2012年05月26日
新規経口抗凝固薬(10): ダビガトラン(プラザキサ)とAT活性
新規経口抗凝固薬(9): リバーロキサバンとプロトロンビン時間 より続く。
参考記事:PT-INR、ダビガトラン、プラザキサ、ワーファリン、リバーロキサバン、アピキサバン、深部静脈血栓症
血中アンチトロンビン(AT)活性の測定が、いろんな目的で行われると思います。
当然ながら、新規経口抗凝固薬を内服中にも血中AT活性を測定することがあると思います。
AT活性の測定は、トロンビンを利用した方法と、Xa(活性型第X因子)を利用した方法があります(参考:先天性血栓性素因と病態:アンチトロンビン・プロテインC&S欠損症(1))。
さて、ダビガトラン(商品名;プラザキサ)を内服している患者さんですが、トロンビン法でAT活性を測定しますと、artifact的にAT活性が高く測定されるようです。
このことを知っていないと、AT活性のデータを不適切に解釈することがありそうです。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:28| 抗凝固療法