DICの治療:医師国家試験 問題対策
DICの病型分類 :医師国家試験対策から続く。
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・DICの治療などへ
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<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(22)
播種性血管内凝固症候群(DIC)[その4]【重要疾患】【必須】
Disseminated Intravascular Coagulation
<DICの治療>
1. 基礎疾患の治療:いかなる場合も最重要.
2. 抗凝固療法:ヘパリンなど
(抗凝固療法の考え方)
・DICの本態は極端な凝固活性化状態。
・抗凝固療法により凝固活性化に歯止めをかける。
3. 補充療法
・濃厚血小板(血小板の補充)
・新鮮凍結血漿(凝固因子の補充)
4. 抗線溶療法(トラネキサム酸<商品名:トランサミン>など)
・線溶抑制型のDIC(敗血症に合併したDICなど)では絶対禁忌!
(参考:DICに対するトランサミン投与と死亡率 へ)
<抗凝固療法の実際> DIC治療薬
1. ヘパリン【既出】
・アンチトロンビン(AT)の作用を加速する.
・最近は,出血の副作用の少ない低分子ヘパリンも(ヘパリン類の特徴へ).
2. アンチトロンビン濃縮製剤【既出】
・ATの低下したDICではヘパリンの効果が期待できないため、本剤を併用する。
3. 合成抗トロンビン薬
・メシル酸ガベキサート ( FOY )
・メシル酸ナファモスタット( FUT )(商品名:フサン)
4. 遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤(商品名:リコモジュリン)【新薬】
(続く)
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研修医の広場(金沢大学第三内科) ← 当科での研修の様子をご覧いただくことができます。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:16| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)