金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年06月01日

医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)1

医学部CBT試験は、4年生から5年生に進級する際に、全国レベルで行われる、コンピューターを用いた試験です。

この問題作成は、全国の各大学が担当し、中央で良問が採用されます。
試験を受ける学生さんたちも緊張感があると思いますが、試験を作成する各大学も、より多くの問題を採用してもらえるようにと努力しています。

大学内で問題のブラッシュアップを行い、より洗練された問題作成を目指しています。

今回は、結局、金沢大学内で採用されなかった問題を練習問題用として、ブログ記事にしておきたいと思います。問題タイプQ(4連問タイプ)です。諸般の事情で採用されなかったのですが、悪問だったからではなく、事務的な理由からです。問題の質は悪くないと思っています。

連問の第一問目です。第一問目では、病歴と関連した問題が出される(病歴と関連した問題を作成する)ことになっています。

68歳の女性。3日前から頻尿、排尿時痛の症状がみられたが放置していた。本日になり39.3℃の高熱がみられ、腰痛もみられるようになったため来院。

まず聞くことはどれか。

 

A.  血尿はあるか。

B.  下痢はあるか。

C.  常用薬はあるか。

D.  海外渡航歴はあるか。

E. 上気道炎に罹患しているか。

 

リンク:回答はこのリンク集の下にあります。

医学部CBT試験対策:血液内科(コアカリ)、凝固検査、DIC

医学部コア・カリキュラム(出血傾向):CBT対策

医師国家試験 問題対策:血液内科(血栓止血領域)

CBT、医師国家試験、専門医試験問題対策

 

 

 

 

回答

A

 

解説

膀胱炎を放置していたところ、急性腎盂腎炎をきたしたと考えられる症例です。

A  ○ :重症の膀胱炎では血尿がみられることがあります。

B  × :下痢は関係ありません。

C  × :常用薬は関係ありません。

D  × :海外渡航歴は関係ありません。

E  × :上気道炎は関係ありません。

 

(続く)医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)2 へ

 


 

 【リンク】

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

血液凝固検査入門(図解シリーズ)

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ホームページ

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログ

研修医・入局者募集

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:53| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)

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