2014年01月01日
血友病患者における腎疾患:病態と治療
論文紹介です。
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「血友病患者における腎疾患:病態と治療」
著者名:Esposito P, et al.
雑誌名:Eur J Haematol 91: 287-294, 2013.
<論文の要旨>
血友病患者の予後とQOLは随分と改善しましたが、これはHCVやHIVに対する知識が深まり治療選択肢が増えたことにもよります。
一方で、血友病患者には違った問題店も指摘されるようになってきました。
特に、糖尿病、高血圧症、癌などの年齢と関連した疾患や、慢性ウイルス感染症に伴う問題点です。
種々の慢性疾患の中でも、腎疾患に関しては特殊治療を必要とすることがあるために、注意が必要です。
実際、適切な腎疾患進行阻止治療やウイルス感染治療の選択、透析方法の選択、シャント作成部位、透析時の処方などは、データがほとんどないために特に複雑です。
著者らはこの総説のなかで、血友病患者の腎障害の病態(とくに血液製剤由来のウイルス感染症との関連)や、透析治療や腎移植治療とも関連した問題を含む腎治療について論じています。
(血友病患者における腎疾患の危険因子)
・高血圧症
・糖尿病
・高齢
・HIV感染症
・HCV感染症
・薬物による腎毒性(抗ウイルス薬、抗生物質など)
・腎出血
<リンク>
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:42| 出血性疾患