金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年10月08日

血液内科試験:白血球増多

平成25年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学

平成25年9月10日(火)


50歳の男性。

平成25年1月近医で白血球増多を指摘されたが、無症状であったため放置していた。6月より腰痛が出現し、嘔気・全身倦怠感が著明となったため緊急入院となった。

身体所見:両側頸部・腋窩に1cm大のリンパ節を触知。貧血、肝脾腫などはない。

検査所見:赤血球数475万、Hb 15.1g/dl、Ht 44.0%、白血球数33,300(好中球41%、リンパ球9%、単球5%、好酸 1%、異型リンパ球 44%)、血小板数17.9万、網赤血球3.8万、Na 141mEq/l、K 4.1 mEq/l、Cl 96 mEq/l、Ca 14.6 mg/dl、LDH 671 IU/l (基準値120-214)、可能性インターロイキン2受容体23,100 U/ml。

末梢血塗抹標本像をスライド4に示す(省略)。

4-1.本症に多い合併症はどれか。

(1)    皮膚病変
(2)    消化管出血
(3)    歯肉腫帳
(4)    日和見感染症
(5)    高カルシウム血症

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)


4-2.本症に関する記載として正しいものはどれか。

(1)    若年者に発症のピークがある。
(2)    授乳による垂直感染が主な原因である。
(3)    抗CCR4抗体(モガムリズマブ)が有効である。
(4)    化学療法後の予後は不良である。
(5)    ウイルス感染者のほとんどが本症を発症する。

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)


(正答)
4-1:c
4-2:d


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26| 医師国家試験・専門医試験対策