金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年12月27日

von Willebarand病、軽症血友病AとDDAVP

論文紹介です。

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クロスミキシングテスト


von Willebarand病および軽症血友病Aに対するDDAVP15μg皮下注の反応」

著者名:Siew DA, et al. 
雑誌名:Blood Coagul Fibrinoysis 25: 820-823, 2014.

<論文の要旨>

デスモプレシン(DDAVP)は、1型von Willebarand病(VWD)と軽症血友病Aの治療薬として用いられています。

DDAVP0.3μg/kg用量での反応は、この薬物の将来的な治療効果を占うことができます。


著者らの研究目的は、DDAVP15μg/kg固定量での皮下注であっても同様のDDAVPの反応を得ることができるかどうか評価することです。

1995年〜2013年において1型VWDと血友病Aの患者(大人および小児、体重50μg/kg以上)のカルテを後方視的に調査しました。

DDAVP15μg投与前と投与1時間後における第VIII因子レベル、リストセチンコファクター活性、VWF抗原量が測定されました。


その結果、1型VWDでは完全に反応がみられたのは82.5%、部分的に反応がみられたのは12.5%、反応が無かったのは5%でした。

また、軽症血友病Aではそれぞれ53.8%、38.5%、7.7%でした。


以上、DDAVP15μg固定量での皮下注は、従来0.3μg/kg用量で報告されていた反応率と同等でした。


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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52| 出血性疾患