金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年07月01日

CBT(コアカリ):出血&異常細胞

CBT(コアカリ)血栓止血領域の問題紹介と解説です。

CBT(コアカリ):息切れより続く


(2/4)42歳の女性.1週間前から階段を上るときに息切れを感じるようになったため来院した.歯磨きの時に出血しやすい.

身長158cm,52kg. 脈拍100/分,整.血圧104/58mmHg.両下肢の点状出血と口腔内出血を認める.頸部リンパ節に腫脹を認めない.肝脾を触知しない.

血液所見:赤 血球222万,Hb 7.3g/dL,Ht 20.7%,白血球2,000,血小板0.7万.末梢血塗抹標本で異常細胞を多数認める.

診断のために最も必要な検査はどれか.

a 骨髄穿刺
b 血液培養
c 動脈血ガス分析
d 胸部エックス線撮影
e プロトロンビン時間

【選択肢について】

a 汎血球減少がみられており、異常細胞が出現しているために、骨髄像は早々に行いたいです。
 
b 血液培養は、敗血症を疑った際に行うべき検査です。本症例では発熱の情報もなく、敗血症を疑う根拠はありません。

c 動脈血ガス分析は、心&肺疾患を疑った場合に行うべき検査です。

d 胸部エックス線撮影は行っても良いですが、診断のために最も必要な検査ではありません。

e プロトロンビン時間(PT)は凝固異常の有無をみるのに必要ですが、診断のために最も必要な検査ではありません。

 
【正答】

a


【感想】

これは基本的な問題になっています。

正答率は高かったであろうと推測します。

 

(続く)CBT(コアカリ):出血傾向




<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:57| 医師国家試験・専門医試験対策