金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2017年07月15日

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と溶血性尿毒症症候群(HUS)

平成29年度 血液内科学系統講義試験

平成29年7月12日 水曜日 試験時間 16時00分〜17時00分 (60分間)

問26.    血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)および溶血性尿毒症症候群(HUS)の両者に共通した所見の記載として誤っているのはどれか。1つ選べ。

a.    腎障害
b.    クームス試験陰性
c.    血清間接ビリルビンの上昇
d.    血清ハプトグロビンの低下
e.    抗ADAMTS13抗体の出現





(解説) 
a.    腎障害は、TTPでもHUSでもみられます。

b.   
TTPもHUSも、クームス試験陰性です。

c.   
TTPもHUSも、溶血を反映して血清間接ビリルビンが上昇します。

d.   
TTPもHUSも、溶血を反映して血清ハプトグロビンが低下します。

e.    TTPでは、抗ADAMTS13抗体(自己抗体)が陽性になりますが(
そのためにADAMTS13が低下)、HUSでは陰性です。


(正答)   e


 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:19| 医師国家試験・専門医試験対策