2010年03月22日
金沢大学 血液・呼吸器内科茶話会(子育て中の女医)(3)
金沢大学 血液・呼吸器内科茶話会(当科の女性医師)(2)より続く
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私達がハッとさせられた質問に、“いつになったら出産前と同じだけの働き方をすることができますか?”というものがありました。
いつでしょう…これはかなり重要な質問だと思います。今の金沢大学 血液・呼吸器内科は数年前に比べたらはるかに子育て中の女医にとっては両立のできる状況にあります。
ただし、家に子どもを残していますので、どれだけ家族がいようとも出産前のように夜中に呼ばれて子どもを置いて出てくるわけにはいきません(目が覚めた時やはりママが横にいなかったら子どもは悲しみまますよね)。
そういう意味では、今のシステムでは子どもが大学に行き県外に出るまでは、出産前の働きにもどることはできない、ということになります。
ただし、ここで発想の転換が必要かと思います。
当然、子育て中の女医さんが増えると、男性医師と子育てしていない女医さんに大きな負担がかかります。忙しくてその負担が大きくなると当然職場内で亀裂が生まれます。
幸い今の血液呼吸器内科にはそのどちらの立場も経験している女医が多くなってきました。
私達は夜間対応をはじめ、時間外に仕事を負担していただいている医師に日ごろからとても感謝しており、それだからこそ自分たちの勤務できる時間内は一生懸命働くことによって、出産後は産前より明らかに時間内にこなせる仕事量は増えたというのが共通する意見です。
ただし、それでもやはり夜間、休日は免除されています。この部分がこれからの課題なのだと思います。
子育て中の女医に限らず、男性医師、子育てしていない女医も時間内勤務を行い、夜間、休日は完全に当番制となれば、その中に子育て中の女医も入れますから、システムが変われば子育て中の女医も常勤医師と同じだけの仕事量をこなしていることになりますので、その質問に対する答えとしてはそのシステムが完成するとき、になるのでしょうか?
そのためには、すべての医師の理解と協力が必要だと思います。
また、何より大事なのは、学問の興味も大切ですが、この考え方にご理解を示してくださる先生が一人でも増えることかと考えています。
ある先生は。。。。
(続く)
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【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 04:39| 女性医師(当科)からのメッセージ | コメント(0)