2010年12月21日
血液内科問題(出血&血栓):(兼)医師国家&専門医 試験対策
金沢大学 血液学系統講義試験の問題紹介を続けたいと思います。
今回は、出血性疾患なのか、血栓性疾患のなのか、その両者がみられるのかを問う問題です。
下記の疾患のうち出血、血栓の両者がみられる疾患・病態はどれか。1つ選べ。
a) HELLP症候群
b) Bernard-Soulier症候群
c) 高ホモシステイン血症
d) 先天性α2プラスミンインヒビター(α2PI)欠損症
e) 高プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)血症
(解説)参考:自己免疫性血栓症 & 出血と血栓症の共存
a)TTP、HUSなどとともに、血栓、出血の両病態がみられます。
b)出血します。巨大血小板がみられることでも有名です。
c)高ホモシステイン血症は、血栓性素因です。
d)先天性α2プラスミンインヒビター(α2PI)欠損症は、出血性素因です。
e)高プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)血症は、血栓性素因です(参考:早朝の血栓症とPAI)。
(正答) a)
(正答率)94.8 %
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09| 医師国家試験・専門医試験対策