金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年01月28日

出血傾向(4):医師国家試験対策(血液検査)

出血傾向(3):医師国家試験対策 より続く

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)


【検査所見からのアプローチ】
出血傾向では最も重要。参考:出血傾向の血液検査

1)    血小板数数の低下:血球計算(血小板数)で確認。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)、再生不良性貧血、急性白血病、肝硬変(3の要素もある)、播種性血管内凝固症候群(DIC)(3、4の要素もある)など。


2)    血小板機能の低下:出血時間、血小板凝集能で確認。

血小板無力症(Glanzmann病)、von Willebrand病(3の要素<APTT延長>もある)、Bernard-Soulier症候群、NSAID(アスピリンなど)内服、尿毒症など。


3)    凝固異常PTAPTTフィブリノゲンで確認。

血友病A、血友病BビタミンK欠乏症など。


4)    線溶過剰亢進FDPで確認。

線溶亢進型DIC(1、3の要素もある)など。


5)    血管壁の異常:出血時間や、全ての血液凝固検査は正常

アレルギー性紫斑病(Schoenlein-Henoch紫斑病)、単純性紫斑老人性紫斑など。


(続く)出血傾向(5):医師国家試験対策 (凝固異常と血液検査)

 

<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:57| 医師国家試験・専門医試験対策