血液内科試験(BSL評価):白血病、骨髄線維症、副作用
内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学の問題紹介と解答を続けます。
19. 慢性骨髄性白血病に関して誤っているのはどれか。3つ選べ。
a. 自覚症状がなく健康診断等で偶然発見されることが多い
b. 末梢血液像ではしばしば単球が増加している
c. 染色体検査でt(8;21)が検出されれば診断を確定してよい
d. 第一選択薬はインターフェロンである
e. 分子標的薬により予後が改善された
(正答)b、c、d
20. 原発性骨髄線維症について正しいものはどれか。2つ選べ。
a. しばしば巨舌を認める
b. 破砕赤血球は本疾患を疑う所見の1つである
c. 骨髄穿刺では骨髄液を採取できないことがある
d. JAK2遺伝子変異を認める例がある
e. ほぼ全例が急性白血病へ移行する
(正答)c、d
21. 急性白血病について誤っているのはどれか。2つ選べ。
a. ミエロペルオキシダーゼ染色が陰性の急性骨髄性白血病はない
b. 単球系の急性白血病ではしばしば血中リゾチーム値が高値を示す
c. 急性リンパ性白血病では中枢神経浸潤予防のために抗がん剤を髄腔内投与する
d. 急性骨髄性白血病の化学療法ではシタラビンがよく用いられる
e. 染色体異常を持つ急性白血病は全て予後不良である
(正答)a、e
22. 治療薬と副作用・合併症の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。
a. ビンクリスチン − 中枢神経障害
b. アドリアマイシン − 心毒性
c. L-アスパラギナーゼ − 膵炎
d. エンドキサン − 出血性膀胱炎
e. ビスフォスフォネート − 顎骨壊死
(正答)a
【リンク】
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:37| 医師国家試験・専門医試験対策