ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(1)
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、血液内科で最も診療機会が多い疾患の一つです。
最近は、免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)と呼称されるようになってきました。
文字通り、ITPは出血傾向をきたす疾患ですが、相当数の症例で抗リン脂質抗体症候群(APS)を合併することが知られています。
この場合は、出血のみならず血栓症に対する配慮も必要になってきます。
ITPにおける抗リン脂質抗体合併率を論じた代表的な論文を、上図で示します。
備考:厳格には、抗リン脂質抗体症候群と、抗リン脂質抗体は意味するところが違います。
(続く)ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(2)へ
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:58
| 血栓性疾患
金沢大学第三内科同門会報:60本の深紅の薔薇(インデックス)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(8)より続く。
60本の深紅の薔薇(インデックス) by 小林和美
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:53
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(8)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(7)より続く。
60本の深紅の薔薇(8) by 小林和美
1仕事を整理したというと、あらもったいないといわれます。
でも、もう私は還暦で眼鏡はかなり前から遠近両用に変わっています。
頭の中も相当錆び付いています。
老人の仲間入りをする私より、これからしっかり仕事をして社会貢献できる可能性の多い医者である娘を補助する方が、社会に対する貢献度は大きいと思われるのです。
今のところ孫たちの相手をしても体力的には問題ありません。
時々というか、かなり頻繁に彼らは我が家に来ています。
私は現在、何もしていないかというとそうでもなく、調停委員をしたり、高校同窓会のお世話をしたり、近所のおばさんたちとのお付き合いなど、それなりに結構忙しくしています。
もちろん子守もしています。
私以上に私の予定を把握している娘がいますから。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(7)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(6)より続く。
60本の深紅の薔薇(7) by 小林和美
12月には上の子(百日咳にかからなかった子)が腎盂腎炎になってしまいました。
当然、入院になり娘が付き添うことに。
生後5ヶ月の子が私の手元に残されました。
離乳食は始まっておらず、完全母乳育ちの子は搾乳した母乳もミルクも飲んでくれません。
哺乳瓶を銜えさせると上手にペッと乳首を舌で押し出すのです。
しかたがないので3〜4時間ごとに病室へ行き「おっぱい頂戴」。
12月でだんだん寒くなっていく中、赤ん坊をチャイルドシートにセットしてのおっぱいもらい通いは結構大変でした。
そのうち雪も降ってきました。
しかたなく入院の後半は下の子を病院前の乳児院にショートステイさせました。
母親は授乳時間になると乳児院に行き、その間は私が上の子に付き添う。
私が都合悪いときは、可能なときは小児科病棟の保育士さんを予約し、そうでなければ主人や仕事時間が終わった小児科研修中の研修医に頼んだりで、何とかしのぎました。
(続く)
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(6)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(5)より続く。
60本の深紅の薔薇(6) by 小林和美
百日咳が治まり母子3人が自分たちのマンションに戻ってほっとしたら、実家の父が死亡しました。
母が亡くなってから3年でした。
母は亡くなる前、肺線維症で在宅酸素療法をしたため2年間我が家で生活していましたから、父は5年間一人暮らしでした。
残った家の中を整理して、更地にしましたが、これもかなりの労力を要しました。
年寄りの一人暮らしはこんなものかと思ったものでした。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:22
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(5)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(4)より続く。
60本の深紅の薔薇(5) by 小林和美
実際のところは、仕事を整理して本当に良かった、という事態になってしまいました。
娘の第2子出産は胎盤の位置が悪くて帝王切開になってしまいました。
退院して我が家に戻ってきたら、なぜか咳をして「咳をするとおなか痛い」。
帝王切開してるんだから咳をすると痛いの当たり前じゃない。
「この家埃っぽいの?マンションでは何ともなかった。」
そんなはずはない、出産前は毎日のようにやって来ていたんだから。
とりあえずしばらく洗っていないカーテンは洗いましたが・・・。
そのうち、新生児も咳をしだしました。
しつこい咳。風邪?百日咳でした。
娘が産休に入ったとき、上の子は自動的に保育園で保育してもらえなくなりました。
母親が仕事なら、時間外でもお泊まりでも、少々熱があっても見てもらえる便利な保育園ですが、産休入ったのならママがお家にいるんだから面倒見れるでしょという理屈。
毎日保育園にお出かけして遊んでいた子が家の中にじっとしているわけがなく、娘は大きなおなかを抱えて公園に通っていました。
そのうち暑くなってきて公園で遊ぶのが無理になると、子供を遊ばせることのできる場所を転々とする毎日。
そのどこかで百日咳を拾ってきたみたいです。
上の子は予防接種のおかげでしょう、百日咳は発症しませんでした。
同居している私と主人も発症しませんでした。
それにしてもひどい咳でした。
0ヶ月の子が真っ赤な顔で咳き込むのを見ているのは本当にかわいそうでした。
1回経験すると忘れない発作です。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:08
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(4)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(3)より続く。
60本の深紅の薔薇(4) by 小林和美
60歳を前にして、私は仕事を整理しました。
次世代を生み育てるという動物である人間としての義務はほぼ果たしたから、「ま、いいか。」と。
2011年7月に娘の第2子出産を控えていたことが大きなきっかけでした。
出産入院中の一週間、上の子の面倒を見るのは誰?私しかいない。
新生児の面倒は母親が見るとしても、その母親と上の子の面倒は誰が見る?私しかいない。
そこで、とりあえずの社会的義務は果たしたと思っているから、もう、仕事を整理していいだろう、家族のことを第一に考えてもいいじゃないか、ということで、仕事を整理しました。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:53
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(3)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(2)より続く。
60本の深紅の薔薇(3) by 小林和美
婿さんに聞かれました。
「人間っていくつまで生きるって考えるものですかね?」。
この何気ない言葉、私には特に問題ないけれど言ってはいけない人もいるぞ、と思いながら答えました。
彼にも特に他意はなく、自宅を建てようとしているからこういう話になったものでしょう。
私が年齢を意識したのは40歳になったときでした。
「ああ、人生の半分を生きてしまったんだ、これからは折り返しで死に向かうんだな。」と思いました。
40歳以降、10年ごとくらいに節目の歳を何となく意識するようになりました。
20代は徹夜しても大丈夫だったけれど、30代になったら徹夜はちょっと辛いなあ、3時間は寝かせて。
40になると翌日に響くようになり、50になるともうダメ。
学生時代くらいに漠然と思っていた人生のイメージは、25歳くらいまでは勉強で、それから50歳くらいまでは仕事と子育て、その後はどうなるのかなあ。
子育てが終われば社会的というか動物としての人間の義務は終了するんだから、後は自由に遊ぶ。
現実は、私が50歳になったとき、子供たちは法律的には成人の年齢に達していましたが、まだまだ一人前の社会人にはなっていませんでした。
でも、もう、完全に社会人です。
これからはどうなるんだろうとわくわくします。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(2)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(1)より続く。
60本の深紅の薔薇(2) by 小林和美
私の還暦は主人と娘一家が祝ってくれました。
娘は今、主人と同じ福井県済生会病院で放射線科医をしていますが、我が家から2kmくらいのところに住んでいます。
3歳児と1歳児がいて、ダンナは金沢勤務で週末パパの状態。
「ケーキ持ってくから、料理お願いね。」と、娘。
最近の我が家のいつものパターンです。
自分の誕生会でも料理は自分で用意しなくてはなりません。
誕生会で「はい、プレゼント」と渡されたものを少し嫌な予感を感じながら開けると、やはり・・・赤いちゃんちゃんこと帽子に座布団カバーのセットでした。
仕方なく赤いちゃんちゃんこを着て帽子をかぶり赤い座布団に座りました。
少々ふてくされながら写真に納まったところで、即、脱ぎました。
「おっ、早っ!」、「早かったねぇ〜」。
みんなはこの反応を予想し、また、期待していたものと思います。
この後、用意してくれたケーキに蝋燭を立て(60本を期待していましたが、6と0の2本でした)、火を付けて、吹き消すのは3歳の孫娘が代理で行いました。
甘すぎず美味しいケーキでした。(よしよし、ありがとう。)
3歳児と1歳児に食事をさせながら、大人たちもバタバタと落ち着かない食事をした後でした。
60本の深紅の薔薇をプレゼントされました。
薔薇も60本になるとずっしりと重く、花好きの私としては、もう、ニコニコです。
この薔薇、枯らすのがもったいなくて、今はドライフラワーにして飾っています。孫たちの手の届くところに飾ってあるのですが、全く興味がないらしく被害は受けていません。
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(1)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報用にいただいた原稿(巻頭言:小林和美先生)ですが、ご許可をいただきましたので、ブログでも紹介させていただきます。
小林和美先生は、管理人も大変にお世話になった医局の大先輩です。
60本の深紅の薔薇(1) by 小林和美
巻頭言というと、何かしら気の利いたことばを格調高く書かねばならないものと緊張してしまいますが、そんな文才は私にはないので、近況を報告してそれに代えたいと思います。
今年私は還暦を迎えました。
誰でも知っているこのことば、実際にその年になってみると案外すんなり、気負うこともなく迎えることができました。
老い先短いとか、いやまだまだだとか、そんな感情も湧いてこない、ただの通り道という感じでした。
還暦ということで思い出すのは、松田保名誉教授に深紅の手編みのセーターを贈ったことです。
松田先生の還暦よりかなり前のある日、医局でお弁当を食べていたときに、たまたま「小林だって編み物くらいできます」という話になり、「じゃあ、先生の還暦の時には赤いセーターをプレゼントします」とみんなの前で宣言してしまいました。
幸い手触りのいい糸を見つけることができました。
サイズを測らなくても何とかなるのが編み物のいいところで、深紅のセーターをプレゼントすることができました。
ついでに主人にベージュのセーターを編んだように記憶しています。
確かに、主人のはついでで、子供たちのおそろいのセーターの小さくなったものをほどいた糸を集めて編みました。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報:巻頭言(2)へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:03
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:10
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:9 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(10)初めての羽田便 by 中尾眞二
ロサンゼルスからは、成田行きではなく羽田行きの便に初めて乗りました。
現地を夜中に出発し、羽田に早朝付くという、いわゆる突貫旅行です。
元々3泊5日の旅行では時差ボケが取れないまま帰ることになるので、ロサンゼルスで夜中まで起きているのは平気なのですが、羽田に着くのが朝の4時30分頃というのにはいくつか不都合がありました。
まず、羽田国際空港から国内線ターミナルに向かうシャトルバスが5時にならないと運行しません。
また、5時過ぎに第二ターミナルについてもANAのカウンターは5時30分からしか開かないので、それまで待たなくてはなりません。
それでも午前中に金沢に帰って来られるのは悪くないと思いました。
こうしてみるとトラブルと文句ばかりの旅行のようですが、場数を踏んで言葉の壁が低くなった分、英語圏にいる人との心の触れ合いが強くなり、旅の楽しみが増えている気がします。
ただ、一方で食べ物の壁は年々高くなっているようです。
寿司だけでなく、ラーメンやカレーライスなどを誰かが流行らせてくれれば良いのですが…。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:インデックス へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:9
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:8 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(9)第二の両親との再会:2 by 中尾眞二
(管理人註:画像は中尾教授ホームステイ当時の晩餐会のものです、まさにお宝画像です)
夢のようなVincent家でのひと時を過ごしたのち、翌朝にユタ大学のCharles Parker教授と面談し、骨髄不全の共同研究について打合せしました。
Dr. ParkerはPNHの大家で、現在はアメリカ血液学会ニューズレターの編集長も務めています。
とても有意義な議論ができました。
その後、ロサンゼルス行きの飛行機が発つまでの間、Vincentさんにモルモン教会のビジターセンターや神殿を案内してもらいました。
ソルトレークシティーはいつ来ても美しく心が癒される町です。
ソルトテークシティ空港で困ったのは、また食事です。
私と一緒に外国に行くと必ず中華料理に付き合わされるので現地の料理が食べられない、と若い人が苦情を言っているのを聞いたことがありますが、「横飯病」を解決するもっとも手っ取り早い方法は中華料理です。
アジア人の多い大都市では、空港内のフードコートに大抵中華のファーストフォード点があるのですが、ソルトレークシティーのような地方の空港にはそれがありません。
仕方なしにタコス風のものにしたのですが、例によってケチャップやマスタードをつけないと食べられない代物で、胃に流し込むのに苦労しました。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:10 へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:8
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:7 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(8)第二の両親との再会:1 by 中尾眞二
翌日、無事講演を終え、8月13日(日曜日)の早朝ソルトレークシティーに移動しました。
国内の移動とはいえ、フライト時間は約5時間。
西周りで移動するというのは、日が長くなる分疲れます。
シャトルバスを利用してユタ大学近くのマリオットホテルへ。
今年の中西部のアメリカは猛暑に見舞われ、38℃以上の日が10日以上も続いているということでした。
昼過ぎにDr. Michael Vincentがホテルに迎えに来てくれました。
ホームステイしていた時はよく知らなかったのですが、Michaelはロマノワード症候群というQT延長症候群の世界的大家で、N Engl J Medにいくつも論文を出している高名な循環器内科医です。
末日聖徒イエスキリスト(モルモン)教会で、奥さんのDeloresと、アメリカ留学中に出会って以来、24年ぶりに感動の再会を果たしました。
写真は今回の訪問時のものです(備考:ホームステイ当時の晩餐会の画像の次回の記事でアップさせていただきます)。
彼らの前にいると23歳の若造に戻ってしまうのが不思議です。
久しぶりに聖杯を受けてから懐かしいMichaelの自宅に呼ばれました。
当日はMichaelの72歳の誕生日ということもあり、7番目と8番目の娘さんが広大なVincent家に来ていました。
実に33年ぶりのVincent家での食事です。
当時は若かったこともあり、半月のホームステイ中も食事で苦労した記憶は全くなかったのですが、年齢は食事に対する感覚を一層保守的にするようで、パーティ料理に似た感想を持ちました。
考えてみると、アメリカの家庭料理は大きな皿にのった料理を回して食べるので、バイキングと変わらないところがあります。
「Could you pass何々」と言ってお皿を回してもらうのは、家族の会話を保つ手段なのかもしれませんが、日本人の感覚からすれば最初から盛っておいた方が、食事が進むような気がします。
水不足のためか水道水のカルキ臭が強いので、Vincentさんたちの健康が心配になりました。
ただし、これは美味しい金沢の水道水をふだん飲みつけているためかもしれません。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:9 へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:20
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:7
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:6 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(7)パーティの食事 by 中尾眞二
ホテルに着き、主催者から夕食を勧められました。
海外では移動に時間がかかるためか、研究会の前日にWelcome partyがあり、会議の終了後はそのまま解散というパターンが一般的です。
アメリカのパーティでいつも感じるのは食事の画一性です。
日本のパーティでは、どんな小規模のビュッフェスタイルであっても、パーティによって異なる何種類もの料理がお皿に並びます。
一方、アメリカではどんな高級ホテルであってもズッキーニ、ニンジン、ブロッコリーなどのぶつ切りの温野菜、サラダ、ポテトの他に、シンプルなビーフ、チキン、白身の魚のそれぞれがただ並んでいるだけです(時にパサパサのピラフ様のライスがついていることもある)。
それも工夫して味付けされているということまずありません。
あとは、日本人には甘すぎてとても食べられないケーキ。
味付けがないため、料理を取った人がテーブルについてまずすることは胡椒と塩を振りかけることです。
どうしてもっと調理しないのかがいつも不思議でなりません。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:8 へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11
| その他
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)医局説明会
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)医局説明会 のお知らせ
平成24年11月15日(木)18時〜
第三内科医局(C棟4階)
今回は、5年生に対して第三内科クリクラの説明会を主に行いたいと思いますが、4年生、6年生の参加も大歓迎します。
なお、19時〜懇親会があります。
<リンク>
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:19
| その他
ITP学術講演会のご案内:特発性血小板減少性紫斑病
ITP学術講演会(特発性血小板減少性紫斑病)
日時:2012年11月16日(金)19:00〜20:30
会場:金沢エクセルホテル東急 5階「ホレストルーム」
<プログラム>
【開会の辞】
金沢大学医薬保健研究域保健学系
病態検査学講座 教授 大竹 茂樹 先生
一般演題(19:10〜19:50)
座長 厚生連高岡病院 血液内科 科長 経田 克則 先生
金沢大学附属病院 血液内科 井美 達也
「ITPに対してエルトロンボパグを投与し血栓症を発症した一例」
金沢医療センター 血液内科 部長 吉尾 伸之 先生
「当院におけるエルトロンボパグの使用経験」
特別講演(19:50〜20:30)
座長 金沢大学医薬保健研究域医学系 細胞移植学 教授 中尾 眞二
演者 関西医科大学医学部 内科学第一講座 主任教授 野村 昌作 先生
「ITPとTPO受容体作動薬」
【閉会の辞】
富山赤十字病院 血液内科 部長 黒川 敏郎 先生
主催:グラクソ・スミスクライン株式会社
<リンク>
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:17
| 研究会・セミナー案内
第10回北陸血栓研究会の御案内
第10回 北陸血栓研究会
日 時:平成24年11月17日(土)17:00〜19:00
場 所:十全講堂 会議室(2階)(金沢大学医学部構内)
代表世話人 金沢大学医薬保健研究域医学系 細胞移植学 中尾 眞二
当番世話人 金沢医科大学 血液免疫内科学 正木 康史 先生
プログラム
学術情報提供(17:00 〜 17:10) CSLベーリング株式会社
開会の挨拶 金沢医科大学 血液免疫内科学 准教授 正木 康史 先生
教育講演(17:10 〜 17:50)
座長 医療法人 厚生会 福井厚生病院院長 羽場利博 先生
「先天血栓性素因の診断と治療」
金沢大学医薬保健研究域保健学系保健学科 准教授 森下 英理子
− 休 憩 − (17:50 〜 18:00)
特別講演(18:00 〜 19:00)
座長 金沢医科大学血液免疫内科学 准教授 正木 康史 先生
「抗リン脂質抗体症候群(APS)の病態と診断」
北海道大学大学院医学研究科 免疫・代謝内科学分野 教授 渥美 達也 先生
閉会の挨拶 石川県立中央病院 血液内科 診療部長 上田幹夫先生
謝辞 CSLベーリング株式会社 京都支店 福家 真治
主催
CSLベーリング株式会社
<リンク>
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39
| 研究会・セミナー案内
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:6
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:5より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(6)ダレス空港からフィラデルフィアへ by 中尾眞二
フィラデルフィア空港では得難い経験をしました。
バゲッジクレームで待っていたのですが、成田でチェックインした荷物がいつまで立っても現れません。
NIHに寄る時間を作るため、ダレス空港で乗り継ぎの時間を必要以上に長く取ったのがいけなかったようです。
UAに問い合わせたところ、フィラデルフィアに荷物が着くのは早くても翌日になると言われたため、当日は諦めてホテルに向いました。
翌日、荷物が無事フィラデルフィア空港に届いたという連絡がホテルに入りました。
午前中のプログラムが終わってから、研究会の主催者が空港まで連れて行ってくれました。
バゲッジクレームに行ってみると荷物があり、Congratulations!と言われて、それで終わりです。
謝罪や補償らしきものは一切ありません。
アメリカではバゲッジが届かないことがよくある上に、それが見つからないことも稀ではないので、見つかっただけでも幸運、ということのようです。
同行してくれたアメリカ人に、どうしてあなたたちはトラブルに対してもっと文句を言わないのかと聞いたところ、よくあることなので仕方がないという返事でした。
このようなトラブルに対する寛容さがないとアメリカでは生きていけないと、滞米中に学んでいたことを思い出しました。
(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:7 へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00
| その他
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:5
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:4 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(5)NIH訪問:2 by 中尾眞二
2時間ほどの短いNIH訪問を終え、憑さんに送ってもらってダレス空港に戻りました。
国内の移動なので、セキュリティでそれほど時間がかかることはないだろうと思っていたのですが、セキュリティ前は長蛇の列です。
これも9.11以降に起こった現象で、アメリカ人は待たされることをすっかり諦めているかのようでした。
いつものことながら、セキュリティで毎回靴を脱がされるのも嫌なものです。
日本人の感覚からすると、靴を脱がせるのであればせめてカーペットかスリッパぐらい用意せよと言いたいところですが、そのような文句を言う度胸はもちろんありません。
この辺りの清潔感覚のずれはどうしようもないようです。
ダレス空港には早めに着いたので、フィラデルフィアに向かうUA便のゲートで待っていたのですが、出発の時間が来ても搭乗の案内が一向に始まらず、掲示板にも搭乗開始のサインがいつまでたっても現れません。
日本では搭乗案内サービスの人が必ず立っているはずのカウンターには誰もいません。
たまたま別ゲートの受け付けに立っているUAのクラークに聞いても、担当ではないと言って取り合ってくれない。
日本では考えられないこの手のサービスの悪さは滞米中には慣れたつもりだったのですが、久しぶりに経験するとやはりイライラします。
同じフライトを待っているらしきアメリカ人に聞いたところ、出発が30分遅れることを示すスマートフォンの画面を見せてくれました。
結局、何においても企業のサービスには頼らず、自分で解決せよということなのでしょう。
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:4
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:3 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(4)NIH訪問:1 by 中尾眞二
ワシントンDC近郊のダレス空港には、かつての私の教え子で、現在はNHLBI Hematology Branchのスタッフ研究員になっている憑興民君が迎えに来てくれていました。
9.11のテロ以来、NIHのエリアに入るのは空港のセキュリティ以上に厳しくなりました。
ビルディング10は7年ほど前に改築され、今も新築のようでしたが、メタリックで暖かみのないエレベーターは相変わらずで、26年前にNIHに着いた早々、故障したエレベーターに1時間ほど閉じ込められたことを思い出しました。
この建物に来ると、最初にボスのNeal Youngに会った時の興奮をいつも思い出します。
論文や教科書で何度も名前を見ていた私のヒーローは、全てにおいて速いクラーク・ケント(スーパーマンの正体)のような人でした。
今回Nealは、二男が生活しているアフリカにバケーションを兼ねて行っていたため留守だったのですが、昔からの友人に沢山会うことができました。
私より少し後でNealのラボに加わった梶ヶ谷先生は今やNealの片腕となり、日本人だけでなく新しく加わったフェローの指南役として活躍しています。
私がいた頃は300人以上いた日本人フェローも今は中国人にとって代わられているようですが、Nealのラボでは今も日本人研究者が頑張っているのは心強い限りでした。
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:2 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(3)機内でみる映画の楽しみ by 中尾眞二
最近の飛行機では、どのクラスにのっても映画はオンデマンドでいつでも見ることができため、集中して見るということがなくなりました。
昔は、食事が終わってから決まった時間に機内を暗くして映画を上映していたので、映画館のような一体感がありました。
また、何の先入観もなく見るためか、かえって印象に残る映画が多かったような気がします。
Romancing the Stone、The Net、City Slickersなどは特に印象に残っています。
もっとも、City Slickersは、機内のアメリカ人が大笑いしているジョークがほとんど分からなくて悔しい思いをしました。
今回は「プロメテウス」というリドリー・スコット監督の久々のSF映画を細切れで見ました。
あの「エイリアン」の監督が撮った人類の祖先探しの話という触れ込みだったのですが、何故か話が「エイリアン」とそっくりです。
30年以上もたってから、どうしてわざわざ「エイリアン」をリメイクしたのか(ハリウッドもよほどネタがないのか)と不思議に思ったのですが、最後のシーンでようやく謎が解けました。
最初から「エイリアン0」というプロモーションであればもっと楽しめたのではないかと思いました。
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血液疾患セミナーのご案内:造血器疾患DICとリコモジュリン
血液疾患セミナー
日時:平成24年11月8日(木) 18時50分より
場所:金沢大学附属病院 外来診療棟4F 「宝ホール」
<プログラム>
製品関連情報(18:50〜19:00)
「DIC治療薬 リコモジュリン最新情報」旭化成ファーマ株式会社 学術担当
一般演題(19:00〜19:10)
座長:金沢大学 朝倉英策
富山県立中央病院 血液内科 熊野義久先生
「腸管出血性大腸菌O111アウトブレイクによる溶血性尿毒症症候群に対する遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤の有用性」
特別講演(19:10〜20:10)
座長:金沢大学 血液内科・呼吸器内科 教授 中尾眞二
『 造血器疾患関連DICとリコモジュリン 』
関西医科大学 内科学第一講座
主任教授 野村昌作 先生
主催:旭化成ファーマ株式会社
<リンク>
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| 研究会・セミナー案内
第21回 金沢造血器腫瘍研究会
第21回 金沢造血器腫瘍研究会のご案内
日時:2012年11月22日(木) 18:45〜
場所:ホテル金沢 2Fダイヤモンド
開会の挨拶 金沢大学医薬保健研究域医学系 細胞移植学 教授 中尾眞二
症例報告:調整中
特別講演
座長 金沢大学医薬保健研究域保健学系 病態検査学 教授 大竹 茂樹
「血液領域における感染症 ー最近の話題ー」
帝京大学医学部附属溝口病院第4内科 教授 吉田 稔 先生
主催 大日本住友製薬株式会社
<リンク>
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| 研究会・セミナー案内
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二:2
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二 より続く
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(2)成田からワシントンDCへ by 中尾眞二
8月10日というお盆休み前の金曜日の出発であったため、成田空港の混雑を予想していたのですが、拍子抜けで空いていました。
セキュリティチェックもほとんど待つことなく通過し、気分よく飛行機に乗り込みました。
飛行機はNIH留学時代から慣れ親しんだANAのワシントンDC直行便です。
実は、小松空港でチェックインした時に、シートの番号がなぜか1Aという番号に変わっていたのですが、乗ってみて初めて最前列のファーストクラスであることに気づきました。
夏休み中のためにオーバーブッキングがあったようでアップグレードになったようです。
最近の新しい機種では、ビジネスクラスでもシートが完全にフラットになる上、隣席と少し離れたプライベートスペースが確保されています。
このためシート自身にはそれほど贅沢を感じなかったのですが、フライトアテンダントのもてなしや、就寝前にベッドメイクをしてくれることには感心しました。
ただし、高級なシャンパンやワインは、酒が飲めない私には宝の持ち腐れでした。
いつも感じるのは、どんなに凝った料理であっても、機内食を美味しいと思うことはまずないということです。
電子レンジで温められたものであったり、次の食事が出てくるまでに間延びしたりするせいでしょうか?
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)中尾眞二
今回より、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の中尾眞二教授の記事をアップしていきます。
参考:血液内科に興味のある若い人へ、金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の新歓(1)
アメリカ一人旅(1)by 中尾眞二
夏季休暇を利用して、久しぶりに一人でアメリカを旅しました。
アメリカの血液学会には毎年参加しており、それ以外にもたまに渡米することはあるのですが、ほとんどの場合連れがいるか、現地では日本人と接している時間の方が長い旅行です。
今回のように、
成田を立ってから帰国するまで日本語をしゃべらない旅というのは33年ぶりでした。
旅の目的はフィラデルフィアでの発作性夜間血色素尿症(PNH)研究会における講演と、ソルトレークシティにあるユタ大学の教授との研究打合せです。
医学部6年生の夏休みにホームステイで世話になったソルトレークシティのホストファミリーと会うことも目的の一つでした。
3泊5日という慌ただしい旅行でしたが、この年になっても海外出張というのは色々な出会いや新しい経験があるものです。
今回は、旅行中に感じた日米の食文化の違いを中心に、アメリカ旅行の思い出を紹介したいと思います。
アメリカへの出張や留学を予定している若い人には多少役に立つかもしれません。
(続く)
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| その他
DIC診断基準:国際血栓止血学会(ISTH)
DIC診断基準:旧厚生省 より続く。
関連記事:播種性血管内凝固症候群(DIC)、DIC診断基準、DIC診断基準改訂
<旧厚生省DIC診断基準>
(ISTH基準:Taylor Jr FB, et al: Towards definition, clinical and laboratory criteria, and a scoring system for disseminated intravascular coagulation – On behalf of the Scientific Subcommittee on disseminated intravascular coagulation (DIC) of the International Society on Thrombosis and Haemostasis (ISTH). Thromb Haemost 86: 1327-1330, 2001.
<リンク>
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| DIC
DIC診断基準:旧厚生省
DIC診断基準:急性期(救急領域) より続く。
関連記事:播種性血管内凝固症候群(DIC)、DIC診断基準、DIC診断基準改訂
<旧厚生省DIC診断基準>
(青木延雄ほか:DIC診断基準の『診断のための補助的検査成績、所見』の項の改訂について. 厚生省特定疾患血液凝固異常症調査研究班 平成4年度業績報告集 37-41, 1988)
IV. 判定
1)
7点以上 DIC
6点 DICの疑い
注3)
5点以下 DICの可能性少ない
2)白血病その他
注1に該当する疾患
4点以上 DIC
3点 DICの疑い
注3)
2点以下 DICの可能性少ない
V. 診断のための補助的検査成績、所見
1. 可溶性フィブリンモノマー陽性
2. D-Dダイマーの高値
3. トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)の高値
4. プラスミン-プラスンインヒビター複合体(PPIC)の高値
5. 病態の進展に伴う得点の増加傾向、特に数日内での血小板数あるいはフィブリノゲンの急激な減少傾向ないし、FDPの急激な増加傾向の出現
6. 抗凝固療法による改善
VI. 注
注1:白血病および類縁疾患、再生不良性貧血、抗腫瘍剤投与後など骨髄巨核球減少が顕著で、高度の血小板減少をみる場合は血小板数および出血症状の項は0点とし、判定は
IV-2)に従う。
注2:基礎疾患が肝疾患の場合は以下の通りとする。
a. 肝硬変および肝硬変に近い病態の慢性肝炎(組織上小葉改築傾向を認める慢性肝炎)の場合には、総得点から3点減点した上で、
IV-1)の判定基準に従う。
b. 劇症肝炎および上記を除く肝疾患の場合は、本診断基準をそのまま適用する。
注3:「DICの疑い」患者で、「
V. 診断のための補助的検査成績、所見」のうち2項目以上満たせばDICと判定する。
VII. 除外規定
1. 本診断基準は新生児、産科領域の診断には適用しない。
2. 本診断基準は劇症肝炎のDICの診断には適用しない。
(続く)
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<リンク>
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| DIC
DIC診断基準:急性期(救急領域)
DIC診断基準:劇症肝炎 より続く。
関連記事:播種性血管内凝固症候群(DIC)、DIC診断基準、DIC診断基準改訂
<急性期DIC診断基準>
(丸藤哲ほか:急性期DIC診断基準 多施設共同前向き試験結果報告. 日本救急医学会雑誌 16: 188-202, 2005)
表1 基礎疾患
全ての生体侵襲はDICを引き起こすことを念頭におく
1. 感染症(全ての微生物による)
2. 組織損傷:外傷、熱傷、手術
3. 血管性病変:大動脈瘤、巨大血管腫、血管炎
4. トキシン/免疫学的反応:蛇毒、薬物、輸血反応(溶血性輸血反応、大量輸血)、移植拒絶反応
5. 悪性腫瘍(骨髄抑制症例を除く)
6. 産科疾患
7. 上記以外にSIRSを引き起こす病態:急性膵炎、劇症肝炎(急性肝不全、劇症肝不全)、ショック/低酸素、熱中症/悪性症候群、脂肪塞栓、横紋筋融解、他
8. その他
表2 鑑別すべき疾患および病態
診断に際してDICに似た検査所見・症状を呈する以下の疾患および病態を注意深く鑑別する
1. 血小板減少
イ) 希釈・分布異常
1)大量出血、大量輸血・輸液他
ロ)血小板破壊の亢進
1) ITP
2) TTP/HUS
3) 薬剤性(ヘパリン、バルプロ酸等)
4) 感染(CMV, EBV, HIV等)
5) 自己免疫による破壊(輸血後、移植後等)
6) 抗リン脂質抗体症候群
7) HELLP症候群
8) SLE
9) 体外循環 他
ハ)骨髄抑制、トロンボポイエチン産生低下による血小板産生低下
1) ウイルス感染症
2) 薬物など(アルコール、化学療法、放射線療法等)
3) 低栄養(Vit B12、葉酸)
4) 先天性/後天性造血障害
5) 肝疾患
6) 血球貪食症候群(HPS) 他
ニ)偽性血小板減少
1) EDTAによるもの
2) 検体中抗凝固剤不足 他
ホ)その他
1) 血管内人工物
2) 低体温 他
2. PT延長
1)抗凝固療法、抗凝固剤混入
2)Vit K欠乏
3)肝不全、肝硬変
4)大量出血、大量輸血 他
3. FDP上昇
1)各種血栓症
2)創傷治癒過程
3)胸水、腹水、血腫
4)抗凝固剤混入
5)線溶療法 他
4. その他
1)異常フィブリノゲン血症 他
表3 SIRS診断基準
体温:>38℃あるいは<36℃
心拍数:>90/分
呼吸数:>20回/分あるいはPaCO2<32 mmHg
白血球数:>12,000/mm3あるいは<4,000/mm3 あるいは幼若球数>10%
表4 急性期DIC診断基準(既述)
注意
1) 血小板数減少はスコア算定の前後いずれの24時間以内でも可能。
2) PT比(検体PT秒/正常対照値)ISI=1.0の場合はINRに等しい。各施設においてPT比1.2に相当する秒数の延長または活性値の低下を使用しても良い。
3) FDPの代替としてD-ダイマー を使用して良い。各施設の測定キットにより以下の換算表を使用する。
表5 D-ダイマー/FDP換算表
(続く)
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