金沢大学血液内科・呼吸器内科(第三内科)女医会
さる、平成21年2月27日(金)に、伝統ある『金沢大学三内科女医会』が片町界隈のPartir(パルティール)にて開かれました。
今年は昭和50年卒の伊藤恵子先生が参加され、また学生さん(5年生)も2名加わり、とてもにぎやかな会となりました。
自己紹介をしつつ、諸先輩方と若手が入り交じり、あちこちで話に花が咲いていました。
第三内科の女性医師の歴史を感じるとともに、先輩方が自分たちの経験を生かして次の世代の若い女性医師のために、という熱意が伝わってきました。
次の機会には、今回参加できなかった先生方および学生さんもぜひ参加してくださいね。
【以下は当科ブログで掲載中の関連記事です】
子育て女性医師に対する取り組み(5回シリーズ)
女性医師の時代の足音が聞こえますか (6回シリーズ)
2. 女性医師の役割
3. 女性医師問題・バンク
4. 医師不足の解消へ
5. 医師不足と業務のあり方
6. 女性医師と多様な働き方
研修医の広場(金沢大学第三内科) ← 当科での研修の様子をご覧いただけます。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:33 | 女性医師(当科)からのメッセージ | コメント(0)
NHK総合での放送:金沢大学血液内科・呼吸器内科
現在、造血幹細胞移植は造血器悪性腫瘍に対する治療法の一つとして確立し、世界各国で行われています。
アジア地域でも、中国をはじめとし、各国で移植は盛んに行われ、症例数は右肩上がりで増え続けています。ところが、ベトナムでは自家移植はこれまでに数例が行われたものの、同種移植の経験がありません。
ベトナムでは、血液疾患(特に急性白血病や骨髄異形成症候群(MDS)、再生不良性貧血)に罹患する「若い」患者さんが多いのですが(原因ははっきりしません)、移植が行えないために数多くの命が失われています。
そのため、以前から「移植を学ぼう」という意見は国内で上がっていたそうですが、それがなかなか実行に移されずにいました。
2007年、ベトナム国立Back Mai病院で働く30代の医師がMDSに罹患し、現在も治療をうけています。根治治療は移植ですが、ベトナム国内で移植はできず、また経済的理由によりアメリカや日本での治療を受けることもできません。
これがきっかけとなり、ベトナム人の医療スタッフを金沢に呼び、金沢大学で研修してもらって、将来的にベトナムでも移植を行える体制を整えよう、プロジェクトを立ち上げることにしました。
金沢大学ウイルス感染症制御学 市村教授、石崎先生のご尽力により、Back Mai病院から血液内科医師Dr.Tungが、2009年2月に来日し、現在は私たちの金沢大学血液内科・呼吸器内科に研修に来られています。
この活動について、今回NHK金沢放送局に取材していただき、放送されることになりました。
Dr.Tungや、医局スタッフのインタビュー、病棟の風景も撮影されています。
以下のような放送予定ですので、ブログ記事でもご案内いたします。
是非、ご覧(あるいは録画)いただければと思います。
【おはよう石川】NHK総合
● 放送時間:3月3日(火) AM7:45〜8:00の枠内で放送
● 放送地域:中部7県(石川、富山、福井、愛知、静岡、三重、岐阜)
【デジタル百万石】NHK総合
● 放送時間:3月3日(火) PM6:10〜7:00の枠内で放送
● 放送地域:石川県内
【リンク】
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:05 | 血液内科 | コメント(0) | トラックバック(0)
血液内科と出血性&血栓性疾患:血液凝固検査入門(序)
血液内科と言えば、白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などに代表されるように、造血器悪性腫瘍の印象が強いのではないかと思います。実際、血液内科の病棟ではこれら疾患の多くの患者さんの診療が懸命になされています。
しかし、悪性疾患ではない出血性疾患や血栓性疾患も血液内科(血管内科)が扱う疾患です。
血液凝固検査入門(インデックスページ) ← クリック! 血液凝固検査入門シリーズの全記事へリンクしています。
血液内科が扱う出血性疾患(主な疾患のみ)
1)特発性血小板減少性紫斑病
2)血小板機能異常症
3)血友病A&B
4)von Willebrand病
5)ビタミンK欠乏症
6)後天性血友病(第VIII因子インヒビター)
7)先天性凝固因子欠損症
8)その他
血液内科が扱う血栓性疾患(主な疾患のみ)
1)先天性凝固阻止因子欠損症(AT、PC、PS)
2)播種性血管内凝固症候群(DIC)
3)血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)
4)ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
5)抗リン脂質抗体症候群(APS)
6)深部静脈血栓症、肺塞栓(エコノミークラス症候群)
7)閉塞性動脈硬化症(ASO)
8)種々の抗血栓療法(アスピリン、ワルファリンその他)対象疾患
9)血栓性疾患一般(脳梗塞、心房細動など)
10)その他
これらの出血性疾患や血栓性疾患は主として外来での診療が主体となるために(ただしDICなど例外もありますが)、入院患者さんは多くないと思います。しかし、血液内科での通院患者さんのみならず、他科からのコンサルトも多く、血液内科診療における比重は軽くありません。
出血性疾患や血栓性疾患の適切な診療を行う上で、凝血学的検査を的確に評価できることは怖めて重要な要素です。
しかし、血液内科の医師にとってすら、凝血学的検査はややとっつきにくい印象を持たれることもあるようです。
次回から、血液凝固検査入門をシリーズでお届けしたいと思います。
今回は、予告のみとさせていただきます。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:04 | 凝固検査 | コメント(0) | トラックバック(0)