新規経口抗凝固薬(NOAC):new, novel or non-VKA、DOAC
経口可能な抗凝固薬としては、長年にわたりワルファリンのみが用いられてきました。
近年、ダビガトラン(商品名:プラザキサ)、リバーロキサバン(商品名:イグザレルト)、エドキサバン(商品名:リクシアナ)、アピキサバン(商品名:エリキュース)といった新規経口抗凝固薬が続々と登場して、ワルファリンに代わる画期的な経口抗凝固薬として、大変に期待されています。
大規模臨床試験の結果から、これらの薬物はワルファリンより効果の点で同等以上であり、副作用(特に頭蓋内出血)も少ない点で期待が寄せられました。
また、ワルファリンのように頻回の採血によるモニタリングが必要ない点が最初のころはキャッチフレーズとなりました(ただし、後述のようにやはりモニタリングは重要と考えられます)。
当初、new oral anti-coagulant(略称:NOAC)と言われていましたが、いつまでもnewというのは違和感がありますので、novel oral anti-coagulant、non-VKA oral anti-coagulantとも言われています。いずれも、NOACになります。
NOACの通りが良いので、NOACの略称になるように、newを変えていったという要素もあるかも知れません。
あるいは、アンチトロンビン非依存性に活性型凝固因子を抑制しますので、direct oral anti-coaglant(DOAC)という表現の仕方もあります。
これらの新規経口抗凝固薬は、循環器領域、脳卒中領域、血栓止血・血液内科領域、血管外科/内科領域、臨床検査医学領域などいろんな領域で話題になっています。
新規経口抗凝固薬は、人類が待ち望んだ優れた薬物だと思います。
これらの薬物が大きく育つためにも、モニタリングの意義も大きいのではないかと考えられます。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:59
| 抗凝固療法
心房細動における血中可溶性フィブリン(SF)の変動
この論文では、心房細動に対してワルファリンによる抗凝固療法を行う前後において、血中可溶性フィブリン(Soluble fibrin: SF)の変動をみています。
抗凝固療法開始前には、SFが高値の症例がみられています。
ただし、心房細動の全ての症例ではなく、一部の症例でのみ高値であった点も注目されます。
抗凝固療法を行いますと、SFが高値であった症例も低下することが確認されています。大変に興味深い結果です。
SFはすぐれたマーカーのように思われますが、ワルファリン治療中の血中SFは血栓塞栓症は予知できなかったようです。
症例数の問題や、あるいは繰り返し採血する検討ではなかった点の限界ではないかと論じられていました。
D-ダイマーも優れたマーカーですが、心房細動で評価するにはやや鈍感な印象があります。
一方で、SFはダイナミックに変動する特徴がありますので、今後の展開を期待したいところです。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16
| 血栓性疾患
心房細動の心血管イベントと血中D-ダイマー
今回、紹介させていただく論文は、一つ前の記事(
心房細動の抗凝固療法と血中D-ダイマー)とは違いますが、やはり心房細動における血中D-dimer(D-ダイマー)測定の意義を論じています。
黒の棒グラフは心血管イベントを起こした症例、グレイの棒グラフは心血管イベントを起こしていない症例です。
この検討では、4ヶ月ごとに、血中D-ダイマー測定を繰り返している点が注目されます。
その結果、心血管イベントを起こした症例では、実はイベント発症直前の血液検査で実はすでに血中D-ダイマーが高値でした。
血中D-ダイマー測定を定期的に行うことで、心血管イベント発症を予知できることになります。
大変に興味ある報告ではないかと思います。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04
| 血栓性疾患
心房細動の抗凝固療法と血中D-ダイマー
心房細動に対する抗凝固療法において、血中Dダイマー測定の意義を論じた論文を紹介させていただきます。
上図の左は、抗凝固療法(Oral anticoagulant therapy: OAT)開始前の血中D-ダイマーのレベルをみています。心血管イベントをおこした症例では、抗凝固開始前から血中D-ダイマーが有意に高値になっています。
右の図では、抗凝固療法中においても、心血管イベントをおこした症例では、血中D-ダイマーが有意に高値になっています。
ただし、多変量解析を行った結果では、抗凝固療法中のD-ダイマー高値のみが、心血管イベント発症予知マーカーでした。
抗凝固療法中を行っていても、依然としてD-ダイマー高値の患者さんは注意が必要ということになります。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01
| 血栓性疾患
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(5)同門会報の原稿募集より続く。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
1)検索/OS(機種)
2)Yahoo検索
3)フェイスブック(FB)
4)血液学会/医局説明会
5)同門会報の原稿募集
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14
| 研修医の広場
金沢大学第三内科:HP・FB便り(5)同門会報の原稿募集
金沢大学第三内科:HP・FB便り(4)血液学会/医局説明会より続く。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(5)同門会報の原稿募集
私たちの種々サイトは、血液内科や呼吸器内科の医師のみならず、研修医、コメディカル、医療関係学生など多くの方にとって有用な情報を発信することを目標にしています。
また、広く同門の先生方からの原稿をお待ちしています。
内容は、病院紹介、研修医や医学部生へのメッセージ、医の倫理、研究会やセミナーの広報など何でも結構です(画像がある場合には、JPEGでお願いできるでしょうか)。
これまでの同門の先生方の御支援に深く感謝しています。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09
| 研修医の広場
金沢大学第三内科:HP・FB便り(4)血液学会/医局説明会
金沢大学第三内科:HP・FB便り(3)フェイスブック(FB)より続く。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(4)血液学会/医局説明会
上図は平成26年10月30日のFB記事です。
日本血液学会学術集会のプログラム委員会の様子です。
中尾教授を含めて4人(撮影者も含めると5人)の当科スタッフの真剣な表情をご覧いただけけます。
FBでは堅い記事ばかりではございません。
上図は平成26年12月13日の記事です。
医局説明会の画像です。
いつものことながら、ほのぼのした大変楽しい会になりました。
説明会に参加された全ての学生さんに入局していただけたら。。。と、夢を見てしまいますね。
(続く)金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:03
| 研修医の広場
金沢大学第三内科:HP・FB便り(3)フェイスブック(FB)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(2)Yahoo検索より続く。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(3)フェイスブック(FB)
金沢大学第三内科フェイスブック(FB)も、平成24年7月4日に誕生しました。
もしまだご存知ない同門の先生がおられましたら、是非とも登録の上、「いいね」ボタンをクリックいただけますと嬉しく思います。
本原稿執筆時点で321の「いいね」をいただいています(昨年の同時期では182です)。
多大なご支持をいただき、ありがとうございます。
上図は平成26年6月3日のFB記事です。
平成27年10月16日〜18日まで金沢で中尾教授のもと日本血液学会学術集会が開催されますのでその広報をさせていただきました。
(続く)金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56
| 研修医の広場
金沢大学第三内科:HP・FB便り(2)Yahoo検索
金沢大学第三内科:HP・FB便り(1)検索/OS(機種)より続く。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
金沢大学第三内科:HP・FB便り(2)Yahoo検索
理由は分からないのですが、上図のごとくGoogleよりもYahoo検索での相性が良いようです。
もし、Googleとの相性をもっと良くする方法をご存知の同門の先生がおられましたら、是非ご教示いただければと思います。
(続く)金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:49
| その他
金沢大学第三内科:HP・FB便り(1)検索/OS(機種)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報告原稿からです。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
今回は、<HP、ブログ、FB便り>です。
金沢大学第三内科:HP・FB便り(1)検索/OS(機種)
金沢大学第三内科(血液内科・呼吸器内科)のHP&ブログは2008年8月にリニューアルされ、多くの皆様にご利用いただいています。
多大なご支持に、この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございます。
YahooやGoogle検索でご訪問いただく方が大変に多いようです。
どのようなOS(機種)でアクセスいただいているのかチェックしてみたのが上図です(最近3ヶ月のデータです)。
目を引くのが、第2位の「iPhone」と、第3位の「Android」です(合わせて約半分です)。
医学関係検索もスマホ時代なのですね。
(続く)金沢大学第三内科:HP・FB便り(インデックス)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:36
| 研修医の広場
血栓止血研究室(8)しみじみわかる血栓止血
血栓止血研究室(7)先天性凝固障害より続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(8)しみじみわかる血栓止血
前回紹介させていただいた「
臨床に直結する血栓止血学」は、多くの先生方にご支持いただきました、ありがとうございます。
現時点で4,000部を超える皆様にお求めいただき、この類の本としては稀にみるベストセラーになりました。
この度
「しみじみわかる血栓止血 vol.1 DIC・血液凝固検査編」(2014年11月)が発刊されました。
カラー図をふんだんに用いて、分かりやすい解説をつけています。
既に多くの皆様にお求めいただいているようです。
ありがとうございます。
血栓止血をしみじみ分かる臨床医・臨床検査技師などの医療関係者が一人でも増えてほしいと願っています。
以上、私たち血栓止血研究室は、生体の最も基本的な生理反応である止血と、人類が克服すべき血栓症を扱っています。
また、この領域は追求する程に味わいのある深淵な学問であると思っています。
志を同じくする同志が一人でも増えることを願ってやみません。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(7)先天性凝固障害
血栓止血研究室(6)DIC診断基準作成委員会より続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(7)先天性凝固障害
抗リン脂質抗体症候群(APS)に対しても精力的にとり組んできました。
当科の「血栓止血外来」で診療を受けられる患者さんの過半数はAPS関連の疾患を持っておられますので、臨床的にも比重の大きい重要疾患であり,外来担当者全員で診療にあっております。
APSはいまだ不明の部分も多い疾患群ですが、徐々に解明され、コントロール可能となっていくことを、大いに期待して研究に取り組んでおります。
先天性凝固障害の分子病態に関する研究としては、森下および保健学科の学生らを中心に、凝固因子および凝固阻止因子の分子異常について幅広く研究しています。
一般的には先天性凝固因子欠損症では出血傾向を、凝固阻止因子欠損症では血栓傾向を呈することが知られています。
そのような異常を呈する症例について家族を含めて遺伝子解析を行い、その変異部位の同定を行っています。
さらに、組み換えDNAの手法を用いて異常分子を作成し、その機能解析を行っております。
今までに,世界でも報告のない新たな変異部位を次々と明らかにしており、先天性凝固異常症の研究では全国でも有数の研究施設となっております。
現在、血栓傾向をきたす先天性第V因子欠損症というきわめてアジア系人種ではまれな家系に遭遇し、その血栓形成メカニズムの解明に取り組んでおり、第V因子の新たな機能が明らかになるかもしれません。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(6)DIC診断基準作成委員会
血栓止血研究室(5)DICの病型分類より続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(6)DIC診断基準作成委員会
その後、日本血栓止血学会の諮問機関「DIC診断基準作成委員会」(委員長:朝倉)が結成されて、遂に平成26年10月新しいDIC診断基準が発表されました。
旧厚生省DIC診断基準(原典は1980年)が30年以上にわたって使用されてきましたので、30年以上ぶりに改訂されたことになります。
DIC診断基準作成委員会:日本血栓止血学会誌
Vol. 25 (2014) No. 5 p. 629-646
委員会では熱い議論がなされて、委員長としてもこれは一生まとまらないのではないかと思った時期もありましたが、新しいいDIC診断基準が世に公表されたのは感慨深いことです。
お忙しい中委員会で多くのご意見をいただいた先生方にこの場を借りて御礼申しあげます。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:46
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(5)DICの病型分類
血栓止血研究室(4)NOACとDICより続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(5)DICの病型分類
DIC研究に関しては、日本血栓止血学会 学術標準化委員会(SSC)の「DIC部会」の部会長として朝倉が4年間の任期を全うしました。
その間、日本における一般内科や血液内科領域のみならず、救急・外科・臨床検査などの種々領域でのDICの臨床、研究が大きく向上しました(Asakura H, et al: Thromb Res, 2014)。
Post-marketing surveillance of thrombomodulin alfa, a novel treatment of disseminated intravascular coagulation - safety and efficacy in 1,032 patients with hematologic malignancy.
Asakura H, et al.
Thromb Res. 2014 Mar;133(3):364-70
金沢大学から発信してきたDIC病型分類の概念も浸透してきたと思います(Asakura H: Classifying types of disseminated intravascular coagulation: clinical and animal models. J Intensive Care, 2014)。
J Intensive Care. 2014; 2(1):20.
Classifying types of disseminated intravascular coagulation: clinical and animal models.
Asakura H.
今後は、敗血症に合併したDICのみでなく(Iba T, Asakura H, et al:Crit Care, 2014)、動脈瘤や悪性腫瘍に合併したDICの臨床、研究も盛んになるものと思っています(Tamura K, Asakura H, et al: Int J Clin Oncol. 2014 Nov 12. [Epub ahead of print])。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:36
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(4)NOACとDIC
血栓止血研究室(3)新規経口抗凝固薬/NOACより続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(4)NOACとDIC
新規経口抗凝固薬(NOAC)を適切に処方できるかどうかによって、患者さんの受ける恩恵も変ると思います。
NOACは抗凝固療法を大きく変えたと言えるでしょう。
個人的には、抗リン脂質抗体症候群(APS)の不育症症(習慣性流産)に対して、将来NOACを使用できないかと思っていますが(ワーファリンは催奇形性あり)、この将来がいつくるかは不透明です。
DICに対してワーファリン(基質としての凝固因子VII、IX、X、II活性を低下させます)を投与しますと大出血をきたしますので絶対禁忌です。
DICをコントロールするためには、基質としての凝固因子を低下させても全く無効であることは、凝固因子が枯渇した劇症肝炎でもDICを発症することから理解できます。
DICをコントロールするためには、活性型凝固因子(トロンビンやXaなど)を抑制することが不可欠です。
この点、NOACはDICに対して有効である可能性があります(Hayashi T, et al: Ann Intern Med, 2014)。
今後の展開が期待されます。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:31
| 血栓止血(血管診療)
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案(誌上公開)
日本血栓止血学会DIC診断基準暫定案が、遂に学会誌に誌上公開されました(平成26年10月)。
DIC診断基準作成委員会で、議論を重ねてようやくここまでたどり着きました。
しみじみわかる血栓止血 Vol.1 DIC・血液凝固検査編 ← クリック
<旧厚生省診断基準と改訂案との相違点>
1)アルゴリズムを用いて基礎病態により診断基準を使い分ける点。
2)感染症型では、フィブリノゲンをスコアリングしない点。
3)基礎疾患と臨床症状をスコアリングから外した点。
・ アルゴリズムで臨床的要素を組込んでいる。
・ 基礎疾患は全症例でスコアされて診断に影響しない。
4)血小板数の経時的減少でもスコアを追加した点。
5)凝固活性化分子マーカーを組み入れた点。
6)ATを組込んだ点。
7)肝不全で-3点と明記した点。
詳細は、以下でご覧くださいませ。
日本血栓止血学会DIC 診断基準暫定案
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:27
| DIC
血栓止血研究室(3)新規経口抗凝固薬/NOAC
血栓止血研究室(2)スタッフより続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(3)新規経口抗凝固薬/NOAC
昨年は、心房細動に対する新規経口抗凝固薬(new (novel or non-VKA) oral anti-coagulant:NOAC)であるダビガトラン(プラザキサ)、リバーロキサバン(イグザレルト)、アピキサバン(エリキュース)を紹介しました。
今回は、エドキサバン(リクシアナ)を紹介したいと思います。
なお、いつまでもnewは違和感がありますので、最近はNOAC ではなくdirect oral anticoagulant(DOAC)とも略称します。
さて、これらNOAC(DOAC)ですが、前3者の薬剤はこの原稿執筆時点において心房細動に対してのみ保険収載されていますが、この度(平成26年9月末〜)リクシアナが、心房細動のみならずVTEに使用可能になりました。
今後その他のNOACもVTEに対して効能・効果が追加される見込みです。
血栓止血外来では、他科からの紹介患者さんも含めてVTEの診療機会が非常に多いです(最近さらに増えてきています)。
従来であればワーファリンで加療すべきでありながら諸般の事情から処方しがたい患者さんが多数おられましたが、リクシアナによって多くの患者さんの加療が容易になったと思います。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(2)スタッフ
血栓止血研究室(1)凝固研究室として誕生より続く。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(2)スタッフ
さて、当研究室の医局員スタッフは学内外を合わせて計10人です。
大学病院の血栓止血外来は、朝倉、森下、林、門平(敬称略、以下同じ)が担当していましたが、平成26年4月から、松浦にも血栓止血外来をお手伝いいただいています。
またこれまでに、薬学部修士課程大学院生13人との共同研究を行ってきました。
保健学科、検査部との共同研究も継続されています。
研究助手の穴田は、長きにわたり研究室のため縁の下の力者として活躍してもらっており、彼女なしでは研究室は運営できないという状況にあります。
当研究室は、一貫して「血栓症の克服」に向けて臨床、研究、教育を進めています。
特に、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症/肺塞栓)(VTE:DVT/PE)の診療、DIC病態解析と治療法の改善、抗リン脂質抗体症候群(APS)の病態解析・臨床、血栓性疾患の病態解析、凝固異常症の遺伝子解析は、私達が最も力を入れているところです。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:20
| 血栓止血(血管診療)
血栓止血研究室(1)凝固研究室として誕生
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
今回は研究室紹介です。
金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
血栓止血研究室(1)凝固研究室として誕生
金沢大学第三内科の「血栓止血研究室」は、第三内科内で誕生の産声をあげてから、早くも「30年」が経過しました。
第二代教授である松田保先生に灯していただいた血栓止血の火が30年間燃え続けたことになります。
誕生当初は「凝固研究室」と呼称しましたが、私達が属する最も重要な学会の名前を借りて現在は「血栓止血研究室」と呼称しています。
誕生当初は右も左も分からないような状況でしたが、今では血栓止血の臨床と言えば真っ先に上がる医療機関の一つとして金沢大学の名前が登場するようになりました。
これも前教授の松田先生と現教授の中尾先生の温かいご指導の賜物、志を同じくした研究室スタッフ全員の努力の結集のおかげと、感謝と感激の思いになります。
血栓止血研究室は、血栓止血学を臨床・研究・教育のテーマとしています。
内科系、外科系の全ての臨床各科、あるいは検査血液学、臨床検査医学など、多くの他領域と関連が深いのが特徴です。
(続く)金沢大学 血栓止血研究室:インデックス
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56
| 血栓止血(血管診療)
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
<教授便り> インデックス
1)教授会
2)教授の仕事
3)メールのやり取り
4)研究費申請審査
5)3日やったらやめたくなる
6)若い人たちと
7)日本血液学会
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:54
| 研修医の広場
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):日本血液学会
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(7) 日本血液学会
とは言っても、最近は管理的な仕事が増えすぎて自分の処理能力を超えていると感じることが多くなりました。
特に大学院生に対する研究の指導や、彼らのために論文を書く時間が無くなってきていることが気がかりです。
2015年10月に金沢で開催される日本血液学会の準備にもかなりの時間を取られるため、2015年はこれまでやってきた仕事の一部を削らざるを得ないと考えています。
日本語・英語の依頼原稿はこれまではできるだけ断らないようにしてきたのですが、当分は引き受けないことにしました。
また、週2回やっていた初診外来も水曜日の1回だけに減らし、学生相手のポリクリをお願いする患者さんやセカンドオピニオンなどの特定の紹介患者さん以外は他の教員に任せることにしました。
血液内科に患者さんを紹介して頂く同門会の諸先生や関連病院の先生にはご迷惑をおかけしますがご容赦いただければ幸いです。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45
| 研修医の広場
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):若い人たちと
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(6) 若い人たちと
ただ、塩野谷先生も実際には定年の3年前まで名大の教授を勤められたことから分かるように、教授職はもちろん悪い仕事ではありません。
前述した教員の三つの本務はいずれも楽しいものです。
特に、若い人たちと議論しながら臨床・研究で新しい知見を生み出して行くことができるのは教授の特権と言っても良いでしょう。
教授を辞めたくなる人がいるとすれば、教授になる前に、本務以外の雑用を含めたすべてが教授の仕事であることを十分に理解していなかった場合だと思います。
管理的な仕事のエフォートが日本に比べてはるかに少ないアメリカの医学部教授と比べると大きなハンディはありますが、日本の大学で職に就いた以上、割り切って雑用を楽しむしかありません。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40
| 研修医の広場
金沢大学第三内科:医学部教授3日やったらやめたくなる
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(5) 3日やったらやめたくなる
このように本務以外の仕事が多いことを強調し過ぎると、教授職を目指している若い人の気持ちが萎えてしまうかもしれません。
私が教授になった頃、「医学部教授、3日やったらやめたくなる」という本を立ち読みしたことがありました。
名古屋大学の第一外科教授をされていた塩野谷恵彦先生が書かれた本で、扇情的なタイトルに興味をそそられたのですが、中身を詳しく読んで本当に辞めたくなったら困ると思い、当時は敢えて購入しませんでした。
もうそういう心配をする齢ではなくなったので、絶版になったこの本の中古本を最近入手して読んでみました。
読んでみると実際には教授職をそれほど否定する内容ではなかったのでやや拍子抜けしたのですが、
「医学生には病棟で看護師の仕事の見習いをさせた方が良い」
「いわゆる講義室での臨床講義は必要ない」
「医師の国家試験資格は3回までに制限すべきである」
といった共感する言葉が沢山書かれていました。
教授の給料が今も20年前と変わっていないことにも驚きました。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:34
| 研修医の広場
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):研究費申請審査
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(4) 研究費申請審査
また、人知れず忙しくなる理由として外国雑誌の査読と、科学研究費や研究助成財団の研究費申請の審査があります。
縁のない雑誌からの依頼は断ることも多いのですが、過去に自分の論文を載せてくれたことがある雑誌や、依頼者のエディターが友人である場合などはなかなか断れません。
真剣にコメントしようとすると1-2日はかかるのでやれやれと思いながら月に1報くらいは引き受けているのが実情です。
それでも査読の場合は自分の関心のある論文であることが多いのでまだいいのですが、研究助成の申請で審査する研究の多くは自分の専門外であるため、申請書に書かれている研究計画書の内容を理解するのに1件当たり20~30分はかかります。
通常1回に審査する件数は50件前後ですので全体を審査し終わるまでに1週間を費やすことになります。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:30
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):メールのやり取り
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(3) メールのやり取り
大学病院の教員には診療・研究・教育の三つの仕事があると言われています。
教授の場合、これら以上に多いのは管理の仕事です。
若い頃の管理仕事は大学の中の委員会活動や人事に関する業務に限られますが、やがて所属している学会の委員会活動が増えてきます。
さらに年を取ると、医学部や病院の中で「長」が付く職務に就かざるを得なくなると同時に、学会でも理事や「長」が付く仕事が回ってきます。
最近では国内の学会だけでなく、アメリカ血液学会のような海外の学会でもプログラム委員長役が来るようになりました。
そのような役職が増えると必然的に多くなるのがメールのやり取りです。
患者さんや他病院の主治医からの相談メールを合わせると、回答が必要なメールの数が多い時には一日に30通を超えます。
私の場合入力が遅いため、診療や会議があると一日に回答できるメールの数は20通ほどですので、その日のうちに回答できなかったメールは週末にまとめて処理するということになります。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):教授の仕事
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(2) 教授の仕事
何年か前、私が顧問をしている剣道部のある部員がベッドサイドの臨床実習で三内に回ってきた時、普通の人なら聞きにくいことをストレートに聞いて来たことがありました。
「先生は週に2回の外来と週に1回の病棟回診以外は診療されていないようですが、その他の時間は何をしているのですか」という質問です。
そう言われてみると、教授の仕事というのは分かりにくいところがあります。
病棟で患者さんを担当している訳ではないし、当直もない。
医局長のように、教室員と病院との間のトラブルを解消するために奔走している訳でもありません。
実際のところ教授に就任して間もない頃は、それまで定期的に行っていたアルバイトや当直がなくなった分、随分時間に余裕ができたような気がしたものです(外勤は当時も今も移動時間を含めて月に7時間しています)。
しかし、それは最初の数か月だけでした。
そのうちに、おそらく就任したばかりということで免除されていた学内の委員長役が次々と回ってくるようになりました。
講義の準備に時間がかかることは覚悟していたのですが、予想以上に時間がかかったのは学位審査です。
自分の専門とはかけ離れた内容の学位研究であっても、当時はナンバー内科の教授ということで他の内科の審査員役はほとんど私のところに回ってきました。
その結果、学位審査が多い年度末は他領域の論文を読むだけで時間が過ぎていきました。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18
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金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):教授たより
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
今回は教授たよりです。
金沢大学第三内科:教授便り(インデックス)
<教授便り>(1) 教授会 by 中尾眞二
2015年の8月で金沢大学第三内科の教授に就任してから16年になります。
今では「教授会」という言葉自身が死語になりましたが、私が就任した頃の医学部教授会では、今の研究科会議とは違って座席が指定されておらず、年長教授から順に上座から座るのが暗黙のルールになっていました。
当時もっとも若かった私は当然ながら末席に座るのが常でした。
それでも生来黙っているのが好きではない性格なので新任早々に自分の意見を言ったところ、会が終わった時に、ある中堅教授から「自分が教授会で最初に発言したのは就任してから3年目だった」とたしなめられたことがありました。
そのためその後数年間は余計なことは言わないにように努めていました。
ただ、還暦を過ぎた教授が(失礼ながら)的外れな発言をされているのを聞いて、教授はあの年齢まで続けるものではないなと感じたのを覚えています。
ところが気がついてみると自分もすでにその年齢に近づいており、自分より年長の教授は臨床系では6人程になっています。
本来であればそろそろ身の引き方を考えないといけないのですが、実際にこの齢になってみると、やり残していることや、やらざるを得ないことが山のようにあり、昔思っていたよりも身を引くことは簡単ではないなと感じています。
教授職を退くのが何故難しいかは別の機会に述べるとして、今回は将来アカデミアの世界に生きることを目指している人のために、臨床教室の教授がどんな仕事をしているかを少し紹介したいと思います。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:09
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血友病Bと第IX因子遺伝子療法:長期的安全性と有効性
論文紹介です。
関連記事:APTT、血友病、後天性血友病、第V因子インヒビター、第VIII因子インヒビター、PT-INR
、クロスミキシングテスト
「血友病Bに対する第IX因子遺伝子療法の長期的安全性と有効性」
著者名:Nathwani AC, et al.
雑誌名:N Engl J Med 371: 1994-2004, 2014.
<論文の要旨>
重症血友病B患者において、新規のself-complementary AAV serotype8 (AAV8)ベクターを利用した遺伝子治療は、16ヶ月間まで第IX因子レベルを上昇させることが示されています。
著者らは、導入遺伝子の発現期間、ベクター量と反応の関係、持続性または遅発性毒性の程度について検討しました。
対象は重症血友病Bの10症例です。
ベクターを全10症例に1回静注したところ、用量依存性に第IX因子レベルは1〜6%まで上昇し、中央値3.2年以上持続しました(継続観察中)。
高容量群の全6症例において第IX因子レベルは5.1±1.7%(平均±SD)までの上昇が持続することが確認され、出血エピソードと予防的第IX因子製剤の使用量はどちらも90%以上減少しました。
高用量群6例中4例において7〜10週の間でALTが平均86IU/L(36〜202)まで上昇しましたが、プレドニゾロン投与により中央値5日(2〜35日)で正常化しました。
以上、重症血友病B10症例において、AAV8ベクターの1回静注は長期間にわたって第IX因子発現が持続し、臨床症状も改善するものと考えられました。
3年間の経過観察では遅発性の毒性もみられていません。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:51
| 出血性疾患
妊娠することのITP経過への影響:摘脾術
論文紹介です。
関連記事:APTT、血友病、後天性血友病、第V因子インヒビター、第VIII因子インヒビター、PT-INR
、クロスミキシングテスト
「妊娠することののITP経過への影響(女性82人の妊娠118回:後方視的検討)」
著者名:Loustau V, et al.
雑誌名:Br J Haematol 166: 929-935, 2014.
<論文の要旨>
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に罹患した女性において、妊娠が疾患にどのような影響を与えるかあまり知られていません。
著者らは、ITPに罹患した女性82人の妊娠118回に関して、後方視的検討を行いました。
妊娠初期においては、35.6%の妊娠で血小板数は10万/μL未満でした。
妊娠期間中の血小板最低値の中央値は6.6万/μL(4.2〜11.7万/μL:25〜75 percentile)であり、26の妊娠(22%)では血小板数が3万/μL未満でした。
49%の妊娠において血小板数の明らかな低下がみられ、少なくとも一過性に出産時の治療を必要としました。
出産時の血小板数の中央値は11.0万/μL(7.7〜15.5万)でした。
妊娠前と比較して、出産後3ヶ月では、ITPが悪化したのはわずか11%でした。
妊娠後にITPが悪化することの危険因子は摘脾術の既往でした(53.9%vs. 10.3%, P<0.001)。
妊娠の8.3%では治療を要する新生児血小板減少がみられました(とくに母親が摘脾術の既往のある場合)。
以上、妊娠に伴うITPの悪化は許容範囲内と考えられました。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:44
| 出血性疾患
遺伝子組換え第IX因子・Fc融合蛋白による予防治療
論文紹介です。
関連記事:APTT、血友病、後天性血友病、第V因子インヒビター、第VIII因子インヒビター、PT-INR
、クロスミキシングテスト
「遺伝子組換え第IX因子・Fc融合蛋白による予防治療への切り換えで輸注回数、製剤消費量、出血頻度が低下する」
著者名:Powell J, et al.
雑誌名:Br J Haematol 168: 113-123, 2014.
<論文の要旨>
臨床第3相B-LONG試験(血友病Bに対する遺伝子組換え第IX因子・Fc融合蛋白<rFIXFc>)において、rFIXFcを1〜2週間毎に投与する治療は、治療歴のある血友病B患者に対して安全かつ有効でした。
現在まで、従来の治療から半減期の長いFIX製剤による予防治療に変更することの評価は行われていません。
著者らはB-LONG試験の事後解析により、rFIXFcと他のIX因子製剤の両予防治療を比較しました。
評価項目は、製剤の投与日数、週間製剤に消費量、年間出血率(ABRs)です。
対象は予防治療歴のある39症例です。
この試験前に、ほとんどの症例(69.2%)は、週2回の輸注を受けていました。
臨床試験に伴いrFIXFcを1〜2週間毎に輸注された症例では週間製剤消費量が約30〜50%低下しました。
また試験期間中のABRsは、試験前のABRsよりも低値でした。
rFIXFc50IU/kg/週および100IU/kg/10日は、第IX因子トラフ値(≧1IU/dL)をそれぞれ95.4%、89.2%の症例で達成していました。
以上、rFIXFcによる予防治療は、従来の製剤による予防治療と比較して、輸注回数と製剤消費量を大幅に低下させ、第IX因子活性>1IU/dLを維持しやすくして、出血回数も減らすものと考えられました。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:38
| 出血性疾患