2010年06月10日
血液専門医試験対策:DICの診断など
リンク:播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液専門医試験対策:DICの病型分類と臨床症状 より続く。
DICの診断(血液専門医試験対策)
DIC診断基準として最も頻用されているのは、厚生労働省DIC診断基準です。
基礎疾患、臨床症状(出血症状/臓器症状)、血小板数、FDP、フィブリノゲン、PT比によってスコアリングして診断します(骨髄抑制をきたすような白血病群では、出血症状、血小板数を含めません)。典型的なDICにおける、臨床・検査所見を網羅している点が特徴ですが、早期診断には不向きとの指摘があります。
急性期DIC診断基準は、早期診断が可能な診断基準として救急領域において期待されています。
特に、感染症に合併したDICの診断には威力を発揮しますが、血液疾患(白血病群)には適応できません。
国際血栓止血学会(ISTH)のDIC診断基準は、日本の厚生労働省診断基準を模して作成されたものですが、さらに早期診断には不向きです。
残念ながら、現在ベストと言える診断基準はなく、今後の発展が期待されます。
DICの本態である凝固活性化を反映するマーカー(TAT、SFなど)を是非とも診断基準に組み込むべきでしょう。また、線溶活性化マーカー(PICなど)も何らかの形で、DIC病態診断に必要な項目として取り込むべきと考えられます。
(続く)血液専門医試験対策:DICの治療薬 へ
DICの診断(血液専門医試験対策)
DIC診断基準として最も頻用されているのは、厚生労働省DIC診断基準です。
基礎疾患、臨床症状(出血症状/臓器症状)、血小板数、FDP、フィブリノゲン、PT比によってスコアリングして診断します(骨髄抑制をきたすような白血病群では、出血症状、血小板数を含めません)。典型的なDICにおける、臨床・検査所見を網羅している点が特徴ですが、早期診断には不向きとの指摘があります。
急性期DIC診断基準は、早期診断が可能な診断基準として救急領域において期待されています。
特に、感染症に合併したDICの診断には威力を発揮しますが、血液疾患(白血病群)には適応できません。
国際血栓止血学会(ISTH)のDIC診断基準は、日本の厚生労働省診断基準を模して作成されたものですが、さらに早期診断には不向きです。
残念ながら、現在ベストと言える診断基準はなく、今後の発展が期待されます。
DICの本態である凝固活性化を反映するマーカー(TAT、SFなど)を是非とも診断基準に組み込むべきでしょう。また、線溶活性化マーカー(PICなど)も何らかの形で、DIC病態診断に必要な項目として取り込むべきと考えられます。
(続く)血液専門医試験対策:DICの治療薬 へ
【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:27| DIC | コメント(0)