金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年12月13日

出血 & 血栓傾向:金沢大学血液内科試験問題


平成23年度 金沢大学血液内科学系統講義試験:細胞移植学(血液内科)が行われました。
<平成23年12月6日(火)試験時間 14時〜15時(60分間)>


問題の紹介と解答を少しずつアップしていきたいと思います。


問12.    下記の疾患のうち出血、血栓の両者がみられる疾患・病態はどれか。1つ選べ。


a.    高Lp(a)血症
b.    高ホモシステイン血症
c.    異常プラスミノゲン血症
d.    溶血性尿毒症症候群(HUS)
e.    Bernard-Soulier症候群(BSS)



(解説)

a. 高Lp(a)血症は、血栓傾向になります。
b. 高ホモシステイン血症は、血栓傾向になります。
c. 異常プラスミノゲン血症は、血栓傾向になります。
d. 溶血性尿毒症症候群(HUS)は、血小板活性化に伴う血栓傾向がみられますが、血小板数が著減して出血傾向もきたします。
e. Bernard-Soulier症候群(BSS)は、血小板膜糖蛋白GPIb/IXの先天性欠損がみられ、出血傾向をきます。


(正答)d

【リンク】
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:27| 医師国家試験・専門医試験対策