2015年02月11日
抗凝固療法とPOCT:ワルファリンと新規経口抗凝固薬(NOAC)
簡便なPOCTによるPT-INRの測定が行われていると思います。
大がかりな検査部施設がなくても、診察室レベルでも測定可能なために大変に便利です。
ただし、重要な注意点があります。
このPOCTによるPT-INRの測定はあくまでもワルファリンコントロール目的です。
新規経口抗凝固薬(NOAC)対応ではありません。
上図のように同じ患者さんの同じ検体であっても、検査部でのデータとPOCTでの測定結果は大きくことなっています(検査部での測定結果の方が正しいです)。
この論文は海外からのものでHemochronというPOCTで測定されています。
日本ではコアグチェックというPOCTが普及していると思いますが、ワルファリン対応であって、NOACには保証されていない点に注意が必要です。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50| 抗凝固療法