2015年09月06日
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案(4)FDP/血小板
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案を考える(4)FDP/血小板
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案を考える(インデックス)
詳細はこちら:http://www.jsth.org/committee/pdf/DIC_3.pdf
DIC診断におけるFDPやD-ダイマーの意義は大きく、実際ほとんどのDIC診断基準において重要検査項目として採用されています。
ただし、FDPやD-ダイマーは、感度は高いですが特異度は低い点に注意が必要であす。
例えば、深部静脈血栓症、肺塞栓、大量胸腹水、大皮下血腫などでもしばしば上昇するので注意喚起が必要です。
血小板数の低下の原因が消費性凝固障害のためではない「造血障害型」は血小板数を診断基準に用いることはできませんので、十分に注意される工夫が必要です。
造血障害型以外においては、血小板数はFDPやDダイマーと同様にDIC診断に重要な検査所見ですが、DIC以外の原因で血小板数が低下する疾患も多いために、鑑別すべき疾患に留意が必要です。
血小板数低下は、DIC診断上、感度は高いが特異度は低いと言えます。
また、血小板数の経時的変化は重要です。
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案を考える(インデックス)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18| DIC