2013年12月28日
後天性血友病Aの治療
論文紹介です。
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「後天性血友病A:2013 update」
著者名:Franchini M, et al.
雑誌名:Thromb Haemost 110: 1114-1120, 2013.
<論文の要旨>
後天性血友病A(AHA)は、第VIII因子に対する自己抗体が出現するまれではありますが、重症の出血傾向をきたす疾患です。
AHAの危険因子は、高齢、出産、悪性腫瘍、自己免疫疾患、ある種の薬物などです。
ただし、50%の症例は特発性です。
AHAの基礎疾患の治療とともに、急性出血の止血治療と第VIII因子抗体産生抑制の治療が重要です。
この総説では、疫学、診断、臨床的特徴、最新の治療法について論じています。
(止血治療)
•第1選択(第VIII因子バイパス製剤)
1) APCC:50〜100IU/kg、 8〜12hr毎、最大200IU/kg/day
2) rFVIIa:90〜120μg/kg、2〜3hr毎
•第2選択:第VIII因子濃縮製剤、デスモプレシン、免疫吸着療法・血漿交換療法
(インヒビター除去治療)
•第1選択:プレドニン(1mg/kg/d, 4〜6週)単独またはサイクロフォスマイド(1.5〜2.0mg/kg/day, 最大5週)との併用
•第2選択:リツキシマブ(375mg/m2, 週1回を4週間)、アザチオプリン、サイクロスポリン、ミコフェノレート、ヴィンクリチン、FVIIIによる免疫寛容療法
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11| 出血性疾患