金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2012年07月29日

血液内科学系統講義試験:血栓止血学(9)

平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火) 


今回は血栓止血学(9)です。

問12.    下記の疾患または病態のうち、検査所見の記載が正しいのはどれか。1つ選べ。

      疾患・病態 出血時間 PT
APTT
Fbg
HPT
a 単純性紫斑病 延長 正常 正常 正常 正常
b Glanzmann病
延長 正常 正常 低下 正常
c 第V因子インヒビター 正常 延長 延長 正常 低下
d 後天性血友病A
正常 正常 延長 正常 低下
e ワルファリン内服 正常 延長 延長 正常 低下

PTプロトロンビン時間
APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間
Fbg:フィブリノゲン
HPT:ヘパプラスチンテスト

(解説)

a.  単純性紫斑病では、全ての検査所見が正常である。

b. 
Glanzmann病(血小板無力症)では、Fbgは正常である。

c. 
第V因子インヒビターでは、HPTは正常である。

d.  後天性血友病Aでは、HPTは正常である。

e.  正しい。


(解答)
  e

<リンク>

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:42| 医師国家試験・専門医試験対策