金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年09月05日

CBT問題(コアカリ):活性型プロテインC

CBT問題(コアカリ)を続けたいと思います。

CBT問題(コアカリ):血液凝固因子 より続きます(問題は違うのですが、選択肢は同じになっています)。

 

Q:凝固反応を触媒し、欠損によりX連鎖劣性遺伝病を生じる。また、活性型プロテインCにより分解、不活化される。この凝固因子はどれか。

A.    第I因子
B.    第II因子
C.    第V因子
D.    第VII因子
E.    第VIII因子
F.    第IX因子
G.    第X因子
H.    第XI因子
I.    第XII因子
J.    第XIII因子



(解説)
・凝固因子関連のX連鎖劣性遺伝病といえば、血友病A(第VIII因子の欠損)、血友病B(第IX因子の欠損)です。

血友病A&Bともに、症状は同様で、関節内出血、筋肉内出血といった深部出血がみられます。

血友病A&Bでは、いずれもAPTTが延長しますが、PT出血時間は正常です。

活性型プロテインCにより分解、不活化されるのは、第Va & VIIIa因子です(参考:撃性紫斑病とワーファリン)。なお、活性型プロテインCが作用するときの補酵素がプロテインSです(参考:トロンボモジュリン製剤(リコモジュリン):DIC治療薬)。


(正答)
E

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:43| 医師国家試験・専門医試験対策