医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)1
医学部CBT試験は、4年生から5年生に進級する際に、全国レベルで行われる、コンピューターを用いた試験です。
この問題作成は、全国の各大学が担当し、中央で良問が採用されます。
試験を受ける学生さんたちも緊張感があると思いますが、試験を作成する各大学も、より多くの問題を採用してもらえるようにと努力しています。
大学内で問題のブラッシュアップを行い、より洗練された問題作成を目指しています。
今回は、結局、金沢大学内で採用されなかった問題を練習問題用として、ブログ記事にしておきたいと思います。問題タイプQ(4連問タイプ)です。諸般の事情で採用されなかったのですが、悪問だったからではなく、事務的な理由からです。問題の質は悪くないと思っています。
連問の第一問目です。第一問目では、病歴と関連した問題が出される(病歴と関連した問題を作成する)ことになっています。
68歳の女性。3日前から頻尿、排尿時痛の症状がみられたが放置していた。本日になり39.3℃の高熱がみられ、腰痛もみられるようになったため来院。
まず聞くことはどれか。
A. 血尿はあるか。
B. 下痢はあるか。
C. 常用薬はあるか。
D. 海外渡航歴はあるか。
E. 上気道炎に罹患しているか。
医学部CBT試験対策:血液内科(コアカリ)、凝固検査、DIC
回答:
A
解説:
膀胱炎を放置していたところ、急性腎盂腎炎をきたしたと考えられる症例です。
A ○ :重症の膀胱炎では血尿がみられることがあります。
B × :下痢は関係ありません。
C × :常用薬は関係ありません。
D × :海外渡航歴は関係ありません。
E × :上気道炎は関係ありません。
(続く)医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)2 へ
【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:53| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)