金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2014年07月22日

血液内科学系統講義試験:TTP/HUS

平成26年度血液内科学系統講義試験:細胞移植学(血液内科)

平成26年7月22日 (火)試験時間 16時30分〜17時30分(60分間)


問16.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)および溶血性尿毒症症候群(HUS)の両者に共通した所見の記載として正しいのはどれか。1つ選べ。

a.    血清Kの上昇
b.    血清LDHの上昇
c.    クームス試験陽性
d.    直接ビリルビンの上昇
e.    抗ADAMTS13抗体陽性

(解説)
a.    血清Kは、どちらの疾患でも変化しません。
b.    溶血を反映して、どちらの疾患であっても、血清LDHは上昇します。
c.    クームス試験はどちらの疾患でも陰性です。
d.    直接ではなく間接ビリルビンが両疾患で上昇します。
e.    抗ADAMTS13抗体はTTPでは陽性になりますが、HUSでは陰性です。


(正答)b
 

<リンク>
推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01| 医師国家試験・専門医試験対策