金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年05月04日

血栓止血学会(鹿児島)学会の寄り道:千尋の滝ほか

血栓止血学会(鹿児島)学会の寄り道:屋久島の飛魚ほか より続く。

 
【学会の寄り道】(4)


屋久島には、鹿児島港から高速船で、種子島を経由したこともあり、2時間半かけての船旅でした。九州最南端の佐多岬から南西60kmに位置します。


天気には恵まれました。

屋久島4

屋久島の年間降雨量は、約10000mm前後だそうで、これは東京のそれと比べて10倍に近いそうです。「屋久島は1ヶ月に35日も雨が降るところ」と昔から言われることがあるそうです。その意味でも幸運でした。画像はホテル近くから見た太平洋です。


屋久島は山の島でした。

屋久島3

島内最高峰は宮之浦岳の1936mで、それ以外にも1000mを越す山々がそびえ立ちます。

屋久島の山の多くは「○○岳」というそうです。それだけ高くごつごつ険しい山が多いということだと思います。平地は島全体の10%に満たないとのことです。
山がちで雨も多いところということは、滝も多くなります。屋久島の中には50を超える滝があるそうです。
写真はその一つ「千尋の滝」です。左に見える岩は、花崗岩の1枚岩です。


屋久島は森の島でした。

屋久島2

屋久島は「世界自然遺産」です。最近日本国内でも「世界遺産」が言われますが、多くは建築物です。「世界自然遺産」は国内に3箇所しかありません。
「世界自然遺産」に登録された理由は景観ではないそうです。

先ほど触れましたように、高い山々があることもあり、小さな島の中に、亜寒帯気候から亜熱帯気候まで(北海道から沖縄まで)の植物が平地から山頂へと連続的に分布する植生が見られること(ですから山のほうはしっかり積雪します)、また日本の植物種の7割を超える植物と、屋久島にのみ自生する約40種の固有種、屋久島を北限とする植物が約20種、南限が約140種もあり、「東洋のガラパゴス」と呼ばれる種の宝庫となっていることなどが評価されたそうです。

宮崎駿さんの「もののけ姫」のモデルなったのもこの屋久島の森であったことはご存知の通りです。


屋久島は鹿と猿の島でした。

屋久島1

屋久島は昔「ゆく島」ともいったそうです。「ゆく」とは鹿という意味だそうです。
森の中を歩いていると、鹿や猿に遭遇することはよくあることだそうです。屋久島はポンカンというみかん栽培が盛んなのですが、みかん畑の周囲には必ず猿よけの電流線が張ってありました。

 

写真はヤクスギランドという森を歩いていて、出くわした鹿の後姿です。実はほんの目の前にいたのですが、カメラを構えるとさっと遠ざかってしまい、この写真になってしまいました。
残念ながら猿は見かけませんでした。

 

(続く)

血栓止血学会(鹿児島)学会の寄り道:屋久杉・紀元杉・縄文杉

 

 

【リンク】

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

血液凝固検査入門(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:10| 血栓止血(血管診療) | コメント(0)

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