「臨床に直結する血栓止血学」(中外医学社)
「臨床に直結する血栓止血学」(中外医学社、朝倉英策編)が発刊されました(平成25年10月15日発刊)。
電子書籍:臨床に直結する血栓止血学
アマゾンリンク:臨床に直結する血栓止血学
中外医学社サイトから直接購入する方法もあります。
中外医学社リンク:臨床に直結する血栓止血学
あるいは書店に注文する方法もございます。
専門家40人以上による力作揃いです。
当科からは、森下英理子、高見昭良、林朋恵、朝倉英策が執筆に加わりました。
医学部や保健学科の学生さんにとっては、血栓止血が心から楽しくなる一冊と思います。
また、多くの臨床医、研修医、検査技師、薬剤師の皆さん方に手にしていただきたいと思っています。
<血栓止血がしみじみ分かる!> が目標になっています。
<リンク> :臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11
| 血栓止血(血管診療)
キノコの山をめぐる冒険(3)慢性咳嗽
キノコの山をめぐる冒険(2)ドンファンホテルより続く。
「キノコの山をめぐる冒険(広州編)」(3) by 小川晴彦
<アトピー咳嗽>と、<咳喘息>は好酸球性炎症の場が異なり、カプサイシンに対する咳感受性が異なる。
<気管支喘息>と<咳喘息>は、メサコリンによる中等度平滑筋収縮における咳反応性が全く異なり(大倉先生、藤村先生ら)、咳喘息は喘息の単なる軽症型ではない。
ところで、みなさん。慢性咳嗽と関係の深い環境真菌は、キノコの胞子だということ、ご存知でしたか?
Bjerkandera adusta ブエルカンデラっていうのですが、これ、キノコの胞子なんですよ。
そう、野山に茂っている キノコの笠の裏にくっついているやつ。
今日はこれ“BJ”って呼びますね。
BJは、フランスのレストラン、いえ、フランスの病院の室内環境真菌で3番目に多いことが報告されています。
キノコはフレンチの人気の食材ですから!?
<のどに粘膜がはりつくような感じ>は、A sensation of mucus in the throat (SMIT)といって、真菌がのどにくっついている可能性を示唆する、慢性咳嗽を診療するに当たって見落としてはいけない、重要な喉頭症状であることがわかってきました(Respirology 2013)!
つまり、日常診療においてもSMITを認識すれば、抗真菌薬を用いる全くあたらしい咳嗽治療を展開できるかもしれないのです。
(壇上から見わたす満員の会場、最前列には、モーリス、マックガーヴィー、スリンダー、ファンチュンらがどっかりと腰をすえ、今回の会長 Prof Nanshan Zhongの姿もみえる)
なぜ、私がこの会議に召集されたか もうおわかりですね。
Yes, because I am fun guy (Fungi)!
少し遅れて、後ろのほうがざわめいた。ようだった。
「はじめまして。あなたが同時通訳をしてくださるのですね? よろしくお願いします。」
「じゃあ、さっそく、全部とおしてみて。」
「全部やるの?」
「そう、全部よ。」
本番までのわずかな時間ではあったが、入念にリハーサルを行った。
僕のあやしげな英語に彼女は懸命においつこうとし、発音の悪いところは、眉をしかめながらも、もう一度よ と強く見つめ返してきた。
みなさん、どうでしょう。
もう、キノコのこと、金沢だけの話ではない。ですよね。
さあ、誰が最初に、この広州でBJを発見するでしょうか?! Let’s go into the forest!
かけがいのない時間は、瞬く間にすぎた。
最後に、ご指導いただきました藤村政樹先生に深謝いたします。
ご清聴ありがとうございました。
大きな拍手と高鳴る鼓動が重なり合った。
(続く)キノコの山をめぐる冒険(4)ドクターBJへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:36
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キノコの山をめぐる冒険(2)ドンファンホテル
キノコの山をめぐる冒険(1)国際咳嗽カンファランスより続く。
「キノコの山をめぐる冒険(広州編)」(2) by 小川晴彦
慢性咳嗽に関する国際シンポジウムは、これまでロンドンとニューヨークで交互に開催されてきたが、国の威信にかけて、中国でも開催を という鼻息で開催されることになったのが、この「第一回国際咳嗽シンポジウム in China」らしい。
プログラムには、世界中から20名以上の咳嗽のエキスパートを招集して開催と謳われていたが、確かに金沢から世界に発信してきた、<アトピー咳嗽と真菌関連慢性咳嗽>を、国際舞台で講演できるまたとない機会だ。
* 2013.11.8. ドンファンホテル
会場は、リゾートホテルを思わせるドンファンホテル。
広大な敷地の中庭に、プールに面するテラスがあった。
入場にはものものしい警備体制が敷かれ、そこをきり抜けると緊張の中、オープニングセレモニーがはじまった。
Ogawa.. from Japan! いよいよだ。
みなさんこんにちは!
“充満感謝的心情(じょんまん かんじぇだ しんちん!)”
(続く)キノコの山をめぐる冒険(3)慢性咳嗽へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:17
| その他
キノコの山をめぐる冒険(1)国際咳嗽カンファランス
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
先行して、ブログで紹介させていただきます。
「キノコの山をめぐる冒険(広州編)」
〜〜 第一回 国際咳嗽カンファランス 2013.11.7~8 に参加して 〜〜
by 石川県済生会金沢病院呼吸器内科 小川 晴彦
Dear Dr. BJ
メールありがとうございます。あなたのお手伝いができてとても嬉しかったわ。
中国には、咳で困っている人たちがたくさんいると思ったから、
一生懸命 勉強して 通訳したのよ。
きっと、また 一緒に仕事をすることになるわ。近いうちにね。
Yours
* 2013.11.7.広州
割り込ませてなるものか。なんとしてもここに割り込みたい。
3車線もあるかと思われる広い道路で、車がひしめきあっている。
両脇を自転車が恐ろしい勢いで走り抜けてゆく。
クラクションが鳴り続き、黄色に薄化粧した高級車があおってきた。
高層ビルが立ち並ぶ、ここは都会だ。
しかし、<都会的>という感覚とは少し違う。
「小川。かわりにいって来い。国際会議の招請講演だ。タイトルは<Atopic cough and fungal allergy (アトピー咳嗽と真菌アレルギー)>だ。ちょうどいいだろう。なかなかない機会だぞ。」
「はあ、しかし、中国語は。。。」
「英語でいいんだ。むこうもへたっぴだ。」
「し、しかし、国際会議。ですよね。。」
(続く)キノコの山をめぐる冒険(2)ドンファンホテルへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:51
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金沢医療センター:インデックス
金沢医療センター(3):呼吸器科/金沢大学第三内科より続く。
病院紹介「金沢医療センター」インデックス
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:44
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金沢医療センター(3):呼吸器科/金沢大学第三内科
金沢医療センター(2):ハイブリッド血管撮影室より続く。
病院紹介「金沢医療センター」(3) by 北 俊之
呼吸器科は、金沢大学旧第三内科出身医師の4名で構成されており、内科系の大部分の医師が旧第一内科出身であることを考えると、いわゆる「少数派」であります。
年間新入院患者数702人、延べ年間入院患者数15448人、1日平均入院患者数は42.3人、平均在院日数22.0日(平成24年度実績)は、診療実績の点でも貢献度が高いものと評価されております。
また、教育の面では、研修医の指導にも力を入れています。
当院全体の初期研修医(基幹型、協力型)は20名(平成25年11月現在)で、呼吸器科では毎月2名〜3名程度の研修医を受け入れております。
研修医からの評判も良く、将来、呼吸器内科の仲間が増えてくれることを期待しています。
私たちは、土塀の石垣のように皆で支え合う暖かい病院であるよう、日々努力しています。
ロゴマークは、当院の周囲を取り巻く300年余の歴史がある戸室石(とむろいし)の石垣と土塀、そして正面玄関前の楠(くすのき)の葉を表しています。
「信頼される医療の提供を基盤として、国が進める医療政策を推進」するととともに、「地域医療に貢献する」ことが最重要課題と考えています。
これからも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
(続く)金沢医療センター:インデックスへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:41
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金沢医療センター(2):ハイブリッド血管撮影室
金沢医療センター(1):国立金沢病院より続く。
病院紹介「金沢医療センター」(2) by 北 俊之
当院は、標榜診療科が23科の総合病院(639床)ですが、なかでも「循環器・血管」と「がん」の両分野に重点を置いています。
平成19年1月には地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、さらに、平成20年4月には県内初の「地域医療支援病院」に指定されて以来、北陸の基幹病院として地域医療に貢献することを使命としてきました。
平成20年5月に地域医療連携システム「百万石メディねっと」を導入し、「かかりつけ医」の先生方とオンラインで当院の医療情報を共有でき、患者さんは「かかりつけ医」の先生方の診療所で当院の情報を参考に診療を受けることができるようになりました。
当院の長年の悲願であった原子力センター、手術部、中央放射線部の増改築が施行され、平成24年7月には、地下1階、地上3階の「中央診療棟」が完成し、CT室、放射線治療室、小線源治療室、アイソトープ室などが移設されました。
また、北陸初のハイブリッド血管撮影室が新設されました。
ハイブリッド血管撮影室とは、部屋の環境(清潔度・照明・麻酔器など)と治療に必要なレントゲン装置が合体している最新鋭のカテーテル血管撮影室のことです。
これまで、清潔環境がより必要な治療は「手術室」で、血管情報がより必要な治療は「レントゲン室」で別々に行われてきましたが、これらの治療がハイブリッド血管撮影室で行われることにより、これまで以上に精度の高い治療が安全・確実に行えるようになりました。
ますます地域医療レベルの向上に貢献できるものと思われます。
さて、この新しい中央診療棟ですが、壁の色が茶色にとなっており、当院既存の建物の薄緑色とは違う色となっています。
これは、市の景観条例に配慮したもので、兼六園等周囲の歴史的遺産・観光資源により調和した色調となっています(兼六坂から上がって来ると、色の違いに気づきます)。
(続く)金沢医療センター(3):呼吸器科/金沢大学第三内科へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:32
| その他
金沢医療センター(1):国立金沢病院
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報の原稿からです。
病院紹介「金沢医療センター」
金沢医療センター呼吸器科部長
北 俊之(平成5年入局)
金沢医療センターは、金沢市の中心街に近い東側の小立野台地に位置し、日本三名園の一つである特別名勝兼六園に隣接しています。
病院の周りを土塀がぐるりと取り囲んでおり、8500坪の敷地を囲む土塀の長さは282メートルあります。
かつて「加賀八家」と呼ばれた加賀藩家老のひとつ奥村家の屋敷跡に建てられています。
皆様、衛戍(えいじゅ)病院をご存知でしょうか。
金沢衛戍病院は、金沢医療センターの前身であり、明治6(1873)年、金沢城跡内に置かれた歩兵部隊の病院として設けられ、傷病兵が収容されました。
部隊の増加に伴って、明治32(1899)年、現在地・金沢市出羽町(現下石引町)に新築され、昭和20年(1945年)の終戦に至るまで多くの傷病兵の治療に携わってきました。
終戦により、昭和20年12月、国民を対象とする国直営の医療機関・厚生省の国立金沢病院として再発足しました。
平成16年には、独立行政法人国立病院機構「金沢医療センター」に名称変更し、現在に至っております。
(続く)金沢医療センター(2):ハイブリッド血管撮影室へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23
| その他
富山県立中央病院:インデックス
富山県立中央病院(4):カンファレンスより続く。
病院紹介「富山県立中央病院」 インデックス
1)大パノラマ
2)第三内科出身者5名
3)造血幹細胞移植
4)カンファレンス
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35
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血液疾患セミナー:造血幹細胞移植とサイト研究
<血液疾患セミナーのご案内>
日時:平成25年11月21日(木)19時00分より
場所:金沢都ホテル 7F 「鳳凰の間」
<プログラム>
製品関連情報(19:00〜19:10)
「DIC治療薬 リコモジュリン最新情報」
旭化成ファーマ株式会社 学術担当
一般演題(19:10〜19:30)
座長:金沢大学附属病院 高密度無菌治療部 朝倉 英策
「異常リンパ球を認めた血球貪食症候群の1例」
富山県立中央病院 血液内科 井美 達也 先生
「再発難治性骨髄腫に対するauto-PBSCT→allo-BMT後のTMAにrTMが奏功した一例」
金沢医科大学 血液免疫内科学 佐藤 智美 先生
特別講演(19:30〜20:30)
座長:金沢大学医薬保健研究域医学系 細胞移植学
教授 中尾 眞二
『造血幹細胞移植とサイト研究』
関西医科大学 内科学第一講座
主任教授 野村 昌作 先生
主催:旭化成ファーマ株式会社
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:48
| 研究会・セミナー案内
富山県立中央病院(4):カンファレンス
富山県立中央病院(3):造血幹細胞移植より続く。
病院紹介「富山県立中央病院」(4) by 奥村廣和
週に1回、血液内科の4名と感染症の彼谷先生、それに病棟薬剤師にも入っていただき入院患者さんのカンファレンスを行っています。
大学のカンファレンスのように電子カルテをプロジェクターで投影し、1例ずつ画像や採血データを閲覧しながらディスカッションを行い、情報を共有するように心がけています。
移植症例は前処置開始前に医師・看護師・薬剤師・検査技師・栄養士を含めた合同のカンファレンスを行っています。
また本年からの試みですが、若いローテータの先生には国際学会に参加していただき、新しい知識をフィードバックしていただこうと考えています。
2013年度は井美達也先生(平成23年入局)がアメリカ血液学会に参加する予定です。
少ないながらも研究研修費がありますので、旅費を捻出することができる限り継続していきたいと考えています。
当科が若い先生にとって魅力のある修行の場になるようにしたいと思っています。
写真は、平成25年10月20日に行われた「富山あいの風リレーマラソン」に参加したときの写真です。
血液内科の病棟のスタッフ19名で参加しました。
雨天にも関わらず、全員でたすきを引き継ぎ見事に完走しました。
スタッフ全体のチームワークをよくすることも大切なことだと思います。来年は是非上位入賞を目指して頑張りたいと思います。
写真:富山あいの風リレーマラソンの完走証明書を手にして(前列右が筆者、中列右から2人目が井美先生、最終列中央が彼谷先生。尾�先生は病棟留守番係で不在、熊野先生は完走後奥さんに呼び戻されて不在)
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:25
| その他
富山県立中央病院(3):造血幹細胞移植
富山県立中央病院(2):第三内科出身者5名より続く。
病院紹介「富山県立中央病院」(3) by 奥村廣和
血液内科は、一日の外来患者数が50名前後、入院患者数も50名前後です。
新規症例は毎年漸増しておりますが、年間およそ120名と毎月10名程度あり、豊富な症例数を有しています。
当科では開設以来造血幹細胞移植を診療に柱に据えて来ました。
1992年7月に第1例目の同種骨髄移植を行い、翌年の93年には骨髄バンクからの移植を行いました。
その後様々な移植法を取り入れ(表、図)、2013年10月現在640例を超える移植症例を数えるまでになりました。
(続く)富山県立中央病院(4):カンファレンスへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:58
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富山県立中央病院(2):第三内科出身者5名
富山県立中央病院(1):大パノラマより続く。
病院紹介「富山県立中央病院」(2) by 奥村廣和
当院の血液内科は、1992年5月に吉田喬先生が着任され、その前に赴任しておられた斎藤正典先生とのお二人により、本格的に始まりました。
私も斎藤先生の後任として1992年の10月より4年半在籍しました。
当初は吉田先生と二人で45人前後の入院患者さんを診ていました。
非常に忙しい病院で、昼夜・祝祭日を問わず、病棟や救急外来からのひっきりなしの呼び出しに対応していたことを覚えています。
その後常勤医師は3名となり、現在では4名にまで、中尾教授をはじめ医局や当院の関係者のご尽力により、増やしていただくことができました。
私は2010年4月に2回目の赴任となりました。
2012年3月に吉田喬先生が退職され、同年4月にバトンタッチさせていただきました。
2013年4月には内科の中に感染症科が新設され、診療科代表医師として彼谷裕康先生(昭和63年入局)が就任したことより、彼谷先生の後任として尾�淳先生(平成11年入局)が赴任しましたので、当院の第三内科出身者は合計5名になりました。
感染症科は、外来は主にHIVの診療ですが、院内の感染制御に関することを一手に引き受けているため、あらゆる科から抗生剤の使用等についての問い合わせがあり、彼谷先生は常に忙しく院内を動き回っています。
(続く)富山県立中央病院(3):造血幹細胞移植へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:38
| その他
富山県立中央病院(1):大パノラマ
金沢大大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報の原稿です。
ブログで先行してアップさせていただきます。
病院紹介「富山県立中央病院」(1) by 奥村廣和(昭和62年入局)
富山県立中央病院は富山市の東の外れに位置しています。
病院の周囲には視界を遮るような高い建物がないため、西を見れば富山市の中心地ビル街が一望でき、東には立山連峰の大パノラマが見渡せ、北の方には北陸新幹線の高架が朝の光を受けきれいな直線に浮かび上がるのが見え、患者さんの目を和ませているのではないかと思います。
病床数は735床で、21診療科があり、医師数は研修医を含め170名以上と、大学病院を除けば北陸で最も大きい病院の一つだと思います。
(続く)富山県立中央病院(2):第三内科出身者5名へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:26
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第18回欧州血液学会(EHA):インデックス
第18回欧州血液学会(EHA):共同研究より続く。
第18回欧州血液学会(EHA)に参加して」インデックス by 高松博幸
1)スウェーデン・ストックホルム
2)ポスターセッション
3)共同研究
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11
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第18回欧州血液学会(EHA):共同研究
第18回欧州血液学会(EHA):ポスターセッションより続く。
第18回欧州血液学会(EHA)に参加して」(3) by 高松博幸
学会終了後は現在共同研究を行っている同門の亀田総合病院の末永孝生先生とその門下の先生方とストックホルムの夜を楽しむことができました。
会食した方の中にはストックホルム在住のネイティブスウェーデン人の方もいて、「バルト海にはロシア方面から有害汚染物質が流されているため、海産物を大量に食べないようにとテレビで流されている」と冗談にならない話も聞かされました(なお、真偽のほどは確認しておりません)。
また、夏至のころのストックホルムですので夜22時をすぎても明るく、日の入りが23時頃、日の出が3時頃と日照時間が長く、不思議な感覚になりました(写真は夜22時頃)。
ASHと比べてEHAではスケジュールが比較的ゆったりとしており、充実した教育講演、臨床・基礎の演題を余裕をもって聴講することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
来年はミラノ、再来年はウイーンで開催予定であります。
国際学会で注目されるような研究成果をあげられるように精進していきたく思います。
(続く)第18回欧州血液学会(EHA):インデックスへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02
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第18回欧州血液学会(EHA):ポスターセッション
第18回欧州血液学会(EHA):スウェーデン・ストックホルムより続く。
第18回欧州血液学会(EHA)に参加して」(2) by 高松博幸(平成12年度入局)
6月13日(第1日目)は企業共催のシンポジウムが行われました。
ASH同様のスタイルのシンポジウムで、各血液疾患分野がサマライズされ、頭を整理することができました。
6月14日(第2日目)にはすべての教育講演が午前・午後の2回行われ、余裕をもって聴講することができました。
MDSの教育講演では日本の小川誠司先生がご講演され、あらためてご研究のすごさを認識しました。
また、夕方からはポスターセッション、6月15日(第3日目)の夕方からもポスターセッションが行われました。
ポスターセッションでは赤い帽子をかぶった座長が各ポスターの前で演者にプレゼンテーションを促し、聴衆や座長から2-3個の質問が出るというものでした。
ポスターセッションでは欧米の学会でよくあるようにアルコールが振る舞われ、酔っている参加者も多く、座長が最後のポスターまで時間内に到達しないということもよくあるようでした。
私は今回2演題をポスターで発表したのですが、1演題はちゃんと座長が現れましたが、もう1演題の座長は時間内に現れませんでした。
また、EHAでは多くの演題がポスターに回されるため、いわゆる著名な先生もポスターの前で発表されていました。
私の横のポスターではダナファーバー癌研究所 (DFCI)のDr. Paul Richardson(骨髄腫領域では極めて著名な研究者)が発表されていましたが、以前にDFCIで患者のコンサルテーションをさせていただいたこともあり、自分のポスターの内容を少し聞いてもらえたのは幸いでした。
6月15日(第3日目)、16日(第4日目)にはSimultaneous Session, Plenary Session, Presidential Symposiumなどの発表がありました。
Presidential Symposiumは優秀演題を発表する場でしたが、6演題中2演題が日本人の発表でした。
私は今回2演題をポスターで発表しました。
1演題目では日本造血細胞移植学会の一元管理(TRUMP)データを用いた自家移植施行多発性骨髄腫の予後因子解析を行いました。
その結果、欧米同様に新規薬剤導入後の治療成績は向上しており、ISSのIとIIではOSに差が見られないことが明らかになりました。
また、2演題目では多発性骨髄腫の微小残存病変を症例特異的PCR法と次世代シークエンサー法で解析し、その感度や利便性を比較検討しました。
次世代シークエンサーでの微小残存病変の検出は極めて高感度(100万個に1個の骨髄腫細胞を検出可能)でかつ症例特異的なプライマーの設計も不要であるため、今後の微小残存病変検出の主流になると思われます。
EHA会場では、次世代シークエンサー解析で共同研究を行っている米国Sequenta社 (南サンフランシスコ市)のDr. Malek Fahamとも直接打ち合わせをすることができ、非常に有意義でした。
(続く)第18回欧州血液学会(EHA):共同研究へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52
| その他
第18回欧州血液学会(EHA):スウェーデン・ストックホルム
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報用の原稿です。
ブログで先行して紹介させていただきます。
第18回欧州血液学会(EHA)に参加して」(1) by 高松博幸(平成12年度入局)
今回、欧州血液学会 (European Hematology Association(EHA))に参加・発表する機会を得ましたので、ご報告申し上げます。
第18回EHAは、スウェーデン・ストックホルムで2013年6月13日-16日の日程で開催されました。
演題の採択率は、口演8%、ポスター発表45% 、誌上発表のみ36%、リジェクト 11%となっていました。
参加者は世界中から約9000名の基礎・臨床の血液学者が会する大規模な学会ですが、実際のところ欧州の方が多く、北米やアジアからの参加者は米国血液学会(ASH)と比べると少数であり、ASHよりひとまわり小さい印象でした。
北陸からの参加・発表者は、金沢大学から高見昭良先生、高松、富山大学から村上純先生でした。
また、同門の都立大塚病院の石山謙先生が口演発表され、会場からの質問に対しても流暢な英語で対応されていました。
(続く)第18回欧州血液学会(EHA):ポスターセッションへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:49
| その他
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会:インデックス
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(3)再生不良性貧血より続く。
「2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(EBMT)に参加して」 by 丸山裕之
インデックス
1)EBMT
2)PT-CYレジメン
3)再生不良性貧血
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39
| その他
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(3)再生不良性貧血
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(2)PT-CYレジメンより続く。
「2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(EBMT)に参加して」(3) by 丸山裕之
私自身は、「Detection of leukocytes lacking HLA-A alleles by flow cytometry predicts a response to immunosuppressive therapy in patients with acquired aplastic anemia.」という演題でポスター発表をさせていただきました。
私の拙い英語での説明にも熱心に耳を傾け、質問・議論してくださる方もおられ(後に自分の読んでいた論文の著者であることが分かりましたが)、異なる視点からの貴重な意見をいただいたり、検討すべき点を再確認できたりと、有意義な時間を過ごすことができました。
また、自分の興味のあるポスターについては、演者から詳細を教えていただくこともでき、研究の参考となりました。
学会会場以外にも、中尾教授とナショナルギャラリーや、ビッグ・ベン、ウェストミンスター宮殿、バッキンガム宮殿、ピカデリー・サーカスなどを観光することもでき、良い思い出となりました。
一方で、中尾教授とホテルから散歩に行った際には、途中で迷ってしまい、かつ私のスマートフォンが電池切れであったために、恐縮ながら中尾教授のスマートフォンの地図アプリを見ながらホテルに帰ったというハプニングがあったことも告白させていただきます。
今回EBMTに参加させていただいたことで、世界の最新の優れた研究を少しでも吸収するとともに、自分からも世界に発信していけるように努力をしていきたいという思いが強くなりました。
また、現在の研究に対するモチベーションも一層向上したと感じております。
このような大変貴重な機会を与えてくださった、中尾教授、第三内科および同門会の先生方、関係者の方々に深く感謝いたします。
ありがとうございました。
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:20
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13年間のMAHOLOBA通信:インデックス
13年間のMAHOLOBA通信(3)国際学会より続く。
「13年間のMAHOLOBA通信」 インデックス
1)多施設多職種参加型研究会
2)趣味の音楽
3)国際学会
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:19
| その他
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(2)PT-CYレジメン
2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(1)EBMTより続く。
「2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(EBMT)に参加して」(2) by 丸山裕之
翌日より始まった学会においては、様々な角度から移植に関連するセッションが組まれており、多数の興味深い発表がなされていました。
私は主に研究分野の骨髄不全症に関わるセッションや、教育講演、プレナリーセッションを中心に参加させていただきました。
大規模臨床試験に基づくデータや、最新の基礎研究の知見をまとめて知ることができたとともに、教育講演ではその分野の第一人者が演者としてレクチャーしてくださり、知識の整理と現在のトピックスを吸収する大変良い機会となりました。
一方で、自分の英語力の未熟さから十分に理解できない部分もあり、共通言語の英語の研鑽の必要性を強く自覚いたしました。
印象に残った発表はいくつかありましたが、私にとって最も衝撃的であったのは、移植後早期にシクロフォスファミドを投与するpost-transplant CY(PT-CY)レジメンを用いたHLA半合致血縁ドナーからの移植(ハプロ移植)についての報告でありました。
イタリアのBacigalupoらは、自施設でのドナーソース別の移植成績を検討し、PT-CYレジメン併用ハプロ移植では、GVHD発症率や移植後治療関連死亡はHLA一致同胞ドナーからの移植と同等に低く、また、再発関連死亡率や無病生存率はHLA一致同胞ドナー・非血縁ドナー・非血縁ドナー臍帯血・HLA半合致血縁ドナーのソース間で有意差はなかったという驚くべき結果を報告していました。
また、ジョンスホプキンスのFuchsらも、PT-CY併用ミニレジメンでのハプロ骨髄移植の成績を検討し、やはりGVHD発症率や非再発死亡率、全生存率においてハプロ移植はHLA一致同胞ドナーからの移植に匹敵する良好な成績であったことを報告していました。
これらの発表では、衝撃的なデータの報告に会場は驚きと期待の混じった熱気に包まれ、発表後も参加者らが熱心に演者に質問する様子が見られるなど、大変盛り上がりました。
このように、最先端の革新的な発表を(会場の熱気も含めて)全世界からの参加者とともに共有できることは、海外学会の醍醐味の一つであると感じました。
PT-CYレジメン併用ハプロ移植は、今後日本での臨床試験の報告が待たれるところではありますが、移植の重要な選択肢としてとても期待を持ちました。
(続く)2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(3)再生不良性貧血へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:12
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2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(1)EBMT
金沢大学第三内科同門会報を先取りでブログ記事としてアップさせていただきます。
「2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(EBMT)に参加して」(1) by 丸山裕之
平成21年度入局の丸山裕之です。
現在は、中尾教授の御指導のもと、骨髄不全症の病態解明の一端を担うべく、細川先生、斉藤先生、材木先生、留学生のTrung先生、An先生と研究を行っております。
この度、第39回ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(European Group for Blood and Marrow Transplantation; EBMT)に参加させていただきましたので御報告させていただきます。
海外旅行の経験すら乏しい私にとっては、初めての海外学会ということでやや緊張しながらの学会参加となりました。
学会期間中は、いろいろな場面(学会会場、観光、食事、移動等)で中尾教授に多大なサポートをいただきました。
この場を借りてあらためて御礼申し上げます。
第39回EBMTは2013年4月7日から10日まで、ロンドンのドックヤードにある国際会議場Excel Londonにて開催されました。
移植に関する基礎的な研究から最新の治療成績まで幅広い発表があり、口演・ポスターによる発表は、それぞれ600演題弱、900演題弱と充実したものでありました。
また、全世界から多くの参加者が集い、期間を通じてとても活気のある学会でありました。
4月6日に成田を発った中尾教授と私は、同日ロンドンのヒースロー空港に到着しました。
空港では、偶然にも、虎の門病院の谷口先生や愛知医科大学の小寺先生、東大医科研の高橋先生、愛媛大学の藤原先生といったそうそうたる先生方と遭遇し、ロンドン市内まで総勢10名程の集団で移動することとなりました。
空港からロンドン中心部までは最も速いアクセスであるヒースローエクスプレスを利用しましたが、その際には、一行が切符販売機での切符購入にもたつくなか、中尾教授がさっと駅職員と交渉され、全員が通常の半額ほどの値段の団体割引で切符を購入できたという場面もありました。
その後も、一行はロンドンを網の目のように走る地下鉄に翻弄されながらも(一部、電車の乗り間違え等もありましたが)、なんとか学会会場近くの各自のホテルまで辿りつくことができました。
途中、乗り換えで降りたTower hillでは、ロンドン塔をバックに中尾教授と写真を撮らせていただき、私にとって大変良い記念になりました。
(続く)2013年ヨーロッパ血液・骨髄移植学会(2)PT-CYレジメンへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:54
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第11回北陸血栓研究会:ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
第11回北陸血栓研究会
当番世話人:富山大学 澁谷伸子先生
日時:2013年11月16日(土)15:00〜17:30
場所:金沢大学附属病院 外来棟4F「CPDセンター」
15:00 開会の辞
製品紹介「フィブロガミンP 静注用ー適応追加ー」 CSLベーリング株式会社
15:20 教育講演
座長:石川県立中央病院血液免疫内科 部長 上田幹夫先生
「DICにおけるアンチトロンビンの意義」
金沢大学附属病院高密度無菌治療部 准教授 朝倉英策
16:00 特別講演
座長:富山大学 集中治療部 副部長 澁谷 伸子先生
『ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の基礎と検査情報提供』
関西医科大学臨床検査医学講座 講師 小宮山 豊 先生
17:10 閉会の辞
問い合わせ先:CSLベーリング株式会社
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:13
| 研究会・セミナー案内
13年間のMAHOLOBA通信(3)国際学会
13年間のMAHOLOBA通信(2)趣味の音楽より続く。
近況報告
「13年間のMAHOLOBA通信」(3) by 神野正敏(昭和59年入局)
大学勤務がこんなに長期になるとは、生まれ育った環境からは想像もできませんでしたが、おかげで国際学会に参加させていただく機会があります。
二人の子供はすでに親元を離れ、ヨーロッパに出かける際などには家内も同行するようになりました。
学会の合間に、昨年はウィーンで国立歌劇場でのオペラ鑑賞や楽友協会ホールでのコンサート、幸運にも今年はアムステルダムのコンセルトヘボウでヤンソンス指揮によるヴェルディ「レクイエム」の凄演を聴くことができ、得難い体験をさせていただきました。
自分のキャリアもいつの間にか終盤に向かい、そろそろ自分の存在とはいったい何だったのか?というアイデンティティーを問うべき年齢となってきていますが、MAHOLOBAの地で今しばらく踏ん張ってみようかと思っているこの頃です。
(続く)13年間のMAHOLOBA通信:インデックスへ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01
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13年間のMAHOLOBA通信(2)趣味の音楽
13年間のMAHOLOBA通信(1)多施設多職種参加型研究会より続く。
近況報告
「13年間のMAHOLOBA通信」(2) by 神野正敏(昭和59年入局)
もともと、音楽を聴く、映像を観るということが好きで、自宅新築の際AVルームの確保を目論みました。
JBL製スピーカー、ソニー製アンプで5.1chサラウンドシステムを構築し、降下式のスクリーンと天井にはプロジェクターを取り付けました。
結局のところ、映像ソフトをゆっくり楽しむ時間の余裕がなく、専ら作業をしながら音楽を聴くことに使用されています。
ジャンルは多様ながら、年を重ねるごとにクラシックが中心となってきました。
ここ数年はCD蒐集にも飽き、アナログレコードに傾倒しています。
それ程マニアックな装置ではなく、DENONのDDプレーヤーに、以前譲り受けて保管してあったTechnicsのカートリッジを取り付けて聴いていますが、この程度でも随分いい音で鳴ります。
便利なことに、レコード針はネットで注文すればすぐ届きます。
アナログ盤は、大阪日本橋の電気街でメイドさんの誘いを横目に中古レコード屋を漁って廻るか、ネットオークションなどで競り落とすことになります。
国内盤の中古なら100円単位で投げ売られていますので、当初は昔欲しくても小遣いがなくて手の届かなかった盤を、店の隅から細々と救出していましたが、次第に満足できなくなり、輸入盤それも初期盤に手を染めるようになりました。
オリジナルマスターからプレスされた輸入盤は初版ほど音が良く、特に1950年代終わりから60年代にかけてのステレオ初期録音は驚くほど優秀なものが多いのです。
自分が生まれる前後の、50年前の骨董品ですから、状態の悪いものは傷によるノイズや針とびなどで、とても聴けたものではなく、状態の良いものはマニア間でとんでもない高値で取引され、なかなか手に入りません。
カビや汚れはクリーニングすればきれいに取れますが、一旦傷がついてしまうと元には戻せません。
音の情報量はデジタルよりアナログの方が多いはずですが、アナログ盤はノイズとの闘いであり、理想的な音盤を手に入れるのは容易くないのです。
クリーニングキットは、懐かしのナガオカレコードスプレー、液体洗浄剤、布製クリーナー(乾式・湿式)、に加えてナショナル製電動クリーナーを使っていましたが、30年近く使い込んでいよいよ動作が不良となって困っていたところ、ごく最近日立LoDブランド製自走式クリーナーを死蔵新品で手に入れ、調子よく動いています。
これら電動製品たちはもう生産されていませんので、大事に大事に使わねばなりません。
AV機器に関しては、昔からいろんなものに手を出して失敗を繰り返しましたが、現在でもレーザーディスク、βマックス、VHS、8mmビデオ、Wカセットデッキなど皆現役で作動します。
最近さすがにMDプレーヤーは処分し、念願のSACDプレーヤーに入れ替えました。
MP3などデジタルデータ音楽環境には全く興味はありません。
やはりあくまで「音盤蒐集」道なのです。
(続く)13年間のMAHOLOBA通信(3)国際学会へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50
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13年間のMAHOLOBA通信(1)多施設多職種参加型研究会
金沢大学第三内科出身で、現在は奈良県立医科大学でご活躍中の神野正敏先生から、同門会報用の原稿をいただきました。
実は管理人と同期の桜です。
ご了解をいただきましたので、ブログ記事としてもアップさせていただきます。
近況報告
「13年間のMAHOLOBA通信」(1)by 神野正敏(昭和59年入局)
奈良県立医科大学総合医療学初代教授に就任された中村忍先生のご高配により、奈良に職を得てから早13年になります。
この間同門会出席もままならず、ご無礼しておりますが、昨今はSNSを通じて多くの先輩、後輩の先生方と交流させていただくようになり、現況を楽しみに拝見させていただいています。
総合医療学講座は、総合診療科を標榜し、高度な専門医療の提供が使命である大学病院において、プライマリー・ケアが実践できる「総合内科医」を育成するという自己矛盾と相対して苦戦を強いられました。
一方で、本来の生業であった悪性リンパ腫診療の分野でも、奈良における充実に取り組みました。
総合診療科の入院ベッドを利用して、なりふり構わぬ診療を行った結果、「総合診療科は悪性リンパ腫科」か?と、揶揄されながらも、病院内外から「リンパ腫は総合診療科へ紹介」という流れがごく自然にできるまでに至りました。
しかし、その後の診療体制見直しに加えて、附属病院が都道府県がん診療連携拠点病院認定されたことを機に、平成20年に附属病院中央部門である腫瘍センターにセンター長として移動を命じられました。
おもな業務は、外来化学療法室運営とがん化学療法のレジメン管理・運用です。
外来化学療法室では多臓器の化学療法レジメンオーダーを受ける関係上、専従医師として各臓器・領域の標準療法や投与時のおもな有害事象プロファイルは一通り理解し、対応する必要があります。
そのため、齢50歳を前に記銘力障害と闘いつつ日本臨床腫瘍学会の「がん薬物療法専門医」を取得し、否応なく血液内科医から「腫瘍内科医」への変容を迫られました。
化学療法を専門とする腫瘍内科医は日本ではまだ認知度が低く、必要な人材や入院病床は簡単には確保できません。
自施設のみで悩んでいても埒が明かないので、化学療法に関する情報共有や補完ができないかと県内のおもな医療機関に呼びかけたところ、有志で多施設多職種参加型研究会(Medical And HOListic Oncology Brush-up Academy、略して「まほろば(MAHOLOBA)塾」と称しています)を立ち上げることになりました。
同じネットワークでオンライン多施設合同Webカンファレンス(キャンサーボード)の実験的試行も始めたところです。
サバイバー支援も含め「がんチーム医療」の分野で、奈良から発信できるロールモデルを創り出せないか、と無い知恵を絞りつつ、日々もがいています。
(続く)13年間のMAHOLOBA通信(2)趣味の音楽へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:28
| その他
先天性凝固異常症(12)先天性凝固因子欠乏/異常症の出血症状
先天性凝固異常症(11)先天性欠乏/異常症の特徴と製剤より続く。
先天性凝固異常症(12)表2
各種先天性凝固因子欠乏/異常症の出血症状
まれ:0-10 %, 時々:10 – 30%, しばしば: >30 %
# 妊娠・分娩時ならびに大手術時の異常出血の頻度は、予防的補充療法の影響を除外できない(特にFXIII欠乏症)
* 手術数における異常出血の頻度;
** n=1
International Rare Bleeding Disorders Database (RBDD, http://www.rbdd.org)より引用。
(続く)
先天性凝固異常症:インデックスへ
<リンク>:
臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 11:52
| 出血性疾患
先天性凝固異常症(11)先天性欠乏/異常症の特徴と製剤
先天性凝固異常症(10)まとめより続く。
先天性凝固異常症(11)表1
各種先天性欠乏/異常症の特徴ならびに本邦で推奨される製剤
参考文献
・滝正志,他.血液凝固異常症全国調査,平成23年度報告書(財団法人エイズ予防財団).2012.
・Peyvandi F, Duga S, Akhavan S, Mannucci PM. Rare coagulation deficiencies. Haemophilia. 2002; 8: 308-321.
・Mannucci PM, Duga S, Peyvandi F. Recessively inherited coagulation disorders. Blood. 2004; 104: 1243-1252.
・Peyvandi F, Bolton-Mags PHB, Baltorova A, et al. Rare bleeding disorders. Haemophilia, 2012; 18: 148-153.
・Bolton-Maggs PH, Perry DJ, Chalmers EA, et al. The rare coagulation disorders - review with guidelines for management from the United Kingdom Haemophilia Centre Doctors’ Organization. Haemophilia. 2004; 10: 593-628.
(続く)先天性凝固異常症(12)先天性凝固因子欠乏/異常症の出血症状へ
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 11:44
| 出血性疾患