金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年09月01日

DICとアンチトロンビン(AT)5:アルブミンとの相関/産科

DICとアンチトロンビン(AT)4:アルブミンとの相関/AT製剤より続く。    

AT5
 

上図は、産科播種性血管内凝固症候群(DIC)症例において、血中アンチトロンビン(AT)活性と血清アルブミンとの相関をみたものです。

参考;TAT

やはり、両者の間には有意な正相関がみられています。

AT活性の結果が未着の場合であっても、アルブミン濃度からAT活性を予測することが可能ということになります。

上図からは、産科DIC症例においては、血清アルブミン濃度が2.5g/dL未満であれば、AT活性は70%をきっている可能性が高そうです。

(続く)DICとアンチトロンビン(AT)6:アルブミンとの相関/白血病

 

<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01| DIC