腎生検後出血と遺伝子組換え活性型第VII因子(ノボセブン)
遺伝子組換え活性型第VII因子(商品名:ノボセブン)(参考:血友病、後天性血友病)は、究極の止血剤とも言える素晴らしいお薬です。
保険適応は、第VIII因子インヒビター(参考:後天性血友病)、先天性第VII因子欠損症のみなのですが、人間が遭遇するほとんど全ての出血に対して有効なため、全世界的に適応外使用されているというのが現状です。
今回紹介させていただく論文は、腎移植後に移植腎機能不全をきたした症例での腎生検後の遷延する出血に対して、遺伝子組換え活性型第VII因子が使用されました。
「腎生検後出血に対する遺伝子組換え活性型第VII因子による治療」
著者名:Maksimovic B, et al.
雑誌名:Blood Coagul Fibrinolysis 23: 241-243, 2012.
<論文の要旨>
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa)(商品名:ノボセブン)の保険適応は、インヒビター保有血友病A&B、後天性血友病、先天性第VII因子欠損症、血小板無力症(欧州でのみ)です。
しかし、適応外使用が多く、重症肝疾患、新生児凝固異常、リスクの高い手術、外傷、血小板数低下、血小板機能低下などに伴う出血に対しても投与されています。
また、抗凝固療法の中和目的にも使用されます。
著者らは、腎移植後に移植腎機能不全をきたした53才女性の症例報告を行っています。
患者は腎生検が行われましたが、術後に異常出血が遷延しました。
DDAVP(デスモプレシン)を投与したが効果がなかったために、rFVIIa投与を行ったところ速やかに止血しました。
今までに尿毒症患者の止血治療目的としてrFVIIaを使用したという報告はほとんどありません。
腎移植後の早い時期において尿毒症をきたした症例で、腎生検後の異常出血に対してrFVIIaを用いたというのは本論文が初めての報告です。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:31
| 出血性疾患
血友病A外科手術時の第VIII因子製剤とインヒビター発症率
現在、血友病治療の場における最も重大な問題点は、インヒビターの発症です(参考:後天性血友病)。
特に、外科手術時に大量の第VIII因子製剤を輸注された場合に、インヒビターを発症しやすいのではないかとの考えがありました。
今回紹介させていただく論文は、この点の検討を行っています。
「軽症&中等症血友病Aに対する外科手術時の大量第VIII因子製剤輸注とインヒビター発症率」
著者名:Eckhardt CL, et al.
雑誌名:Br J Haematol 157: 747-752, 2012.
<論文の要旨>
軽症および中等症血友病A患者においてインヒビターの発症は最も重大な合併症です。
このような患者では手術時の大量第VIII因子製剤(FVIII)の使用が、インヒビター発症の重要な危険因子ではないかとの考え方があります。
著者らはこの点を明らかにするための前向き試験を行いました。
手術に際して5日間以上にわたりFVIII10,000単位(または250U/kg)以上のFVIIIが必要になった軽症および中等症血友病Aが連続的に全例登録されました。
条件に一致した46症例(年齢中央値54歳)についての検討となりました。
FVIII遺伝子解析の結果、20種類のミスセンス変異が明らかになりました。
遺伝子組換え製剤は65%、血漿由来製剤は35%で使用されました。
また、間欠的静注が41%、持続投与が57%で行われました。
2症例において術後に低力価インヒビターを発症しました。
軽症〜中等症血友病A患者において、手術時の大量第VIII製剤投与に伴うインヒビター発症率は4%と考えられた。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:03
| 出血性疾患
治療抵抗性ITPとダプソン治療:リツキシマブ不応性でも。
今回紹介させていただく論文は、試みたいという気持ちにさせてくれる報告です。
ステロイド、摘脾術、除菌療法、リツキシマブ、トロンボポエチン受容体作動薬など、あらゆる治療が無効であった症例でどうすれば良いのか。。。。
血液疾患の診療に携わっている方であれば、経験されているのではないでしょうか。
「再発あるいはステロイドやリツキシマブに不応性のITPに対するダプソン治療」
著者名:Zaja F, et al.
雑誌名:Am J Hematol 87: 321-323, 2012.
<論文の要旨>
Dapsone(ダプソン)は、抗炎症作用を合わせ持つ抗菌薬であり、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対する有効性が期待されています。
著者らは、少なくともステロイドやリツキシマブに対する治療歴を有するITP20例(年齢中央値51歳)に対してダプソンの効果を検討しました。
血小板数の中央値は1.9万/μLであり、ITPの診断からダプソン治療までの期間は46ヶ月でした。
反応率(血小板数3万/μL以上)は55%、完全寛解率(CR:血小板数10万/μL以上)は20%でした。
反応までの期間の中央値は1ヶ月でした。
反応した症例では、他のITP治療の中止が可能でした。
反応した症例でのダプソン治療期間の中央値は31ヶ月間、反応していた期間は42ヶ月間でした。
反応症例では治療期間中は効果が持続していました。
CRとなった1例で9ヶ月後にダプソンを中止しましたが、48ヶ月間効果が持続しました。毒性のために治療を中断した症例はありませんでした。
以上、リツキシマブ治療に失敗したITP症例であってもダプソンが有用な場合があるものと考えられました。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00
| 出血性疾患
金沢大学第三内科同門会(平成24年)インデックス
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年6月17日(日))インデックス
第29回 金沢大学第三内科同門会総会
第44回 金沢大学第三内科開講記念会
日時 平成24年6月17日(日)午後1時00分より
(重要医局会:午後0時30分〜)
・同門会総会:午後1時00分〜
・開講記念会:午後1時30分〜
場所 金沢エクセルホテル東急
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:47
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(17)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
同門会では、1年以上ぶりにお会いする先生方も多々おられます。
とても懐かしい気持ちになります。
一方で遠方の先生ですとなかなかご都合がつかず、来年以降にこそ是非お会いしたいと思いをはせる先生方もたくさんおられます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:59
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(7)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
この会は伝統的に土曜日に行われてきましたが、昨年から(今年も)日曜日に行うようになりました。
特に遠方の先生方など、土曜日の方が出やすい先生もおられると思いますが、日曜日の方が全体として出席いただける先生方の数かなりは多くなるようです。
両方を立てることができず申し訳なく思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:54
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(15)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
今回も合成写真にしてみました。
和気あいあいとした雰囲気が伝わってきますでしょうか。
来年の 金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会の日程はまだ決まっていないのですが、おそらく6月の第2または第3日曜日になる可能性が一番高いのではないかと思っています(特に根拠はありませんので間違っていたらすいません)。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:34
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(14)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
画像は山崎宏人医局長が、新入医局員を紹介しているところです。
若いと言うのは良いですね。。。
無限の可能性があります。
皆さんの、益々の飛躍を祈念しています!
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(13)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
懐かしい同門の先生方との語らいは尽きる事がありませんね。
同志の先生方との語らいは、とても楽しいものです。
ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(12)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
新入医局員の井美Drと、森下英理子准教授とのツーショットです。
何故だか、とても良い感じの画像になりました。
偶然の産物なのですが(実は必然?)、琴柱(ことじ)灯籠が二人の架け橋になっているかのようです。
なお、最近知りましたが、井美Drと管理人は出身高校が同じでした。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:07
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(11)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
恵寿総合病院理事長の神野正博先生と、当科の笠原寿郎呼吸器内科長との、ツーショット写真です。
背景にも、呼吸器内科の2人の先生が納まっています。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(10)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
合成写真にしてみました。
左上に位置する写真では、今回の同門会総会・開講記念会の、一切の段取りを縁の下の力持ちで準備いただいた当科の事務の方も写っておられます。Hさん、Hさん、ありがとうございます。
Tさんにはいつも外来で大変お世話になっています、ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:29
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(9)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
洞庭賢一先生と、当科の中尾眞二教授との、ツーショット写真です。
追伸:管理人は洞庭先生と、FBでお友達になっていただきました。ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(8)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
下の画像では、呼吸器内科の2人の重鎮の先生(石川県立中央病院の西先生と、金沢市立病院の安井先生)がツーショットで納まっています。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(16)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
画像は、偶然ですが身長順になりました。
管理人の同期生の岩淵先生(金沢医科大学生化学教授)、石川県立中央病院血液内科の山口先生との貴重なスリーショット写真です。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会のご案内
第29回 金沢大学第三内科同門会総会
第44回 金沢大学第三内科開講記念会
日時 平成24年6月17日(日)午後1時00分より
(重要医局会:午後0時30分〜):医局員の先生は、午後 0:30に集合いただけるでしょうか。
・同門会総会:午後1時00分〜
・開講記念会:午後1時30分〜
場所 金沢エクセルホテル東急 5階「ボールルーム」
< 第29回 同門会総会 > (13:00〜13:20)
1. 同門会長挨拶 近藤 邦夫
2. 役員会報告・会計報告 朝倉 英策
3. 会計監査報告 中積 泰人
< 第44回 開講記念会 > (13:30〜15:00)
1. 教授挨拶 中尾 眞二
2. 教室便り(10分間) 山崎 宏人
3. 優秀研究発表(10分間以内/1研究室)
・ 血液・移植研究室(司会:山崎 宏人)
「13q欠失を伴うMDS-Uは免疫抑制療法が奏効する」細川晃平
・ 血栓止血研究室(司会:朝倉 英策)
「ウコンの力で血栓予防ができるか」森下英理子
・呼吸器研究室(司会:笠原 寿郎)
「肺癌におけるcMetとTopoisomrase Iの関連」 酒井麻夫
・<金沢大学第三内科 優秀研究賞> 授与 近藤 邦夫
4.第三内科OBからのメッセージ(10分間×2) 司会:山崎 宏人
・石川県立中央病院 上田幹夫
・南砺市民病院 南 眞司
5.教授講演(20分間) 司会:大竹 茂樹
「 第3内科(血液・呼吸器内科)の現状と将来 」 中尾 眞二
6.特別講演(15:10〜16:10) 司会:中村 忍
「奈良時代の医療行政と介護」
森本 公誠 先生(東大寺長老 東大寺総合文化センター総長 文学博士)
◎ 記念全体写真(16:20〜16:50)
◎ 懇親会(17:00〜)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(6)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
今回の画像は、当科の中尾眞二教授と、金沢大学同門会副会長の岡藤先生(福井済生会病院呼吸器内科部長)とのツーショットです。
なお、岡藤先生は、管理人が第三内科に入局したときのオーベンの先生でした。
管理人にとっては、天皇陛下的な存在です。
お世話になりありがとうございました。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:28
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(5)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました
特別講演をしていただいた森本 公誠 先生(東大寺長老 東大寺総合文化センター総長)にも、懇親会にご参加いただきました。
森本公誠 先生は、控え室でお会いしたその時から、独特のオーラを発しておられたように感じました。
長きにわたり精進してこられた人からは、そのお人柄がにじみ出るものがあるように感じました。
ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(4)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
特別講演をしていただいた森本 公誠 先生(東大寺長老 東大寺総合文化センター総長 文学博士)にも、懇親会にご参加いただきました。
今年の特別講演講師は、金沢大学第三内科の大先輩である、中村忍先生にご推薦いただきました。
ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:06
| その他
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)BBQ
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)では、BBQが行われました。
画像をアップさせていただきます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(3)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
特別講演は、「奈良時代の医療行政と介護」のタイトルで、
森本 公誠 先生(東大寺長老 東大寺総合文化センター総長 文学博士)に、お話いただきました。
大変に示唆に富む素晴らしい講演でした。ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(2)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました。
同門の先生方におかれましては、本来であれば種々の用事がお有りだったと思いますが、今までの同門会のなかで、最も多い先生方のご出席をいただくことができました。
ありがとうございます。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52
| その他
金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会(平成24年)(1)
平成24年6月17日(日)に、金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会が行われました(エクセルホテル東京)。
昨年から、開催日を土曜日から日曜日に変更させていただきましたが、日曜日の方が出席していただきやすいようです。
100人を越える皆様にご出席いただきました。
ありがとうございました。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45
| その他
第34回日本血栓止血学会学術集会:共催シンポジウム
会期:2012年6月7日(木)〜9日(土)
会場:ハイアット リージェンシー東京
日本べーリンガーインゲルハイム共催シンポジウムのプログラムを紹介させていただきます。
日本べーリンガーインゲルハイム共催シンポジウム
「新規抗凝固薬を血栓止血学から考える」
座長
坂田 洋一(自治医科大学)
内山真一郎(東京女子医科大学医学部神経内科)
1.トロンビン阻害薬とFXa阻害薬はどこが違うのか
北島 勲 (富山大学大学院医学薬学研究部臨床分子病態検査学講座)
2.新規抗凝固薬は,なぜ頭蓋内出血を減少させるのか
小嶋 哲人 (名古屋大学医学部保健学科検査技術科学専攻)
3.新規抗凝固薬のモニター法はあるのか
朝倉 英策 (金沢大学附属病院高密度無菌治療部)
4.トロンビン阻害薬で出血性合併症を回避する方法
矢坂 正弘 (独立行政法人国立病院機構九州医療センター脳血管神経内科)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:55
| 学会・地方会
第34回日本血栓止血学会学術集会:震災関連シンポジウム
会期:2012年6月7日(木)〜9日(土)
会場:ハイアット リージェンシー東京
震災関連シンポジウムのプログラムを紹介させていただきます。
震災関連シンポジウム
座長
坂田 洋一(自治医科大学)
内山真一郎(東京女子医科大学医学部神経内科)
1.災害時循環器疾患の特徴とリスク管理
苅尾 七臣 (自治医科大学内科学講座循環器内科学部門)
2.東日本大震災の避難所における深部静脈血栓症と今後の対策
榛沢 和彦 (新潟大学大学院呼吸循環外科/新潟大学災害・復興科学研究所)
3.東日本大震災後の深部静脈血栓症の推移と対策―簡易ベッド導入と石巻モデルの構築
植田 信策 (石巻赤十字病院呼吸器外科)
4.災害と静脈血栓塞栓症(VTE)―今後の大規模災害に備えて―
中村 真潮 (三重大学大学院医学系研究科臨床心血管病解析学講座)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:41
| 学会・地方会
第34回日本血栓止血学会学術集会:特別プログラム
会期:2012年6月7日(木)〜9日(土)
会場:ハイアット リージェンシー東京
特別プログラムを紹介させていただきます。
会長講演
座長 池田 康夫(早稲田大学理工学術院先進理工学部生命医科学科・生命医科学専攻)
「Recent Advances of Antithrombotic Therapy in Ischemic Cerebrovascular Disease」
内山真一郎 (東京女子医科大学医学部神経内科)
Special Teaching Lecture
座長 北川 泰久(東海大学医学部付属八王子病院神経内科)
「Antiphospholipid Syndrome(APS)」
Houria S. Hassouna (Department of Medicine, Michigan State University)
特別講演1
座長 後藤 信哉(東海大学医学部内科学系循環器内科)
「Atrial Fibrillation is the Most Common Significant Cardiac Rhythm Disorder in the World」
Elaine M. Hylek (Boston University School of Medicine)
特別講演2
座長 池田 康夫(早稲田大学理工学術院先進理工学部生命医科学科・生命医科学専攻)
「iPS 細胞研究の血栓止血領域における現状と展望」
江藤 浩之 (京都大学 iPS細胞研究所臨床応用研究部門)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:31
| 学会・地方会
第34回日本血栓止血学会学術集会:教育講演
会期:2012年6月7日(木)〜9日(土)
会場:ハイアット リージェンシー東京
教育講演のプログラムを紹介させていただきます。
教育講演1
座長 村田 満(慶應義塾大学医学部臨床検査医学)
「Variability of Platelet Response and Potential Clinical Implications」
Tabassome Simon (Université Pierre et Marie Curie(UPMC-Paris06)
Assistance Publique-Hôpitaux de Paris(APHP))
教育講演2
座長 島田 和幸(小山市民病院)
「抗血栓療法と消化管出血」
菅野健太郎 (自治医科大学内科学講座消化器内科)
教育講演3
座長 尾崎由基男(山梨大学大学院医学工学総合研究部臨床検査医学講座)
「新規抗血小板薬の作用メカニズムと臨床応用」
後藤 信哉 (東海大学医学部内科学系循環器内科)
教育講演4
「静脈血栓塞栓症」
座長 左近 賢人(西宮市立中央病院外科)
「わが国の静脈血栓塞栓症の現状と予防対策」
小林 隆夫 (浜松医療センター)
「静脈血栓塞栓症の臨床 PE,DVT の画像診断と治療―特に DVT に対する IVR について―」
南口 博紀 (和歌山県立医科大学放射線医学教室)
教育講演 5
座長 一瀬 白帝(山形大学医学部分子病態学講座)
「後天性凝固因子インヒビターの基礎と病態」
野上 恵嗣 (奈良県立医科大学小児科)
教育講演 6
座長 後藤 信哉(東海大学医学部内科学系循環器内科)
「わが国の抗血栓薬の開発における課題と今後の展望について〜審査の立場から」
品川 香 (独立行政法人医薬品医療機器総合機構新薬審査第二部)
教育講演 7
座長 吉岡 章(奈良県立医科大学)
「抗リン脂質抗体症候群の診断と治療」
家子 正裕 (北海道医療大学歯学部内科学講座)
教育講演 8
座長 浅田祐士郎(宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野)
「超音波,バブルリポソーム併用によるデリバリーシステムと血栓溶解療法への応用」
丸山 一雄 (帝京大学薬学部医療薬学講座薬物送達学)
教育講演9
座長 丸山 征郎
(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科システム血栓制御学(メディポリス連携医学)講座)
「播種性血管内凝固(DIC)の病態と治療」
和田 英夫 (三重大学大学院医学系研究科検査医学/血栓・止血異常症診療センター)
教育講演10
座長 鈴木 宏治(鈴鹿医療科学大学薬学部)
「血管内皮炎症の分子機構:インテグリンにまつわる3つのロードマップ」
島岡 要 (三重大学大学院医学系研究科分子病態学)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01
| 学会・地方会
第34回日本血栓止血学会学術集会の御案内
第34回日本血栓止血学会学術集会がもうすぐ開催されます。
会期:2012年6月7日(木)〜9日(土)
会場:ハイアット リージェンシー東京
会長:内山真一郎(東京女子医科大学 医学部 神経内科)
テーマ:血栓症への挑戦
内山先生のご専門領域を反映して、とても充実したプログラムになっています。
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45
| 学会・地方会
新規経口抗凝固薬(14): プラザキサ(ダビガトラン)とAPTT
新規経口抗凝固薬(13): プラザキサとAPTT より続く。
参考記事:PT-INR、ダビガトラン、プラザキサ、ワーファリン、リバーロキサバン、アピキサバン、深部静脈血栓症
前回の記事では入院患者さんでのデータを紹介させていただきましたが、今回は外来患者さんでの成績です。
APTTの分布幅はさらに大きくなります。入院患者さんの場合と同様に、少量で処方した場合により分布幅が大きくなるようです。
プラザキサに限らず、新規経口抗凝固薬は、薬物内服後のどのタイミングで採血するかによって
APTTや
PT-INRのデータは大きく変わってきます(参考:
新規経口抗凝固薬(5): プラザキサ薬物動態とモニタリング)。
午前の採血と午後の採血でのデータがあまり変わらないのは不思議ですが、1時間でも採血のタイミングが違うと違うデータになるためでしょうか。
いろんなことを考えさせるデータになっています。
(続く)
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56
| 抗凝固療法
新規経口抗凝固薬(13): プラザキサとAPTT
新規経口抗凝固薬(12): プラザキサとフィブリノゲンより続く。
参考記事:PT-INR、ダビガトラン、プラザキサ、ワーファリン、リバーロキサバン、アピキサバン、深部静脈血栓症
上図は、心房細動でご高名な山下武志先生のところからの論文より引用させていただきました。
入院患者で、プラザキサ薬物血中濃度のピークとトラフで
APTTが測定されました(参考:
PT-INR)。
常用量でも、少ない用量でも、
APTT(秒)の分布が幅広いことが分かります。
特に少ない容量の場合に、
APTTの分布幅が大きくなるようです。
種々の事情があって少量が用いられているためかも知れません。
それにしても、ピークであってもトラフであってもこんなにも
APTT幅(個人差)が大きいということは、プラザキサは必ずモニタリングが必要だということを示しているのではないでしょうか。
血友病でのAPTT延長に匹敵するくらいの延長がみられる症例もあるようです。
(続く)新規経口抗凝固薬(14): プラザキサ(ダビガトラン)とAPTT へ
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:42
| 抗凝固療法