金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年02月07日

新規経口抗凝固薬(NOAC):モニタリングの一法

スライド32

 

新規経口抗凝固薬(NOAC)のモニタリングをどうするかは、今後の検討が必要ではないかと考えられます。

上図ではモニタリングの考え方の一法を示しています(あくまでも一つの考え方ということで紹介させていただきます)。

ダビガトランでは、PTよりもAPTTの方が延長しやすいために、APTTでモニタリングします。

リバーロキサバンでは、APTTよりもPTの方が延長しやすいために、PTでモニタリングします。

図ではカットオフ値でふるい分けがなされていますが、カットオフ値をどうするのかは用いる試薬によっても変わってきて悩ましい問題です。

アピキサバンは、PTもAPTTも延長しにくいために、これらのマーカーではなく、抗Xa活性でモニタリングしようというものです。
ただし、抗Xa活性の測定は我が国では保険収載もされていませんし、臨床の現場ではほとんど使用されていません。

エドキサバンは上図では、抗Xa活性での測定を提案しています。
ただし、管理人の経験では、エドキサバンはPTが延長しやすい印象をもっています(用いる試薬にもよります)。

いずれにしましても、新規経口抗凝固薬(NOAC)のモニタリングは今後の重要な検討課題ではないかと思います。




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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39| 抗凝固療法