2010年08月31日
発熱:医学部CBT過去問解説
CBT過去問の予想問題の解説記事を続けたいと思います。
今回は、4連問です。以前にも書かせていただきましたが、4連問の最初の問題は、医療面接と関連した問題が出題されることになっています。
作題する方の立場になりますと、どうしても無理な出題になりがちのように思います(無理矢理に医療面接の問題にせざるをえないため)。
(1/4)
56歳の男性.発熱を主訴に来院した.10日前より微熱と倦怠感があった.近医で抗菌薬を処方されたが改善せず,昨日は体温38.5℃まで上昇した.立ちくらみが出現し,動くと動悸がする.
医療面接で重要でないものはどれか.
a たばこを吸っているか
b 体重は減少しているか
c 下痢があるか
d 咳・痰はあるか
e 周囲に同じ症状の人はいるか
(解説)
微熱から始まり、高熱に移行しています。感染症と関連した項目が特に重要です。
a 喫煙と感染症とは、直接関係ありません。
b 感染症では食事摂取量が低下して、体重減少をきたす可能性があります。
c 消化管感染症などでは、下痢がみられます。
d 呼吸器感染症では、咳や痰がみられます。
e 感染症では周囲に同じ症状の人がいる場合があります。
(正答)a
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35| 医師国家試験・専門医試験対策