DICの診断基準・血液検査:医師国家試験 問題対策
DICの概念・症状・予後など :医師国家試験対策から続く。
詳細記事へのリンクもつけておきます。
医師国家試験問題対策(インデックスページ)へ ← 国試対策インデックスページの記事にリンクしています。
<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(20)
播種性血管内凝固症候群(DIC)[その2]【重要疾患】【必須】
Disseminated Intravascular Coagulation
<診断>
旧厚生省DIC診断基準:以下項目の有無または値によりスコアリング.
1. 基礎疾患の存在.
2. 出血症状の存在.
3. 臓器症状の存在.
4. 血小板数の低下【必須】
5. 血中FDP(Dダイマー)の上昇【必須】
6. 血中フィブリノゲンの低下【既出】
7. プロトロンビン時間(PT)の延長(進行例ではAPTTの延長もみられることあり)【既出】
DIC診断基準にはその他、急性期DIC診断基準などもあります。
<検査所見>
旧厚生省DIC診断基準に掲載以外のもの。
診断に直接は用いられないが,病態把握,治療法決定に重要
1. アンチトロンビン (AT)の低下【既出】:消費性凝固障害の一環として、活性型凝固因子と1:1結合
2. プラスミノゲンの低下、α2プラスミンインヒビター(α2PI)の低下。消費性凝固障害の一環として、二次線溶に伴い消費される.
3. トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)の上昇【既出】
4. プラスミン-α2PI複合体(PIC) の上昇【重要】
(続く)
DICの病型分類へ
【関連記事】
研修医の広場(金沢大学第三内科) ← 当科での研修の様子をご覧いただくことができます。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 03:06| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)