金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年05月15日

新規経口抗凝固薬(2): プラザキサ, イグザレルト, リクシアナ他

新規経口抗凝固薬(1):次世代のワーファリンより続く。

参考記事:PT-INRダビガトランプラザキサ、、ワーファリンリバーロキサバンアピキサバン深部静脈血栓症


新規2

 

新規経口抗凝固薬は、次世代のワーファリンとも言うべき素晴らしいお薬です。

具体的には、ダビガトラン(プラザキサ)、リバーロキサバン(イグザレルト)、エドキサバン(リクシアナ)、アピキサバンです。この後も、続くのではないかと思います。

日本では、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン(申請中)は非弁膜症性心房細動に対して、エドキサバンは下肢の整形外科手術後のDVT発症予防目的で用いられます。

ダビガトランは抗トロンビン薬です。リバーロキサバン、エドキサバン、アピキサバンは抗Xa薬です。

これらの新規経口抗凝固薬には、共通点と、相違点があります。

 

【共通点】

1. 分子量が大変小さい。

2. 血中濃度のピークが、2時間前後。

3. 半減期が半日程度。

4. その他。



【相違点】

1. ダビガトラン、リバーロキサバンは腎排泄が主体。

2. 投与回数:ダビガトラン、アピキサバンは一日2回。リバーロキサバン、エドキサバンは一日1回。

3. 剤型:ダビガトランはカプセル、その他は錠剤。

4. その他。

 

なお、どの薬剤も半減期は半日くらいとほぼ同じであるにもかかわらず、1日1回の投与で良い薬剤と、1日2回の投与が必要な薬物に分かれてしまう理由は、管理人には分かりません。

 

半減期が半日であるにもかかわらず、1日1回で良い理由は。。。

そういう結果だったということかも知れませんが、何か理由があるように思っています。

 

(続く)新規経口抗凝固薬(3): プラザキサとイグザレルト(心房細動)

 

<リンク>

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02| 抗凝固療法