2012年01月30日
金沢大学血栓止血研究室便り(2)
金沢大学血栓止血研究室便り(1)より続く
血栓止血研究室(2)
深部静脈血栓症や肺塞栓に関する臨床各科からのコンサルトも相変わらず多いです。
また、術後の深部静脈血栓症(DVT)発症を予防する目的としてフォンダパリヌクスや低分子ヘパリンであるエノキサパリンも、当院においても数多く処方がなされています。
今後、血栓止血領域において「予防治療」的な考え方がますます浸透していくと思っています。
現代に生きる人間は出血には強力ですが、血栓症にはとてももろい生物です。
その理由は紙面の関係で省略しますが、全人類が血栓症に対抗する方法を考える必要があると思っています。
個人的には、全人類が疾患の有無とは関係なく、弾性ストッキングを装着したり、抗血栓療法治療薬をサプリ的に内服するような時代がくるような気がしています。
健康的な観点のみならず美容的にもすぐれたオシャレな弾性ストッキングが、いろんな所で売られるそして皆が装着する、いわゆる「全人類 弾スト時代」が到来するのではないでしょうか。
さて、当研究室の医局員スタッフは学内外を合わせて計10人で、大学には、朝倉、森下、林、門平(敬称略)の計4人が在籍しています。
またこれまでに、薬学部修士課程大学院生13人との共同研究を行ってきました。
検査部との共同研究も継続されています。
研究助手の穴田は、長きにわたり研究室のため縁の下の力者として活躍してもらっており、彼女なしでは研究室は運営できないという状況にあります。
(続く)金沢大学血栓止血研究室便り(3)へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:12| 血栓止血(血管診療)