2016年02月08日
金沢大学第三内科 <血栓止血研究室> 抗リン脂質抗体症候群
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報からです。
今回は、研究室紹介です。
<血栓止血研究室> 抗リン脂質抗体症候群
抗リン脂質抗体症候群(APS)に対しても精力的にとり組んできました。
当科の「血栓止血外来」で診療を受けられる患者さんの多くでAPS関連の疾患を持っておられますので、臨床的にも比重の大きい重要疾患であり,外来担当者全員で診療にあたっております。
H27年度より森下が北海道大学第2内科渥美達也教授を代表とする厚労科研『抗リン脂質抗体関連血小板減少症の病態解明と治療指針の構築に関する研究』の研究分担者となっため、血小板減少と抗リン脂質抗体との関連について臨床的な検討を開始しました。
また、森下は日本血栓止血学会学術標準化委員会(SSC)「抗リン脂質抗体症候群部会」の部会員として、抗リン脂質抗体の標準化に取り組んでおり、診断時に利用できるような基準値を作成中です。
APSはいまだ不明の部分も多い疾患群ですが、徐々に解明され、コントロール可能となっていくことを、大いに期待して研究に取り組んでおります。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:59| 血栓止血(血管診療)