金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年9月21日

血液内科学卒業試験:白血球増多

平成26年度 血液内科学卒業試験(BSL評価試験)
平成26年9月9日(火)(60分間)

3.    80歳の女性。

検診で白血球増多を指摘されて来院した。

自覚症状はない。

身体所見:眼瞼結膜貧血なし、球結膜黄疸なし。表在リンパ節は触知しない。胸・腹部所見異常なし。下腿に浮腫なし。

血液所見:赤血球数424万、Hb 12.9g/dl、Ht 39.6%、白血球数73,100(好中球9%、リンパ球91%、単球0%、好酸球0%)、血小板数12.7万、網赤血球2.2万、LDH 256 IU/l。

骨髄塗抹像をスライド3に示す。


3-1. 診断に有用な検査はどれか。1つ選べ。

a.    フローサイトメトリーによる細胞表面マーカー解析
b.    末梢血FISH検査
c.    bcr/abl融合遺伝子の検出
d.    骨髄穿刺
e.    染色体分析


3-2. 治療方針として正しいのはどれか。1つ選べ。

a.    アフェレーシスによる白血球除去
b.    プリン誘導体
c.    リツキシマブ
d.    無治療経過観察
e.    イマチニブ


(正答)

3-1:a

3-2:d



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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18 | 医師国家試験・専門医試験対策

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