金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年02月01日

DICの治療(治療法別):種類


DICの治療(治療法別)(1)種類



1)基礎疾患の治療:最も重要(参考:DICの基礎疾患


2)抗凝固療法:下記より選択

1.    ヘパリン類:ダナパロイド(オルガラン)、低分子ヘパリン(フラグミンなど)、未分画ヘパリン
2.    アンチトロンビン濃縮製剤(アンスロビンP、ノイアート、ノンスロン)
3.    遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤リコモジュリン
4.    合成プロテアーゼ阻害薬:メシル酸ナファモスタットFUTなど)、メシル酸ガベキサート(FOYなど)


3)補充療法

1.    濃厚血小板(PC):血小板の補充
2.    新鮮凍結血漿(FFP):凝固因子の補充


4)抗線溶療法


・原則禁忌(線溶抑制型DICでは絶対禁忌)

・ただし、重症の(致命的な)出血症状をきたした線溶亢進型DICに対しては、ヘパリン類との併用のもとにトラネキサム酸(トランサミン)の投与が著効することがあります。



このあと、少しずつシリーズで記事にしていきたいと思います。

(続く)DICの治療(治療法別):基礎疾患の治療


【リンク】
 
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集
 
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:27| DIC