臨床に直結する血栓止血学/中外医学社
書籍紹介です。
リンク1(アマゾン):「臨床に直結する血栓止血学」
リンク2(中外医学社):「臨床に直結する血栓止血学」
出版会社:中外医学社(平成25年10月発刊)
<論文の要旨>(序より改変)
血栓止血学というと、どちらかといえば取っつきにくい領域と思われてきました。
しかし、実は決して難しい領域ではなく、いかに楽しく、一旦理解してしまえば記憶することも少ないとても興味深い領域であることが本書を読めば分かります。
近年、出血性疾患、血栓性疾患ともに病態、検査・診断、治療の各面で新たな展開がみられています。
薬剤も、新規経口抗凝固薬(ダビガトラン、リバーロキサバン、エドキサバン、アピキサバン)、遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤、エクリズマブなどが次々と登場しました。
血栓止血領域の臨床がかつてないくらい脚光を浴びている今、本書の果たす役割は大きいと思われます。
血栓止血学の基礎から詳細に論じた専門書や雑誌は多数ありますが、本書はあくまでも「臨床に直結する」を意識しています。
換言しますと、臨床に直結するとまではいえない基礎的事項は思い切って割愛して、そのぶん臨床的な内容を充実させています。
血栓止血の臨床をしみじみとわかっていただくための入門書です。
教科書的な基本知識にとどまらず、以下の内容が充実しています。
・ ここがコンサルトされやすい!
・ ピットフォール
・ お役立ち情報
・ 症例紹介
血栓止血の臨床において血液凝固検査の適切な評価は最重要です。
凝血学的検査をきわめれば、血栓止血の臨床の8割以上はきわめたといえるかもしれません。
各疾患や薬剤の章でも凝血学的検査の話は登場していますが、まず検査の章を最初に組んであるのは、凝血学的検査の重要性を認識しているためです。
想定している読者は血栓止血のエクスパートではなく、研修医、一般臨床医、血液専門医(ただし血栓止血専門以外)、血液以外の専門医、臨床検査技師、薬剤師、医学生、保健学科学生などです。
<リンク>「臨床に直結する血栓止血学」
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:17| 出血性疾患