骨髄腫、ミエロペルオキシダーゼ (MPO) 染色、表面マーカー
平成27年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成27年7月14日 火曜日
問題紹介です。
問27. 骨髄腫について誤っているものはどれか。2つ選べ。
(1) 高カルシウム血症、腎障害、貧血、骨病変のいずれかを認めた場合には治療の適応である。
(2) G-Bandingによる染色体検査では染色体異常の検出率が高い。
(3) t(4;14)の染色体異常を有する例は予後良好である。
(4) 血清アルブミン値と血清β2ミクログロブリン値を組み合わせることによって予後予測が可能である。
(5) ビスフォスフォネートの重篤な副作用に顎骨壊死がある。
a. (1)(2) b. (2)(3) c. (3)(4) d. (4)(5) e. (1)(5)
問28. ミエロペルオキシダーゼ (MPO) 染色と非特異的エステラーゼ染色が伴に陽性であった場合に考えられる疾患はどれか。1つ選べ。
a. 最未分化型急性骨髄性白血病(M0)
b. 分化型急性骨髄性白血病(M2)
c. 急性単球性白血病(M5a)
d. 赤白血病(M6)
e. 急性巨核芽球性白血病(M7)
問29. 造血器腫瘍の治療に用いられる抗がん剤とその代表的な副作用の組み合わせで誤っているのはどれか。2つ選べ。
(1) ダウノマイシン − 心機能障害
(2) シタラビン − 末梢神経障害
(3) ビンクリスチン − 下痢
(4) メトトレキサート − 口内炎
(5) L-アスパラギナーゼ − 膵炎
a. (1)(2) b. (2)(3) c. (3)(4) d. (4)(5) e. (1)(5)
問30. フローサイトメトリーによる表面マーカー解析が診断に有用でない疾患はどれか。1つ選べ。
a. 急性骨髄性白血病
b. 急性リンパ性白血病
c. 慢性骨髄性白血病
d. 慢性リンパ性白血病
e. 多発性骨髄腫
(正答)
問27 b
問28 c
問29 b
問30 c
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:51| 医師国家試験・専門医試験対策