血液内科学系統講義試験:貧血など
平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火)
今回は、貧血などです。
問3.
18歳男性。
以前から貧血を指摘されていたが、無症状であったため放置していた。
学校健診で白血球数 3800/μL、赤血球数 375万/μL、Hb 10.0 g/dL、Ht 30.0%、血小板数 18万、網状赤血球数 8.5万/μLを指摘された。
血清鉄 90μg/dl、TIBC 266μg/dl、LDH 260 IU/l (基準値120-214)、総ビリルビン 1.7 mg/dl、ハプログロビン10 mg/dl以下であった。
母がタイ人である。
1)MCV値を冪数(10のx乗)表示の単位をつけて記載せよ(小数点以下四捨五入)。
2)疑われる疾患は何か?
(正答)
1)80x10-15L
2)サラセミナマイナー
問4. 鉄欠乏性貧血に合致しない所見はどれか。
(1) 血清ヘプシジンの上昇
(2) バチ状指
(3) 菲薄赤血球の出現
(4) 静脈コマ音
(5) 血小板数の増加
a. (1) (2) b. (1) (5) c. (2) (3) d. (3) (4) e. (4) (5)
(正答) a
問5. 血球形態に関する記載のうち正しいのはどれか。
(1) 赤血球の連銭形成は骨髄塗抹標本で評価する。
(2) 好塩基性斑点は鉛中毒でみられる。
(3) アズール顆粒は単球でもみられる。
(4) 好中球の中毒顆粒は感染症でみられる。
(5) 日本人の血液塗抹標本で標的赤血球をみることはほとんどない。
a. (1) (2) (3) b. (1) (2) (5) c. (1) (4) (5) d. (2) (3) (4) e. (3) (4) (5)
(正答) d
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09| 医師国家試験・専門医試験対策