2013年10月05日
血液内科試験:貧血
平成25年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学
平成25年9月10日(火)
28歳の女性。
生来健康であり、これまでの血液検査で異常を指摘されたことはなかった。約2か月前から全身倦怠感を自覚していた。倦怠感の増悪とともに労作時の息切れも自覚するようになったため内科を受診した。
初診時現症:顔面蒼白、眼瞼結膜 貧血様、眼球結膜 軽度黄染。心音・肺音 異常なし。腹部所見異常なし。
検尿:蛋白(−)、潜血反応(−)、糖(−)、ウロビリノーゲン(++)、ビリルビン(+)、沈渣 異常なし。
血液所見:赤血球数240万、Hb 8.2 g/dl、Ht 26.4%、白血球数4,300、血小板数4.6万、網赤血球25.4万、LDH 748 IU/l、総ビリルビン 2.4 mg/dl、直接ビリルビン0.7 mg/dl、ハプトグロビン<10 mg/dl。骨髄塗抹標本をスライド1(省略)に示す。
1-1. 本疾患を診断するためにさらに行うべき検査項目はどれか。
(1) 抗核抗体
(2) 可溶性インターロイキン2受容体
(3) 塗抹標本のペルオキシダーゼ染色
(4) 寒冷凝集素
(5) クームス試験
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
1-2. この臨床経過・検査結果から否定できる疾患はどれか。
(1) 悪性貧血
(2) エバンス症候群
(3) 発作性夜間血色素尿症
(4) 急性骨髄単球性白血病
(5) 赤白血病
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
(正答)
1-1:c
1-2:c
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:06| 医師国家試験・専門医試験対策