金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年02月02日

DICの治療(治療法別):基礎疾患の治療


DICの治療(治療法別):種類より続く


DICの治療(治療法別)(2)基礎疾患の治療

1)基礎疾患の治療(参考:DICの基礎疾患

全てのDICには必ず基礎疾患が存在します。

どのような症例においても、基礎疾患の治療は最重要です。

急性白血病や進行癌に対する化学療法、敗血症に対する感受性のある抗生剤治療などがこれに相当します。

なお、悪性腫瘍(造血器を含む)に対して化学療法を行いますと、腫瘍細胞の崩壊に伴って組織因子(tissue factor: TF)が大量に血中に流入するため、DICが一時的にかえって悪化することが少なくありません。

ただし、それを理由に基礎疾患の治療を躊躇してはいけません。


(続く)DICの治療:抗凝固療法/ヘパリン/アンチトロンビン


【リンク】
 
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集
 
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45| DIC