2013年05月15日
濃厚血小板製剤(PC)(3)血小板数増加
濃厚血小板製剤(PC)(2)種類より続く。
濃厚血小板製剤(PC)(3)濃厚血小板製剤による血小板数増加
濃厚血小板製剤10単位には、2×1011個以上3×1011個未満の血小板が含まれます。
濃厚血小板製剤1単位は全血200 mLに含まれる血小板数に相当しますので、血小板数10-15万/µLから算出すればよいです。
濃厚血小板製剤を投与すると3分の1は脾臓で補足され破壊されます。
したがって血小板数増加は、輸血血小板総数÷循環血液量×2÷3で概算できます。
循環血液量は体重の7%ですので、濃厚血小板製剤を10単位輸血すると、200÷体重[kg](万/µL)の血小板数増加が期待できます。
たとえば体重50 kg、血小板数1万/µLの患者に濃厚血小板製剤を10単位輸血しますと、血小板数は200÷50=4万/µL増え5万/µLになると予想されます。
血小板の生体内半減期は3〜5日です。
しかし、血小板輸血が必要な患者は血小板消費亢進状態を伴いやすく、化学療法や造血細胞移植後など自己造血が期待できない期間は週2〜3回の血小板輸血が必要になることが多いです。
(続く)濃厚血小板製剤(PC)(4)血小板輸血不応へ
濃厚血小板製剤1単位は全血200 mLに含まれる血小板数に相当しますので、血小板数10-15万/µLから算出すればよいです。
濃厚血小板製剤を投与すると3分の1は脾臓で補足され破壊されます。
したがって血小板数増加は、輸血血小板総数÷循環血液量×2÷3で概算できます。
循環血液量は体重の7%ですので、濃厚血小板製剤を10単位輸血すると、200÷体重[kg](万/µL)の血小板数増加が期待できます。
たとえば体重50 kg、血小板数1万/µLの患者に濃厚血小板製剤を10単位輸血しますと、血小板数は200÷50=4万/µL増え5万/µLになると予想されます。
血小板の生体内半減期は3〜5日です。
しかし、血小板輸血が必要な患者は血小板消費亢進状態を伴いやすく、化学療法や造血細胞移植後など自己造血が期待できない期間は週2〜3回の血小板輸血が必要になることが多いです。
(続く)濃厚血小板製剤(PC)(4)血小板輸血不応へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40| 輸血学