金沢大学第三内科の同門会総会・開講記念会:懇親会
日時:平成23年6月26日(日)午後1:00より (エクセルホテル東急)
いろんな会がありますが、やはり良い会だったかどうかは、ご出席いただけた先生方の人数は大きな要素の一つではないかと思います。
今回は日曜日にさせていただいたのが良かったようで、多くの先生方にご出席いただきました。とても嬉しく思っています。ありがとうございました。
まだ同門会役員会で議論されていませんので、未確定ではありますが、来年以降も6月の日曜日になるのではないかと勝手に思っています。
本年は全体写真撮影も行われました。このブログでもアップさせていただく予定ですし、同門会報でも掲載させていただく予定です。どうぞよろしくお願い致します。
今回のブログ記事の画像は、懇親会が始まろうとする時点のものです。多くの先生方にご出席いただきました。全員の先生方を収めさせていただけなくて、申し訳ございません。多分、写っておられない先生の方が遥かに多いと思います。すいません。
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金沢大学第三内科 同門会総会:鎌田洋(特別講演講師)
金沢大学第三内科の同門会総会・開講記念会が行われました。
日時:平成23年6月26日(日)午後1:00より (エクセルホテル東急)
今回は、特別講演にも力が入っていました。
今回の講師は、講演を仕事にされている方です。とても引きつけられる内容で、時間が経つのも忘れてしまう感じでした。
特別講演の司会をしていただいた、岡藤和博 同門会副会長(福井済生会病院 呼吸器内科)によりますと、福井済生会病院では毎年、鎌田洋先生のお話を聞けるそうです。うらやましいかぎりです。
画像は、特別講演に聞き入る同門会の先生方の後ろ姿です。
特別講演
「企業価値を高めるCS向上のヒント」 鎌田 洋(ヴィジョナリー・ジャパン)
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金沢大学第三内科の同門会総会・開講記念会:優秀研究賞
日時:平成23年6月26日(日)午後1:00より (エクセルホテル東急)
今回の同門会では、近藤邦夫同門会会長のご意向のもと、いくつかの新企画がありました。
その一つが、優秀研究賞です。各研究室から、この1年間で頑張ったスタッフの表彰が行われました。画像は、その表彰の模様をおさめています。
今回の受賞者は、以下の通りです。
・血液・移植研究室
「MPAはNK細胞の増殖と細胞傷害活性を抑制する」 大畑 欣也
・血栓止血研究室
「動脈瘤進展におけるアネキシンIIの意義」 林 朋恵
・呼吸器研究室
「気管支平滑筋収縮による咳嗽に関する基礎的・臨床的検討」 大倉 徳幸
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金沢大学第三内科 同門会総会・開講記念会:新入医局員
日時:平成23年6月26日(日)午後1:00より (エクセルホテル東急)
少しずつ画像をアップしていきたいと思います。
今回の画像は、新入医局員紹介の画像です。
向かって左が木場隼人先生(呼吸器内科)、右が材木義隆先生(血液内科)です。
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金沢大学第三内科 同門会総会・開講記念会のご案内
金沢大学第三内科の同門会総会・開講記念会のご案内です。
同門の先生方、関連病院の先生方へは、郵便でご案内させていただいていますので、郵便をご確認いただけますでしょうか(お手数ですが郵便でのご返信をお願いいたします)。
1人でも多くの先生方のご出席を、心よりお待ちいたしております。
プログラム
第28回金沢大学第三内科同門会総会
第43回金沢大学第三内科開講記念会
日時:平成23年6月26日(日)午後1時00分より
・同門会総会:午後1時00分〜
・開講記念会:午後1時30分〜
場所:金沢エクセルホテル東急 5階「ボールルーム」
< 第28回 同門会総会 > (13:00〜13:20)
1. 同門会長挨拶 近藤 邦夫
2. 役員会報告・会計報告 朝倉 英策
3. 会計監査報告 中積 泰人
< 第43回 開講記念会 > (13:30〜14:50)
1. 教授挨拶 中尾 眞二
2. 教室便り 山崎 宏人
3. 優秀研究発表
・血液・移植研究室(司会:山崎 宏人)
「MPAはNK細胞の増殖と細胞傷害活性を抑制する」 大畑 欣也
・血栓止血研究室(司会:朝倉 英策)
「動脈瘤進展におけるアネキシンIIの意義」 林 朋恵
・呼吸器研究室(司会:藤村 政樹)
「気管支平滑筋収縮による咳嗽に関する基礎的・臨床的検討」 大倉 徳幸
・<金沢大学第三内科 優秀研究賞> 授与 近藤 邦夫
4.第三内科OBからのメッセージ 司会:山崎 宏人
・福井県済生会病院 岡藤和博
・東京臍帯血バンク 幸道秀樹
5.教授講演 司会:大竹 茂樹
「 第3内科(血液・呼吸器内科)の現状と将来 」 中尾 眞二
6.特別講演 司会:岡藤 和博
「企業価値を高めるCS向上のヒント」 鎌田 洋(ヴィジョナリー・ジャパン)
◎ 記念全体写真(16:30〜17:00)
◎ 懇親会(17:00〜)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:13
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von Willebrand病の定期補充療法
重症血友病症例に対する定期補充療法の考え方は浸透してきたと思いますが、重症von Willebrand病(VWD)症例に対する定期補充療法は、まだ一般的ではないと思います。
今回紹介させていただく論文は、von Willebrand病の定期補充療法について論じています。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
「von Willebrand病の小児、青年、若年成人期おける長期的二次予防」
著者名:Halimeh S, et al.
雑誌名:Thromb Haemost 105: 597-604, 2011.
<論文の要旨>
von Willebrand病(VWD)患者における第VIII因子/ von Willebrand因子(VWF)濃縮製剤による補充療法は、予防投与として行われることが増えてきました。
著者らは、2000年以降、病的な出血症状のみられたVWD82症例(1型42例、2型24例、3型13例、後天性3例)を対象に予防投与の意義を検討しました。
予防治療開始の決定は、診断前のbleeding scoreが2より大きいこと、出血時の補充療法を行っているにもかかわらずくり返し出血して貧血を伴っていること、としました。
VWD32症例に対して予防治療が開始されました(小児13例、青年7例、成人12例;1型4例、2型15例、3型13例;男/女17/15;9例は生殖可能年齢)。ヘマーテP製剤が8例、Wilate製剤が24例で使用されました。製剤使用量の中央値は、40IU/kgでした。
23例では2回/週、7例では3回/週、2例(小児)では4回/週投与されました。
その結果、Hb値は12ヶ月後に正常化しました。予防治療期間の中央値は3年間でした。くり返していた出血エピソードは31/32例で消失しましたが、1例ではインヒビターが出現しました。
12ヶ月間の観察期間中、出血頻度とbleeding scoreは有意に低下しました。
以上、出血時の補充療法でも出血をくり返すVWD患者に対しては、定期補充療法は有用と考えられました。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40
| 出血性疾患
血友病Aの血小板活性化:Pセレクチン発現量など
血友病は先天性の凝固因子欠損症ですので、凝固因子活性の方に目がいくのは当然ではありますが、今回紹介させていただく論文は、血友病Aで血小板活性化に注目した点が新鮮ではないかと思います。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
「血友病Aにおける血小板活性化」
著者名:van Bladel ER, et al.
雑誌名:Haematologica 96: 888-895, 2011.
<論文の要旨>
血友病患者における出血傾向を分類する際に、血小板の要素は過小評価されています。
著者らは血小板活性化状態が、残存第VIII因子活性や年間第VIII因子使用量(重症血友病で)と関連しているかどうか評価しました。
対象は、血友病軽症〜中等症21例、重症13例、健常人21例です。
血小板活性化状態は、血小板上のPセレクチン発現量、可溶性血小板活性化マーカーを用いて検討しました。
その結果、重症血友病Aの活性化血小板の比率は15.9%と、軽症〜中等症血友病A 8.2%、健常人6.4%と比較して有意に高値でした。
軽症〜中等症の血友病Aおよび重症の血友病Aともに、血小板活性化マーカーである血中PF4、CXCL7、RANTESは健常人よりも高濃度でした(それぞれ、PF4 1.4, 1.8, 0.3 pg/106 Platelet、CXCL7 65.8, 48.2, 20.0 pg/106 Platelet、RANTES 12.8, 9.5, 4.5 pg/106 Platelet)。
重症血友病Aにおいては、P-セレクチンが高発現であると、FVIII製剤の使用量が低いことが明らかになりました。
以上、重症血友病Aの血小板は活性化準備状態にあり、このことは第VIII因子製剤の使用が少なくなることと関連しているものと考えられました。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26
| 出血性疾患
小児血友病の高カルシウム尿症と骨粗鬆症
小児血友病において、高カルシウム尿症は骨格障害のサインであることを報告している論文を紹介させていただきます。
血友病患者で、血中&尿中カルシウム濃度を測定した点は、新鮮に感じます。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
「小児血友病における高カルシウム尿症は骨格障害のサインである」
著者名:Banta S, et al.
雑誌名:Br J Haematol 153: 364-371, 2011.
<論文の要旨>
血友病患者は、小児期において既に骨密度が低下する危険因子を有しています。
具体的には、関節内出血に伴った運動能力の低下、血友病性関節症による運動量の低下です。
欠損している凝固因子を定期的に補充することで、血友病性関節症を軽減したり予防することが可能になりました。
フィンランドの重症小児血友病患者は、早期より定期補充による予防治療が開始されており、運動も積極的に行っています。
著者らは、予防治療は小児の骨密度の発達を正常化するという仮説を持っています。
著者らが検討した対象は、血友病29例(軽症2例、中等症6例、重症21例)で、年齢の一致した健常小児58人を対照としました。
骨の発達は、骨折歴、血液&尿生化学検査、骨密度、椎体レントゲン写真で評価しました。
その結果、血友病患者は、尿中カルシウム濃度および血中カルシウム濃度が有意に高く、骨吸収が低下していました。
以上、血友病患者では小児期より骨発達に障害を生じており、その結果として尿へのカルシウム排出が増加し骨代謝が変化をうけているものと考えられた。
このことが、血友病患者の骨粗鬆症につながるものと考えられました。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16
| 出血性疾患
ALLの出血&血栓症対策
急性リンパ性白血病(ALL)においては、出血、血栓症の両者の問題があります。
出血の原因は、骨髄抑制による血小板数減少や播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併です。
血栓症の原因は、L-asparaginaseの使用(アンチトロンビンなどの凝固阻止因子が低下)やDICの合併です。
今回紹介させていただく論文では、著者らがどのように対策をたてているかを論じています。
「小児ALLにおける出血と血栓症対策」
著者名:Astwood E, et al.
雑誌名:Br J Haematol 152: 505-511, 2011.
<論文の要旨>
小児の急性リンパ性白血病(ALL)の治療に伴う出血や血栓症はまれではありません。
これらの発症頻度は年齢、合併症、治療プロトコールによっても異なりますが、治療開始して最初の数週間が最も多いことが知られています。
エビデンスレベルの高い予防、治療指針はありませんが、この論文では著者らの対処法を論じています。
1. 寛解導入治療中のフィブリノゲンやアンチトロンビン(AT)の定期的検査 →(著者らの見解;以下同様)臨床的に必要な時のみ測定。
2. 腰椎穿刺前の濃厚血小板輸注 → 血小板数1万/μL未満または出血症状があるときのみ。
3. 先天性血栓性素因の検査 → 行う場合には研究目的。
4. AT製剤の予防投与 → 一次予防または二次予防目的としては行っていない。
5. 予防的な抗凝固療法 → L-アスパラギナーゼを再投与する場合のみ、二次予防目的として行う。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:10
| 出血性疾患
活性型第VII因子製剤(ノボセブン)適応外使用の是非
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤の保険適応外使用の現状より続く。
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(ノボセブン)は、第VIII因子インヒビターに対してのみの保険適応ですが、しばしば適応外使用が行われています。
今回紹介させていただく論文は、適応外使用に対して、警鐘を鳴らすような論文です。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
「遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa)適応外使用の是非について」
著者名:Yank V, et al.
雑誌名:Ann Intern Med 154: 529-540, 2011.
<論文の要旨>
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa)の保険適応は、インヒビター保有血友病に対する止血治療ですが、適応外使用が増加してます。
著者らはrFVIIa適応外使用の是非について、5疾患(頭蓋内出血、心手術、外傷、肝移植、前立腺摘出術)において文献的解析を行いました。
RCT16試験、比較観察26試験、比較対象のない22試験が検討対象となりました。
頭蓋内出血に関しては、死亡率はrFVIIaによって改善しませんでした。動脈血栓塞栓症は、rFVIIaの中等用量、高用量において有意に増加しました。
成人の心手術に関しては、rFVIIaの使用により死亡率には差が見られませんでしたが、血栓塞栓症は増加しました。
外傷に関しては、rFVIIaの使用により死亡率や血栓塞栓症には差がみられませんでしたが、ARDSは減少しました。
比較観察試験における死亡率は、RCTsよりも高い結果でした。
以上、今回検討した5疾患においては、rFVIIaの使用によって死亡率は低下しないものと考えられた。
むしろ、いくつかの病態においては血栓塞栓症を増加させるものと考えられた。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:55
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遺伝子組換え活性型第VII因子製剤の保険適応外使用の現状
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(ノボセブン)は、本来は第VIII因子インヒビターに対してのみの保険適応ですが、あまりにも止血効果がすばらしいため、全世界的に適応外使用がしばしば行われているというのが現状です。
今回紹介させていただく論文は、適応外使用の米国における現状を報告しています。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
「遺伝子組換え活性型第VII因子製剤の保険適応外使用(合衆国)」
著者名:Logan AC, et al.
雑誌名:Ann Intern Med 154: 516-522, 2011.
<論文の要旨>
遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa:日本での商品名はノボセブン)は、インヒビター保有の血友病患者の出血に対してのみ保険適応となっていますが、適応外使用も多いです。
著者らは、米国における適応外使用の現状を調査しました。
調査対象はrFVIIaの投与が行われた12,644入院(2000.1.1〜2008.12.31)です。
2000年から2008年にかけて、rFVIIaの適応外使用は140倍以上になっており、病院で使用された18,311回のうち97%は適応外使用でした。
一方、血友病患者に対する使用は4倍未満の増加にすぎませんでした(2008年に使用されたrFVIIa 2.7%)。
rFVIIaの使用が多かったのは、成人および小児の心血管手術(29%)、体や頭部の外傷(29%)、頭蓋内出血(11%)でした。
rFVIIaが使用された症例の院内死亡率は27%であり、43%の症例では退院となりました。
以上、rFVIIaの適応外使用は、本来の適応内使用に比べてはるかに多いことが明らかになりました。
ただし、適応外使用に関しての充分なエビデンスがないことは懸念材料と考えられました。
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勤務医から開業医へ辿りついた道(4) by 金沢大学第三内科OB
勤務医から開業医へ辿りついた道(3) by 金沢大学第三内科OBより続く
勤務医から開業医へ辿りついた道(4)
今後も勤務医の過酷な勤務状況はまだしばらくは続くと予想され、新たな活路を見出そうと開業医に転職していく人は後を絶たないかもしれない。
しかし私のように自身に未熟な点があれば、修正していかないと円満な経営者にはなれず、閉院に陥る危険性があることは間違いない。
また勤務医として、過酷な病院診療業務を究めるために積み重ねた努力や技術こそが、開業後の様々な困難を乗り越える自信や力になることを忘れてはならないと思う。
勤務医から開業医へと辿りついた私に、もし勤務医と開業医のどちらが良いかと聞かれるなら、いずれもそれぞれ一長一短があると答えるであろう。
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勤務医から開業医へ辿りついた道(3) by 金沢大学第三内科OB
勤務医から開業医へ辿りついた道(2) by 金沢大学第三内科OBより続く
勤務医から開業医へ辿りついた道(3)
開業した当初、ある患者から「開業して、一国の主になったのだから、何でも自分の思い通りにできていいね?」といわれた。そう云われた時、そのように外からは見えるだろうが、実際には違うと思った。
経営する立場になってみて、いろいろなことが見えてくるようになった。
開業前に読みあさった経営本(そうなんだ!診療所経営(日本医事新報社、原田裕士著)。以下、本文中の<>は同書籍からの引用)を読み直してみると、今の自分の心境が吐露されているようである。
例えば、勤務医時代には認識していなかったことだが、<医療機関は患者がいてこそ成り立つ。言い換えれば医療機関とは世間や地域地元との共生の上に成り立っていて、患者とは基本的に持ちつ持たれつの関係であること。医者と患者の間に診てあげる、診てもらうという関係は厳然と存在するが、医者と患者の関係は縦ではなくて横の関係であるということ>に、以前ははっきりと気付いておらず、自分がいれば成り立つと思っていたような気がする。
開業してみて、<世間の人が医師に望むのは、偉い存在ではなく、「信頼できるか、腕がいいか」ということであり、医師とは「患者と同様の医師という資格を持つ人」との認識であるのだ。病院へ勤務していた勤務医の場合、ある程度大きな組織にある意味保護されており、その組織内で大過なく過ごせばそれなりの評価がなされるが、開業すればその評価は世間がダイレクトに行うことになり、世間の流れが速く厳しいもの>に感じられるようになった。
つまり診療所経営とは世間とのかかわりをより深めてゆくことが肝要と思われる。
開業後に自分自身で心がけているのは、患者を義務的に診るというスタンスではなく、医師という心の垣根を取り外して、患者を自身の家族や親戚、友人のごとく認識して、親近感、信頼感を培っていけるように診療に臨むことであり、それにより徐々に患者との心の距離が狭まり、たとえ短い診察時間であっても、診療所に対する信頼獲得につながっていくと考えられる。
また<開業して一番大変なことは職員の問題であると、多くの先輩医師からいわれ、また自身もまさに「経営とは人なり」>と思われる。
人を採用し、使うことが如何に難しいか。<診療所という仕事の場においても、そこに勤務する職員それぞれの色々な想いが渦巻いている。いつもどこかで渦巻いているそれぞれの想いによって各種の問題が発生し、経営者を悩ますことになる>。
サボタージュしているのに、自分では「一生懸命やっているのに周囲は評価していない」と勘違いしている看護師。看護師不足なので、辞めさせるに辞めさせられない。またそのサボる職員を見て非難する周囲の職員。その非難している職員も、他の点で足りないこともあり、経営者の立場からは、五十歩百歩のような仕事ぶりに見えることもある。
その傍ら、サボる職員を責めることなく、本当に献身的に勤務に黙々と励んでくれるパートの職員もいる。私自身も、働かない職員が常勤勤務であるが故、パートより何倍も多くの賃金を払うことに矛盾を感じ、その従業員を陰で批判していたこともあった。
しかし、やがてその人を通して自分が勤務医時代に上司に向けていた態度の不遜さに気がつき、他山の石とすることで自分の心の持ち方が変化していった。
そしてそれに符合するかのように、その職員の態度も少しずつ改善するようになってきた。
また家庭を持つ女性ばかりの職場なので、家の私用などで突然欠勤になることがたびたびある。勤務に支障は出るが、無理を強いることはできない。<職員は使い捨てカイロのような消耗品ではなく、見方を変えれば貴重な財産であること>も教えられた。
また職員を通して、自身の“人を見る目”が養われて、自身の未熟さを治して成長させていく機会なのかもしれないとも思われる。
結局、診療所の経営を考えつつ、十人十色の職員の意見に耳を傾けつつ、職員を如何に大事にしてそのスキルアップを図っていけるかどうかが、経営者として問われている気がする。
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勤務医から開業医へ辿りついた道(2) by 金沢大学第三内科OB
勤務医から開業医へ辿りついた道(1) by 金沢大学第三内科OBより続く
勤務医から開業医へ辿りついた道(2)
開業の才覚などないと自覚していたので、開業を決意した時には清水の舞台から飛び降りる覚悟だった。
実際開業をしてみて、日常の生活パターンはある程度変わった。
現在は朝8時30分から夜19時過ぎまで外来勤務のみで、軽症からかなり重症までの専門分野の患者が診療の過半数を占めている。
日中の忙しさは勤務医時代とそれ程変わらず、休憩は冬場になると食事時間を含め10分以内のこともある。
夜は携帯電話がなることは少なくなったので、布団の上で普通に眠れることがうれしく感じる。
休日には、患者への対応は少なくなった一方、電子カルテ中心の業務がたまるので、カルテや書類の記入、レセプトチェックなどで毎週末に5〜6時間ほど医院に缶詰状態である。
ちなみに厚生労働省の2009年の「医師需給に係る医師の勤務状況調査中間集計結果」によると、勤務医の一週間当たりの勤務時間は66.4時間とのことで、開業後の自身の勤務時間は冬場では65時間程と同程度となっている。
また医師会の業務が徐々に増えており、学校医、介護審査委員、その他、夜の会合は多い。
経営はある程度順調でも借金のことを考えると、自分が病気で休むことは簡単にはできない。
専門医の知識を深めるために学会出張もしたいが、来院患者のことを考えると、1年に1回が限度。
朝自宅から医院までの片道2.5kmの通勤を、毎日早足ウォーキングしてストレスを発散している。
そして一番の変化した点としては、勤務医時代は患者の診療や病院業務、学会発表などに費やす時間が8〜9割を占めたが、開業してその占める割合は3〜4割で、経営、従業員の諸問題、事務処理など対外的対応の占める割合が過半数となり、この点では患者の診療に集中していた勤務医の時代が良かった気がする。
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勤務医から開業医へ辿りついた道(1) by 金沢大学第三内科OB
金沢大学第三内科OBによる記事をシリーズでアップさせていただきます。
将来、開業を考えている方にも、勤務医を考えている方にも、とても参考になるのではないかと思います。
勤務医から開業医へ辿りついた道(1)
先日夢を見た。夢の中では、開業医であるはずの私が何故か勤務医に戻ることになって、とある所に引越しを慌しくしていた。
引越しが落ち着いて明日から勤務開始だと考えている矢先に、突然勤務予定の病院からの電話が鳴った。前任医師から引き継ぎ予定の患者の病状が悪化し急変したので今すぐ対処してほしい、とのナースからの連絡であった。『どうなっているのだ?前任者の患者や家族への対応はちゃんとできているのか?もし何かあったら、訴訟にならないのか?』などといろんな思いがこみ上げてきて目が覚めた。
勤務医をやめ、外来のみの診療所を開業して2年半あまり。久しぶりに勤務医時代の心の葛藤の一端を思い出した。
振り返ると、20年余りの勤務医生活を経験してきた。市中の基幹病院での勤務がほとんどだったので、ここ20年間の勤務医、特に過重労働の最たる病院勤務医の勤務状況の変化は身を持って感じてきた。
私が病院勤務し始めの頃は、まだ経験も浅かったせいか、一つ一つが新しく新鮮な出会いと経験であり、病院における専門医として地域の医療を担っていく気概を持って診療に臨んでいた。新たな医学の知見の一端となりそうな稀な症例に出くわした時には、内心わくわくしながら診療に当たり、学会に発表したり、国内外の学会雑誌に投稿したりしたことが懐かしく思われる。
年齢が若かったせいもあり、重症患者などで過酷な勤務になることがある程度の期間続いても、一晩熟睡できれば回復していた。当時は、当直の時に数時間ほど睡眠を取れる日もあり、時間的には一年中多忙と感じる程ではなく、生涯を病院勤務医として終えることに抵抗は感じていなかった。
しかし勤務医を辞める5〜6年前から、勤務情況は徐々に厳しい環境へと変化を遂げていった。その当時の自身の日課を振り返ると、外来や救急などdutyがある日には、早朝から病棟患者をすばやく回診して病棟業務をほぼ終えておかないと、深夜まで帰宅できないほどの忙しさであった。
その頃から患者も医師も年々専門医志向の傾向が強くなってきて、外来診察日には専門外来を希望して朝一番から軽症から重症の患者が外来に溢れていて、診察まで半日ほど待たせるのは当たり前。しかし患者ひとりに費やす診療時間は数分ほどしかとれず、表面的で義務的な対応に終始していた。
また地域の医療機関からも専門医診察目的で患者が多数紹介されてきたが、重症例が多く占めるので医療ミスが起こらないか内心不安に怯えながら、一例一例のインフォームド・コンセントICに多くの時間が費やされた。
地域の基幹病院が少ないため、他に紹介できる専門医療機関が皆無に等しく逃げ道がない状況であり、どんどん重症患者が蓄積されていき、大きな重圧感を感じていた。また世間では患者の権利意識の高まりもあり、病院内での医療トラブルが頻繁に起こるようになっていた。
実際、病院内の同僚の医師たちが訴訟に巻き込まれたりすることが幾度かあり、私自身も重症患者の急変時の対応の際に、訴訟すれすれで、冷や汗をかくことを何度か経験した。
自身の外来の終了時間は早い日で15時ごろ、遅い日には18時ごろまで、全く休憩なく外来をこなした。外来終了後は、10分ほどパンをかじってからすぐに病棟へ赴く。病棟では、回診の残りや患者や家族へのIC、処置、検査、書類記載などをめまぐるしくこなして、気付くと夜になっていた。
夜は夜で自宅に帰っても気持ちは休まらない。患者の急変がしょっちゅうあり、週に1〜2人は死亡診断書を書いていた。また自分の担当患者が落ち着いていても、夜間の救急患者が唯一の基幹病院へ搬送される関係で、自分の専門分野の重症患者の場合には容赦なく呼び出し。そのために自宅に帰ってもいつ呼び出しがあるかわからず、終始緊張した状態で睡眠するので、熟睡ができない状態が続いた。
夜呼ばれる心配がなく、布団の上で安心して眠れることが当たり前でないと思えた。その頃の当直勤務では一晩中患者が来院して一睡もできず、翌日も通常勤務が続くため、48時間連続勤務は日常茶飯事。過重労働に対して、病院全体の改善や自身の待遇改善のために上司に再三提言しても受け入れられず、悶々とする日々が続いた。
逃げ道のない自身のつらさが上司に理解されていないと感じ、上司に感情をぶつけることが出始め、長年母校のように愛着を持っていた病院を去る気持ちが徐々に大きくなっていった。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24
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金沢大学第三内科 同門会総会・開講記念会
本年の第三内科同門会総会・開講記念会では、いくつかの変更点もあります。
今後とも(来年以降も)、試行錯誤的にいろいろ変更させていただくことがあるかも知れませんが、同門の先生から、是非ご意見、ご指導をいただければと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
リンク:金沢大学第三内科 同門会総会・開講記念会のご案内(プログラム) へ
とおりあえず、本年は以下の試みをさせていただきました。
1) 日曜日になりました。
2) 全体写真撮影があります。
3) OBからのメッセージが加わりました。
4) 研究室紹介ではなく、優秀研究の発表になりました。
5) 特別講演の講師は、講演を仕事になさっている方です。
1人でも多くの先生方のご出席を、心よりお待ちしています。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:22
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ハワイ大学(2):金沢大学第三内科留学便り
ハワイ大学(1):金沢大学第三内科留学便り より
<ハワイ大学留学便り>(2)
日常の臨床現場において一番重要視されるのがプレゼンテーションです。
朝、夕の患者の申し送り、レジデント同士のディスカッション、指導医との回診、毎日行われる各種のカンファレンスなど、研修の中で症例をわかりやすく、状況に応じて時には簡単に時には詳細にプレゼンすることが求められます。
私が日本にいた間は症例をプレゼンテーションする経験がすくなかったため、どのようにこの技術を磨くか大変苦労しました。
外国人医師のためにプレゼンテーションを指導するクラスが毎週あったので、そこで練習を繰り返しました。
医学論文の読み方について学ぶことができたことも有意義でした。
外来や病棟をローテーションしているときには必ずジャーナルクラブやEBMカンファレンスといった論文を読むカンファレンスがあります。
そこでは一つの論文を自分の症例に関連させた形で同僚に解説しなければなりません。
複数の指導医も同席し、それぞれの論文に対しての各自の考え、印象などを交え解説をしてくれることもあり大変勉強になります。
私は今年の夏で内科の研修を修了し、ハワイ大学の老年医学・医学教育の専門医プログラムに進むことがきまっています。
ハワイには、アメリカ本土から移ってこられる高齢者がたくさんいます。
このためかハワイ大学の老年医学プログラムは全米でも上位20位以内にランクされる有数のプログラムと聞いています。
このようなプログラムで研修ができることを今から楽しみにしています。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:28
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ハワイ大学(1):金沢大学第三内科留学便り
ハワイ大学に留学中の狩野惠彦Drから、留学便りの貴重な原稿をいただきました。
多くの方にとって、とても参考になるのではないかと思います。管理人にとっても大変参考になりました。
本来は、今度発刊される金沢大学第三内科同門会報用の原稿なのですが、狩野Drの了解もいただきましたので、ブログ記事としてもアップさせていただきたいと思います。
<ハワイ大学留学便り>(1)
ハワイ大学内科のプログラムで研修を開始してもうすぐ3年になります。
研修を始めた当初はシステム、文化、言語の違いにとまどうことも多かったのですが、すこしずつ慣れてきました。
今回寄稿させていただく機会をいただきましたので、私が経験した研修プログラムについて簡単に述べさせていただきます。
ハワイ大学には大学附属病院というものはなく、プログラムに所属する複数の病院を研修医がローテーションするシステムになっています。
その中心になる病院がクイーンズメディカルセンターというハワイ州最大の私立病院(急性期病床で505床)とクアキニメディカルセンターという日本人の移民によって設立された病院(急性期病床で250床)です。
これらの病院を拠点として内科の一般病棟、ER、集中治療室をローテーションします。
また、腎臓内科、老年医学、腫瘍内科、神経内科をローテーションすることが義務付けられています。
それ以外にも選択ブロックとしてさまざまな専門分野に関し、各指導医のもとでより深い知識を学ぶことができます。
研修の中心になるのが病棟業務です。
1年目の研修医はインターンと呼ばれ、早朝の回診、カルテ書き、そのほか病棟からのファーストコールの対応などの仕事をしています。
雑用も多く、研修の中で一番大変な時期と言われています。
2年目以降の研修医はアッパーレジデントとよばれ、研修医チームのリーダーの役割を担います。
研修医チームはインターン1,2名、アッパーレジデント1名で構成されています。
多くの場合各チームに医学生が1,2名配属されています。
インターンは回診ののち、それぞれの患者に対する治療方針を、アッパーレジデントと議論します。
こうして検討された治療方針が指導医に報告され、必要な場合は修正されます。
アッパーレジデントはインターンの知識の補足、指導医との連絡役、医学生の教育、回診などの役割が与えられ、チームをうまく “まわす” ことが求められます。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:22
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治療時のポイント:先天性凝固因子異常症(11)
凝固異常症と検査の進め方4:先天性凝固因子異常症(10) より続く。
関連記事:
先天性血栓性素因と病態、血友病、後天性血友病、抗リン脂質抗体症候群、止血剤の種類、臨床検査からみた血栓症、血液凝固検査入門、深部静脈血栓症/肺塞栓
治療時のポイント
1)術後の過剰出血の既往
2)手術の部位:
・FXI欠損症ー線溶活性が亢進している組織の手術で出血しやすい。
3)手術のタイプ
4)血栓症の危険因子
・ 手術のタイプ(整形外科)
・FIX複合体製剤・組換え型活性化FVII製剤の使用
・高齢者
5)容量負荷:FFP使用時
6)アレルギー反応
7)インヒビターの検索:血液製剤の頻回輸注で発生
(続く) 第VII因子欠損症/異常症:先天性凝固因子異常症(12)へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04
| 出血性疾患