金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年09月08日

内科学卒業試験(血液内科学):抗血栓療法

平成24年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学
平成24年9月3日(月)

問題の紹介と正答の記事を続けさせていただきます。


12.    血栓止血の臨床に関する記載として正しいのはどれか.1つ選べ.

a.    ビタミンCを内服すると,出血時間が短縮する.

b.    リバーロキサバン(イグザレルト)を内服すると,血中FDPが上昇する.

c.    肺塞栓(PE)の抗血栓療法としては,アスピリンが第一選択である.

d.    門脈血栓に対する抗血栓療法としては,ワルファリンが第一選択である.

e.    心原性脳塞栓予防を目的とした抗血栓療法としては, アスピリンが第一選択である.


(解説)

a. ビタミンCを内服しても,出血時間に影響はありません。

b. リバーロキサバン(イグザレルト)は、新規経口抗凝固薬です。活性型第X因子を抑制します。血中FDPには影響を与えません。

c. 肺塞栓(PE)の抗血栓療法としては,ワルファリンが第一選択です.

d. 正しいです。

e. 心原性脳塞栓予防を目的とした抗血栓療法としては, アワルファリンが第一選択である.

 

(解説)  d.

 

<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45| 医師国家試験・専門医試験対策