2010年06月02日
医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)2
医学部CBT試験問題対策:タイプQ(4連問)1 より続く。
上記をまだご覧いただいていない場合には、まず上記をご覧下さい。
4連問ですので、1問目からご覧いただきますと、ストーリーが続きます。
今回は、連問の第2問目です。第2問目では、身体所見と関連した問題が出される(身体所見と関連した問題を作成する)ことになっています。
68歳の女性。3日前から頻尿、排尿時痛の症状がみられたが放置していた。本日になり39.3℃の高熱がみられ、腰痛もみられるようになったため来院。血尿および紫斑がみられる。
認められる所見はどれか。
A. 歯肉腫脹
B. 扁桃腺腫脹
C. 拡張期心雑音
D. 右下腹部圧痛
E. 肋骨脊椎角部叩打痛
医学部CBT試験対策:血液内科(コアカリ)、凝固検査、DIC
回答:
E
解説:
急性腎盂腎炎に出血症状(紫斑)を合併しており、播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併が疑われます。
本問では急性腎盂腎炎の身体所見を問うています。
A × :歯肉腫脹は、急性単球性白血病でみられることがあります。
B × :扁桃腺腫脹は、扁桃腺炎などでみられることがあります。
C × :拡張期心雑音は、AR、MSなどの心臓弁膜症で聴取されます。
D × :右下腹部圧痛は、虫垂炎などでみられます。
E ○ :急性腎盂腎炎の身体所見として、肋骨脊椎角部叩打痛は有名です。
【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)