血液内科試験:貧血と赤血球
平成25年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学
平成25年9月10日(火)
25歳の女性。
2年前の健康診断で軽度の貧血を指摘されたが放置していた。2週間前に風邪をひいたため近医を受診した際に総合感冒薬を処方された。発熱・筋肉痛は改善したが全身倦怠感が持続するため内科を受診した。
家族歴として、母が胆嚢と脾臓の摘出術を受けており、姉は検診で貧血を指摘されている。
身体所見:眼瞼結膜は貧血様、球結膜に黄疸を認める。表在リンパ節は触知しない。弾性軟の肝を1.5横指、脾を1横指触知する。
血液所見:赤血球数220万、Hb 6.7 g/dl、Ht 18%、白血球数8,600(好中球数6,400)、血小板数18.9万、網赤血球0.5万、LDH 320 IU/l (基準値120-214)、総ビリルビン 2.5 mg/dl、直接ビリルビン0.5 mg/dl。末梢血塗抹標本像をスライド3に示す(省略)。
3-1. 本症の診断に有用な検査はどれか。
(1) NAPスコア
(2) 赤血球浸透圧脆弱性試験
(3) 血清中パルボウイルスB19抗体価
(4) 骨髄穿刺
(5) 血清中ビタミンB12値
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
3-2 本症の治療として適切でないものはどれか。
(1) 副腎皮質ステロイド
(2) 脾摘
(3) 輸血
(4) 抗C5モノクローナル抗体(エクリズマブ)
(5) 造血幹細胞移植
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
3-1:d
3-2:c
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18| 医師国家試験・専門医試験対策